「東長崎エコタウン研究会」が10月21日(水)、グリーンヒルキャンパスで一般来場者、学生、教職員約50名の参加のもと開催された。 この研究会は、本学のユニークで先進的な研究成果を広く理解していただくとともに、本学が立地している東長崎地区への貢献、地域活性化を研究するため発足された。 会では産官学連携で進行している自然・再生エネルギーなど環境にやさしい研究テーマ4件の発表があった。
はじめに、池上国広教授が「多連結浮体システム」として海洋環境への影響が少ない新形式の海洋浮体構造物と大量貨物輸送を可能とするトレーラー式多連結バージシステムの研究発表があった。
次に、中尾浩一船舶工学科准教授が自然エネルギー(太陽光、風力、ハイブリット技術)を利用した船を紹介し、ハウステンボスにおける太陽光発電を動力とした「ソーラークルーズ船」の開発を発表した。
続いて、大場和彦人間環境学科教授が日本とオランダの農業の違いを例に挙げ農業の概要を説明、大村湾における漁業被害の要因となっている海藻”アナアオサ”を肥料として再利用する研究と事業化について発表した。
最後に、石橋康弘人間環境学科教授が、有機性廃棄物(家畜の糞尿、下水処理場の排出汚泥など)を原料としたメタン発酵で、可溶化菌を用いることによる高効率メタン発酵の研究を発表した。今後の事業化に向けた調査で十分期待できる結果が出たことも紹介された。
研究発表を終えて、貴島勝郎学長が「本学のユニークな研究を結集して、教育と研究を進め、地域の皆様と連携をとりながら地域に役立つ大学となるよう交流を深めていきたい」等のまとめが述べられた。
「東長崎エコタウン研究会」
■研究発表 1.「多連結浮体システムの研究開発」 工学部船舶工学科 池上国広 教授
2.「環境に優しい船の研究開発」 工学部船舶工学科 中尾浩一 准教授
3.「総科大における農商工連携研究の現状について」 環境・建築学部人間環境学科 大場和彦 教授
4.「超高温可溶化技術を用いたメタン発酵の効率化と有機性廃棄物の資源化」 環境・建築学部人間環境学科 石橋康弘 教授
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