「東長崎エコタウン研究会」が11月26日(木)、グリーンヒルキャンパスで一般来場者、学生、教職員約40名の参加のもと開催された。 この研究会は、本学のユニークで先進的な研究成果を広く理解していただくとともに、本学が立地している東長崎地区への貢献、地域発展を考えていこうと発足され、今回で2回目の開催となった。
会では生活に身近な自然エネルギーと住環境をテーマに2件の発表があった。
はじめに、藤川卓爾教授が自然エネルギーの利活用について、我が国の電力需給状況と各種発電の概要について解説、環境にやさしい自然エネルギーの利用拡大の意義を示し、海外で進行している風力発電の事例とそのメカニズムを紹介した。 日本では気象条件の強弱が激しく、比較的風量が安定している海外に比べ、風力発電の稼動が少ないことを指摘、国内の普及拡大を目指すため、大型風車ではなく家庭でも設置できるような小型風車の開発を進めていることを説明した。
次に、三浦正俊准教授がマンション管理について、ご自身がマンション管理組合理事長として居住しているマンションの事例を紹介した。建物の維持管理、長期修繕計画と修繕積立金、管理組合の会計など、マンション管理の課題を説明。防犯装置、ネットワーク設備、共同視聴設備などの更新や、将来に起こりうる大規模改修工事などに備えるため、収支改善と修繕積立金の確保の重要性を強調し、マネージメントサービスを導入し財政を健全化させる必要性を説明した。
発表後の質疑応答では、多くの参加者から様々な意見が出され活発な議論を展開した。
最後に、貴島勝郎学長が「本学のいろいろな研究、お互いのシーズをよく理解し合い、そのシーズを地域のニーズに活かすうちに、柱となるものが現れるのではないか。違う分野の意見を聞き地域貢献、地域との連携を図っていきたい。」と総括が述べられた。
「第2回 東長崎エコタウン研究会」
■研究発表 1.「風力発電について」 工学部機械工学科 藤川卓爾 教授
2.「マンション管理と会計」
−マネージメント・サービスの視点− 情報学部経営情報学科 三浦正俊 准教授
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講演する藤川教授
藤川教授の発表
講演する三浦准教授
三浦准教授の発表
会場から質問する参加者
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