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本学と島原市が家畜の排せつ物からメタンガスを発生させるバイオマスエネルギーに関する実証実験を開始(8/22)

2012年08月30日
 本学の石橋康弘特命教授らと島原市は共同で、家畜のふん尿など排泄物からメタンガスなどバイオマスエネルギーに変える実証実験用プラントを島原市有明町の市有地に設置し、実験を開始した。
 これは本学が持つ「超高温可溶化技術」を利用したもの。プラントは縦10メートル、横10メートル、高さ6メートルで、80度以上の高温で有機物を分解する「可溶化槽」の中で、石橋康弘特命教授らが一昨年、雲仙温泉で発見した新種の微生物を使い発酵を促進させる。従来のプラントの処理期間と比べ、発酵スピードが速く、3分の1程度の約10日間でメタンガスが得られる。
 島原は畜産が盛んな地域で、今回の実験は循環型社会の構築、環境汚染や地球温暖化抑止などへの貢献が目的。今後、メタンガスや液肥の生成量、成分、費用対効果などを検証していく予定。
 石橋康弘教授は、これまでも長崎市の東部下水処理場で、「超高温可溶化技術を利用した高濃度メタン発酵システムの実証」事業を経済産業省から採択を受け実施するなど、研究成果をあげており、今回の実証実験も、地元の新聞記事でも掲載され、今後の成果に期待が高まっている。

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http://www.nias.ac.jp/cgi-bin/news/news_view.cgi?KEY=1084

島原市有明町の市有地に設置されたプラント

島原市有明町の市有地に設置されたプラント

石橋康弘特命教授

石橋康弘特命教授