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祝 ノーベル化学賞受賞 吉野彰先生

2019年10月11日
(吉野先生、本学公開講演会にて)

10月9日、スウェーデンの国立科学アカデミーは2019年のノーベル化学賞を吉野彰先生ら3名に授与することを発表しました。スマートフォンなどに使われるリチウムイオン電池を開発したことが高く評価されての受賞となります。

 

池上国広 学長コメント

「本学の山邊時雄元学長が大学時代の恩師にあたることもあり、吉野彰先生にはこれまで2度のご講演により、本学の研究に貴重なアドバイスをいただいてきました。今回の先生のノーベル化学賞受賞は本学にとりましてもこの上ない喜びとするところです」

 

吉野先生の本学での御講演

  • 2013年12月7日
    公開講演会「未来をひらく先進的な研究開発の最前線」
    https://nias.ac.jp/news/detail.php?id=2030
    特別講演「リチウムイオン電池の黎明から開発、そして未来」
    吉野彰氏 (旭化成㈱フェロー、リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長、日本化学会フェロー)

 

  • 2005年7月23日
    学術フロンティアセンターシンポジウム「環境エネルギーの創成と高度利用技術に関する研究」
    https://www.nias.ac.jp/topics/old-topics/2005/08032005-1.htm
    招待講演「蓄電デバイスの現状と今後の広報」
    吉野彰氏(旭化成エレクトロニクス株式会社電池材料事業開発室長)

 

山邊時雄 元学長

(長崎新聞2019.10.11から)

山邊時雄

本学元学長、特命教授。リチウムイオン二次電池やリチウムイオンキャパシタの負極材料の理論設計により、その実現に貢献した。恩師は、フロンティア軌道理論によりノーベル化学賞を受賞した福井謙一先生。1997年 第49回(平成8年度) 日本化学賞「π共役系の電子物性に関する研究」

本学学長:2001.4.1~2005.3.31
本学大学院 新技術創成研究所所長 2005~
本学大学院 新技術創成研究所 特命教授 2013~現在

 

図書館にノーベル化学賞(リチウムイオン電池関連資料)コーナーを設置しています

 

【吉野先生関係】

  • 『サイエンス・インタビュー 科学のいま、そして未来 スマホや電気自動車に欠かせないリチウムイオン二次電池を発明』 (Milsil : 自然と科学の情報誌 11(5), 3-5, 2018-09)
  • 『リチウムイオン電池生みの親 吉野彰氏(リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長、旭化成顧問) 車向けは第二の波 次世代電池も開発進む (電池バブルがキター!)』吉野 彰 , 種市 房子著 (エコノミスト 95(6), 38, 2017-02-14)
  • 『ロウソクの科学』ファデラー著 (角川書店.1988) 

【山邊先生関係】

  • 『ノーベル賞科学者 福井謙一 化学と私』山邊時雄編(化学同人)
  • 『インタビュー リチウムイオン二次電池 研究開発の源流を語る : 負極材料の開発史を中心に』(化学 = Chemistry 70(12), 40-46, 2015-12)
  • 「日本化学会賞 山邊時雄氏〔業績〕π共役系の電子物性に関する研究」 『化学と工業』(第50巻、第3号 p.257 (1997)) 

【リチウムイオン電池関係】

  • 『新しい電池の科学 : 高性能乾電池から燃料電池まで』(梅尾良之/講談社,2006)
  • 『リチウムイオン二次電池 : 材料と応用 第2版』(芳尾真幸, 小沢昭弥編/日刊工業新聞社,2000)
  • 『電池便覧 第3版』(電池便覧編集委員会編/丸善,2001)