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長崎総合科学大学第2回公開講演会を開催(10/10)

2009年10月11日
 長崎総合科学大学第2回公開講演会「これからのロボット技術と福祉工学」が10月10日(土)、長崎歴史文化博物館1階ホールにて、一般来場者、学生、教職員を含め107名の参加で開催された。

 基調講演を厚生労働省福祉工学専門官(初代)小野栄一氏が「福祉の現場からみたロボット技術の課題」と題し、福祉現場で必要とされる現在開発中の介護支援ロボットや食事搬送ロボット、新型車椅子などをビデオ映像で紹介、障害者支援とロボットの概要について事例を交えて説明した。
 福祉機器の開発は「相手を知ること。体・生活・気持ちを理解する」と要点を示し、利用者の立場に沿って進めることが重要と話された。
 今後の課題について、ユーザー側への技術紹介が不足していること、ビジネスを見通した技術の応用など福祉機器開発の現状を挙げ、厚生労働省の観点から開発支援する方針を示した。

 続いてのパネルディスカッションでは、小野氏と安田元一情報学部知能情報学科教授、田中義人情報学部知能情報学科教授が参加し「ロボットと人間の未来」と題し、まず本学でのロボット研究や離島医療のための医療機器開発についての取り組みを紹介。開発の過程において判明した、ユーザーのニーズに応えること、ロボットと人間が密着して介護することは容易ではないことをポイントに挙げた。また、厚生労働省の支援事業の仕組みについても説明され、ロボット開発と普及、今後の可能性について意見交換した。


●長崎総合科学大学 第2回公開講演会

「これからのロボット技術と福祉工学」

◇基調講演  「福祉の現場からみたロボット技術の課題」
講演者:厚生労働省 福祉工学専門官(初代) 小野 栄一 氏

◇パネルディスカッション  「ロボットと人間の未来」
厚生労働省 福祉工学専門官(初代) 小野 栄一 氏
情報学部知能情報学科 教授 安田 元一
情報学部知能情報学科 教授 田中 義人


○情報学部知能情報学科
http://www.it.nias.ac.jp/haci/

講演会の様子

講演会の様子

基調講演する小野氏

基調講演する小野氏

会場からの質問に答える小野氏

会場からの質問に答える小野氏

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子