11月5日、大学院 新技術創成研究所 公開講演会「21世紀の科学技術」~生命と環境~』を平安閣サンプリエール(長崎市元船町)で開催しました。
長崎の地で先端科学や技術の最前線に関する理論や動向に触れる機会を提供することを目的とした講演会も今回で15回を数え、長崎県内の高校生や一般市民など160名が熱心に聴講しました。
斎藤博英氏(京都大学iPS細胞研究所 教授)の基調講演では、iPS細胞の「可能性、現状、そして今後の期待」についてご講演頂きました。iPS細胞の利用法の一つとして医療分野で行われている再生医療の研究やiPS細胞研究所で研究者が今取り組んでいる挑戦など、最新の研究を分かりやすく解説していただきました。また、斎藤博英先生が今の研究に携わるようになった経緯のお話では、高校時代から現在までの転機やノーベル生理学・医学賞を受賞されたiPS細胞研究所の山中伸弥教授との出会いなどを笑いを交えながら楽しくお話いただき、会場の高校生にとって自らの将来を展望するヒントとなったようでした。
本学からは清山浩司准教授(工学部工学科電気電子工学コース)、中道隆広講師(総合情報学部総合情報学科生命環境工学コース)がそれぞれ講演しました。
清山浩司准教授は、失った視力を取り戻す技術として、デジカメの技術を応用した電子網膜(人工視覚)により擬似的に網膜を復元する人工視覚技術を紹介しました。中道隆広講師は、「東長崎エコタウン構想」で実証実験が進められている、東部下水処理場におけるメタン発酵残渣の肥料化技術など、これまでの消費型社会から循環型社会に向けた社会システムの構築について講演しました。
□大学院 新技術創成研究所
http://www.iist.nias.ac.jp/
□東長崎エコタウン協議会
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