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第5回地域連携研究会が開催される(8/27)

 「地域連携研究会」が8月27日(金)、グリーンヒルキャンパスで一般来場者、学生、教職員約60名の参加のもと開催された。
 この研究会は、本学のユニークで先進的な研究成果を広く理解していただくとともに、地域への貢献と発展を地域の方々と一緒になって考えていこうと、毎月開催されている。
 今回は組込み技術をテーマに3件の発表があった。

  はじめに上村昌博氏が、五島列島で進行している長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクトの概要を詳しく説明。その背景として、五島列島における世界遺産候補地の環境保全やCO2削減などに触れ、電気自動車とカーナビゲーションを活用した観光情報を提供する新しいドライブ観光システムの計画を紹介。プロジェクト実現に向けた取り組みや活動を発表した。
 また長崎県が行っている、新産業創造構想や製品開発等支援策、中小企業競争力支援化事業、情報産業振興施策についての紹介があった。

 田中義人教授は、組込み技術の定義をわかりやすく解説し、「都市エリア産学官連携促進
事業」の「長崎方式予防・在宅医療・介護支援システム」において計画が進行している、組込み技術による新しい医療デバイス(検診装置等)の開発を発表した。
 また農業や土木など他分野へ応用が進む研究事例も発表。牛の発情期を効率よく検出するシステムを解説し、長崎県農林技術開発センターと共同開発し現在特許出願中であることが明かされた。更に農薬を使わずに超音波や光を利用した害虫駆除装置や、老朽化している橋梁の健全性診断システムについて発表があった。
 最後に本学が提唱する東長崎エコタウン構想について紹介し、再生エネルギーの研究を例に挙げその可能性を示唆した。

 佐藤康彦氏は、長崎県組込みソフト研究会の概要と活動内容について紹介。研究会の中にある4つのワーキンググループ「農水工連携」「メディカルサービス」「クリーンエネルギー」「Android応用技術研究会」の動向を解説。事業化・商品化について模索・検討していることが紹介された。


【第5回地域連携研究会】

●研究発表

1.「長崎EV&ITS(エビッツ)と、組込み技術を巡る最近の話題」 
  長崎県産業労働部 部長 上村 昌博 氏

2.「組込み技術の農業、医療、土木への応用」 
  情報学部知能情報学科 田中 義人 教授

3.「長崎県組込みソフト研究会について」 
  長崎県組込みソフト研究会会長 佐藤 康彦 氏


○地域連携研究会
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研究会の様子①

研究会の様子①

発表する上村氏

発表する上村氏

発表する田中教授

発表する田中教授

発表する佐藤氏

発表する佐藤氏

研究会の様子②

研究会の様子②