10月7日から、大学院2年の荻野雅紀さんと竹内遥祐さんがジュネーブCERN研究所のLHC加速器の大型実験ALICEのオペレーションに参加しています。
地下50メートルに設置された実験施設を地上の管制センターから全てコントロールするための部屋があり、それが右写真です。だいたい5人ですべてのシステムをコントロールします。
荻野さんはその中でも重要なECSというシフトを担当していて、全検出器のコントロールを担っています。スクリーンには刻一刻と生成される世界最高エネルギー(13 TeV)での陽子-陽子衝突事象の様子が映し出されています。
□ ALICE 実験・・・
CERN(欧州合同原子核研究機構)は、世界最大最先端の素粒子・原子核物理学研究所。CERNが誇る世界最大級の衝突型円形加速器LHC 加速器は、スイスからフランス国境に跨る周長 27 km の大型原子核衝突型加速器で、宇宙の始まりである「ビッグバン」や「暗黒物質(ダークマター)」の解明など、数々の難問を解決する装置として期待されています。
ALICE 実験には世界 30 か国以上から約 1,200 人の研究者が参加し、この世界最新鋭の粒子加速器を利用して、クォーク物質の性質の包括的な理解に挑んでいます。