寮歌

作詞 造船22年卒 大下 法行

  1. 茫漠 ( ぼうばく ) たりや玄海の
    緑に青く海深し
    理想の海に漕がんかな
    我等が叡智の色ぞこれ
  2. 入日に告ぐる 梵鐘 ( ぼんしょう )
    余韻を聞きて ( たたず ) めば
    清き泉 滾々 ( こんこん )
    暮明に ( けぶ ) る南蛮寺
  3. 真白き 海馬 ( かいば ) 追い駈けり
    轟然散って岩を ( )
    怒りて狂う寒風は
    猛き 男子 ( おのこ ) の情熱か
  4. 漁火霞む浜に立ち
    友達 ( ともどち ) 集いて歌うとき
    我若人の感激を
    緑酒を汲みて舞わんかな

 

 

別離の歌

作詞 機械20年卒 前田 陸奥夫

  1. 唐の都に月を見て
    祖国 ( くに ) の山河しのび泣く
    かの 麿人 ( まろびと ) のそれに似て
    ふるさと慕ふ日もありき。
  2. 歴史 ( ふみ ) にあくがれ古跡なる
    やまに遊びし日もありき
    又はさすらいの人となり
    石を ( いだ ) きし日もありき。
  3. 春知るころの苦しさに
    浜辺に出でて ( ) をとれば
    身を浮き舟の浮き沈み
    あくがれ渡る日もありき。
  4. 玄海寮の想い出は
    あげつらふべき ( すべ ) もなし
    星なき夜の 漁火 ( いさりび )
    などその数に及ぶべき。
  5. 君と吾との草枕
    たどりし道の遙けくも
    夢あらばとてたどりしを
    涙にぬるる旅衣。
  6. 君恋ふるとて ( すべ ) もなく
    三年 ( みとせ ) の春はうつろいぬ
    嗚呼肩くみて歌はなむ
    何時の日逢はむ君と吾
    涙さしぐみ歌はなむ。

 

 

覇者の道

  1. 勇者敵なし造大
    見よ強者この栄を
    理想の猛士の座を
    我等ぞ占むるもの
  2. 威力敵なし造大
    聞け強者この歌を
    日見の山麓に
    ( こだま ) ぞ駈け巡る
  3. 勝利早や我が造大
    見よ強者この旗を
    今日の感激は
    我等ぞのみ知れり

 

 

造大節

  1. 造大の ( おい ) どんがノーエ
    エッセン炊けばよ
    できる焦げ飯ノーエ
    鍋焦がす鍋焦がす
    ホラエッセラセノセ
    ホラエッセラセノセ
  2. 造大の俺どんにノーエ
    惚れない方はよ
    木仏金仏ノーエ
    石仏 石仏
    ホラエッセラセノセ
    ホラエッセラセノセ
  3. 造大の俺どんがノーエ
    大学出ればよ
    肩で風切るノーエ
    技師かルンペンか
    ホラエッセラセノセ
    ホラエッセラセノセ

 

 

応援小唄

  1. ここは九州か長崎の街か
    長崎の街なら大学は造大
  2. 造船大学の学生さんは
    網場の港を制服制帽
  3. 制服制帽は造大育ち
    意気は高くて男前
  4. 丈夫 ( ますらお ) 集える誉の学舎
    負けるな造大名がすたる
  5. 若葉燃ゆる清水が丘で
    高き理想の朝日が昇る
  6. 大学造大の学生さんは
    義理と人情のよか男

 

 

造大応援歌

  1. ここは長崎網場の街
    我等が造大ここに建つ
    千々岩の海は今日も荒れ
    波打つ岸に我等立つ
  2. 造大健児は意気盛ん
    行け行け我らここに在り
    今日の勝利を信じつつ
    我は唱う応援歌
  3. 死闘苦闘は何するものぞ
    造大魂ここに在り
    深紅の闘旗を胸に抱き
    我は歌う応援歌

 

 

日見の山麓

  1. 日見の山麓若葉の蔭に
    老いた人情造大の書生さん
  2. 角帽かぶって網場道行けば
    波も逃げます造大の書生さん
  3. 網場の港にや入船出船
    恋し故郷の母船きたか
  4. 破れだたみで勉強しても
    恋に泣くのが造大の書生さん
  5. 鉄の茶椀に一膳飯で
    がまんするのが造大の書生さん
  6. 造大魂は質実剛健
    義理と人情の造大の書生さん