本学では長崎県唯一の理工系私立大学として、新たな科学技術の開発や研究が行われています。その中から幾つかご紹介します。

 

> 専任教員検索はこちら

 

大山健 OYAMA Ken

宇宙の始まりを再現。未知なることに挑戦

物質や宇宙の成り立ちは、かなり解明はしてきているものの、まだ多くの謎が残っています。大山健教授は、世界トップレベルの物理学者とともにLHC加速器を使い、5兆度に加熱し原子核同士を衝突させて極小の初期宇宙を再現。衝突から発生する粒子や素粒子、電子など膨大なデータを集める検出器やデータを記録するコンピュータを考える世界でもその名が知られた研究者です。

「人類が到達できる最高温度を作り、宇宙の始まりを再現するなど、未知なることに挑戦するのがおもしろいですね。しかも、これまで誰もやったことがないのですから、魅力は尽きません」。宇宙の始まりが分かるだけでなく、この実験では最先端技術を駆使した電気、電子技術にも関連。今後10~20年の間に、車をはじめとした様々なものが電化製品にかわるためとなるため、これらの技術は増々必要とされると大山教授は語ります。


(CERN研究所LHC加速器 写真提供CERN

 

▲このページのトップへ

 

佐藤雅紀 SATO Masanori

農作業や水産業の未来を担う知能を持ったロボットヘの挑戦


ロボット工学の研究者である佐藤雅紀准教授は、"ガンダムをつくりたい"という幼い頃の夢を胸に、ロボット開発の道を進みました。「人口減少の時代にあって、農作業や水産業でも働き手が減ってきています。その代わりとなる賢いロボットをつくりたいですね」。5年間携わってきている『トマトを収穫するロボット』はカメラを搭載し、アームで赤いトマトを収穫。デリケートなトマトの実を潰さないよう握力の調整が難しいと話します。「毎年トマトを収穫する大会に出場していますが、赤く熟したトマトを収穫するだけでなく、いつまでにどれだけのトマトが収穫できるか、予測できる人工知能を搭載したロボットを作るのが今の目標です。そうすれば価格が安定し経済的にも効率的な農業が確立できます」。もちろんそれは、人手不足となっている現代社会においても需要は増すばかり。まさに社会に役立つロボットづくりへの挑戦が続いています。
佐藤准教授が研究しているもう一つのテーマが、水中や海中で動くロボットの開発です。人間が容易に行くことができない水中は、災害時にもその必要性が求められます。魚が育つ藻場の調査では、ロボットが撮影した写真で巨大なパノラマ写真を製作。藻場の成長や磯焼けなど、環境に対する調査にも貢献できるロボットヘ期待も膨らんでいます。
「思いどおりのロボットヘ少しでも近づくため、実験とメンテナンスを繰り返しながら、学生と一緒になって、社会に役立つロボットを作っていきたいですね」。さまざまな環境において活動できる知能ロボットのフィールドは佐藤准教授の研究室から広がっています。

 

▲このページのトップへ

 

清山浩司 KIYOYAMA Koji

世界トップクラスの人工網膜システムで 視力の回復を!


視力を失った網膜疾患の患者さんに再び光を与えること。清山准教授は、これまでにない人工網膜(電子網膜)をつくる研究に取り組んでいます。「私たちは網膜によって光を電気信号に変え、その情報が脳に伝わり、はじめてモノを認識することができます。つまり、視覚は"眼で見て”、"脳で分かる”という機能に大別できます。この“眼で見て"という視覚機能の代行をするため、"電子の眼”をつくることが必要なのです」。清山准教授は、電子網膜の研究を東北大学、岩手大学と共同で進めていて集積回路設計の分野で活躍。1,000画素を超える集積回路を完成させました。しかも、そのセンサーは3ミリ四方と驚くほど小さく、眼の中にすべて埋め込むことを可能にしました。「これは今のところ世界トップクラスです! 電子部品を縦方向に積暦できる集積化 技術を獲得したことにより、光を電気に変えるカメラ、得られた電気信号を視神経に与える電極など、すべて整えた電子網膜が誕生しました。眼の外にカメラを置き眼球内にアンテナと電極だけを入れるアメリカなどの研究グループと比較すると、自然な動きで認識できるので患者さんは健常な時に近い生活が送れて喜びが高まります」
その3ミリ角の小さな領域には、美しい絵画や芸術作品の様に電子部品が綺麗にレイアウトされた回路が広がっています。幾何学的な模様が美しい回路は、電気的にも性能が素晴らしいと話す清山准教授は、「人間を電子工学の目で見ると、シンプルで美しく驚くほどエネルギー効率が良いシステム」と言います。それに近づく研究が今も進められています。

 

▲このページのトップへ