工学部 工学科

NiAS Undergraduate Department

03

建築学コース

Architecture Course

地元長崎をベースにした学びを展開し
芸術的センスと工学的力量が融合した建築士を養成。

Architecture Course Architecture Course Architecture Course Architecture Course

courseコース概要

建築学コースは、デザイン、構造、設備など建築に関わる技術を学ぶことによって、優れた建築や住宅を設計、施工、管理できる専門家を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

求める人物像

  • 建築・住宅・人間・旅が好きな人
  • 自分で物事を考えられる人

学びのキーワード

  • 建築
  • 設計
  • スマートハウス
  • リノベーション
  • 一級建築士
  • コミュニティ・デザイン
  • 都市化
  • 都市計画
  • 古民家
  • 耐震・免震・制震
  • 環境デザイン
  • インテリア
  • バリアフリー
  • まちづくり
  • ハウジング
  • サスティナブルビルディング
  • 省エネルギー
  • CASBEE
  • CAD

将来像

  • 建築士になりたい
  • 建設・住宅業界に関心がある
  • 古民家を残したい
  • 建物の耐震化を図りたい
  • 街並みに興味がある

長崎の地で建築を
トータルに学ぶ

地理的、文化・歴史的にも特殊な地域である長崎は、建築を学ぶには絶好の都市です。この地で、新しい建築空間・地域空間の創造再生に向けて、建築設計製図を中心とし、熱・光・音などの環境を学ぶ環境工学・建築設備、安全な建築物を構築するための材料・構造、防災等の科目、機能的かつデザイン的な知識を学ぶ建築計画・都市計画、歴史意匠など、多彩なカリキュラムを設定しています。これらの科目は、一級建築士受験資格を得られるように対応しています。

住まいの暮らしを
デザインする

人生の節目にふさわしい住宅を手に入れ、そこでの暮らしをさまざまにデザインすることは、日々の暮らしを豊かに、人生を楽しくします。その基礎をしっかり築くため、住まいの歴史、住居の設計、維持管理、住宅供給の方式、そして住居環境の計画設計などを学びます。「建設する」だけでなく、「使いこなす」「長持ちさせる」視点を大切にした教育と研究を行っています。

第一線で社会を
切り開く先輩から学ぶ

建築学科が創立して49年余となり、多くの卒業生が社会で活躍しています。先輩である建築家、構造デザイナー、施工技術者、行政担当者等を招いて、最新の情報を得る科目を設けており、後輩に対する親近感と実践的で臨場感にあふれた講義・演習は刺激に満ちています。

町を学びの場とする
体験学習を重視する

建築学コースでは、学生と教員が協働して、地域の課題や実験に取り組み、具体的な成果を得ています。長崎は、歴史的・現代的な建築が蓄積している町、自然に富んだ地域が身近にあり、それらを訪れ、目と足と手を使う体験学習を通して、建築技術や建築への感性を学びます。さらに、海外の研修ツアーをともに企画して、出かけています。

教育プログラム

本学の2学部2学科8コースによる教育は、ひとつの専門だけでなく、関連する分野まで幅広い知識を身につけた人材の育成を目指すためのもので、本学の特徴の一つです。これを、より効果的に生かし、内容を充実したものとするため、コース横断型の「教育プログラム」を導入しています。

4years4年間の学び

伝統の中で建築のプロを育てます!

  • 1年次入門的内容を学ぶ

    大学生活に慣れると同時に、建築学分野で学ぶための基礎を学びます。「工学フォーラム」の授業は、大学生活の導入教育です。少人数のグループに分かれ担当教員と共に活動します。建築研修旅行では優れた建築物を体感しつつ、コミュニケーションをはかります。

  • 2年次基礎となる力学や原論を学習

    建築設計製図ⅠA

    建築計画、構造力学、環境工学など専門分野の基礎的科目を学びながら、身近な建物を自ら考え設計します。「建築設計製図ⅠA」の授業では、所定の期限内に各自の設計案をまとめ、その図面を作成します。またグループで模型製作をします。

  • 3年次本格的な専門科目がスタート

    建築海外研修

    建築施工、建築設備基礎などの必修科目と、各自に応じた選択科目を学びます。「建築設計製図ⅡB」の授業では、比較的規模が大きく、機能が複雑な施設の設計を行います。「建築学海外研修」では、学生の要望を踏まえヨーロッパなど海外を訪れ建築・都市・町並みについて学びます。

  • 4年次これまでの学びを活かして

    これまでの学びを活かして、卒業研究に取り組みます。論文か設計から一つのテーマを選び、指導教員のもとに、卒業研究を進めます。

カリキュラムを見る

Current student在学生メッセージ

地震大国日本だからこそ
しっかり学びたい大事な科目。

建築学コース 4年(2023年12月取材時)

平田 隼介

長崎県立西陵高等学校(長崎県)出身

建築の際には、建築物が崩壊しないように基準値を守る必要があります。「構造力学Ⅰ」は、建築物に荷重が加わった際に、支点・反力を計算して建築に必要な数値を導くための知識を学ぶ科目です。地震大国日本においては、安全性を確保する上でもとても大事な知識です。私自身、計算することが好きなので取り組みがいのある授業でした。教科書の重要ポイントにはメモを付けたり、マーカーでチェックしたりしています。「構造力学Ⅱ」はその応用で、たわみや引っ張りの断面2次モーメントの計算も行います。これまでとは異なる公式、またトラス構造やラーメン構造なども出てきて、さらに内容が複雑になります。

Graduate卒業生メッセージ

高度な設計技術の
修得にも力を注ぎ
仕事の幅を広げていきたい。

株式会社西建設計

小西 奏流

2021年3月卒業 福岡県立福岡中央高等学校(福岡県)出身

 設計は、ものづくりを行ううえで欠かすことのできない分野。株式会社西建設計で働く小西さんは現在、設計者がデザインした建物の工事を実際に進めるための建築施工図の作成と修正を行う「生産設計」を担当している。施工管理者や設計者と打合せを重ね、予算や品質などを調整しながら、設計図を具体化・詳細化した施工図にまとめるという業務だ。「鹿児島市内のホテル建築の仕事を経て、今は薩摩川内市の電子部品工場の施工図を担当しています(2024年3月竣工予定)」と実績を話す。
 小西さんが西建設計を知ったのは、長崎総合科学大学が主催する合同企業説明会。ブースで生産設計の説明を聞き、専門性の高い業務内容に大学での学びを存分に活かせると思い志望した。その思いは現実となり、業務では在学中に学んだ建築の基礎、そして意匠設計や設備設計、構造設計などの幅広い知識を役立てている。特に、CADを使った製図の経験は、施工図の作成で大いに活用しているようだ。仕事の満足度も高いようで、「様々な方々と協力しながら一つのものを創り上げていくのは楽しいし、建物が完成に近づいていく姿を、自分の目で見ることができるのはこの仕事ならでは」と表情は清々しい。
 今後の目標は、「業務を通して知識を深め、様々な現場を経験して仕事の幅を広げること」。そして、「BIM(3次元CAD)の技術修得にも力を注ぎたい」と意欲的だ。「できれば空港や駅などの、多くの人が利用する個性的な建物を手掛けてみたいですね」。小西さんは自身の未来図を脳裏に思い描きながら、地図に残るようなビッグスケールの仕事に今日も取り組む。

career資格と主な就職先

目指せる資格

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 一級建築施工管理技士
  • 技術士
  • 高等学校教諭一種免許状(工業)

取得のための支援など

本学では、建築士の受験に必要な指定科目の授業が、バランスよく計画されています。また、建築士の試験には、学科の試験と設計製図の試験がありますが、学科の試験を意識した授業や設計製図の試験と同様に実際に図面を描く授業が数多くあります。

主な就職先(過去3年間)

就職内定率

2024年3月卒業生

100%

  • 五洋建設(株)
  • 戸田建設(株)
  • 白石建設(株)
  • 日本国土開発(株)
  • (株)イチケン
  • (株)川村工営
  • JFEシビル(株)
  • 大成設備(株)
  • (株)池下設計
  • 三菱地所コミュニティ(株)
  • 大和ハウス工業(株)
  • 積水ハウス(株)
  • タマホーム(株)
  • オリエンタル白石(株)
  • (株)住宅性能評価センター
  • (株)佐伯建設
  • (株)未来図建設
  • (株)西海建設
  • (株)上滝
  • (株)谷川建設
  • (株)PAL構造
  • (株)駅前不動産
  • 長崎県庁
  • 福岡市役所
  • 長崎市役所

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