学部・大学院

別科日本語研修課程(日本語)

学長メッセージ

 現在、世界はグリーンエネルギーへの大転換、半導体産業の振興、DX(ディジタルトランスフォーメーション)の推進といった多くの課題に直面しています。長崎総合科学大学は、それらの課題に向かって、海洋エネルギーやバイオマス資源の活用、太陽電池を用いた再生可能エネルギーシステムの高効率電力変換・エネルギーマネージメント技術、船舶や自動車、衛星の電気推進(EV)化技術の開発、AI半導体や三次元積層集積回路などの先端半導体技術、高エネルギー物理学などの基礎科学、AIを始めとした知能情報技術、先端のヘルスケア技術、地域経済の活性化といった研究開発で先導的な役割を果たしている多くの教授陣がおられます。その指導の下に多くの優秀な学生が勉学と研究に励んでいます。様々な研究プロジェクトにも参画しています。一昨年の日本の科学雑誌ニュートンの理工系研究力大学ランキングで33位(私立大学では10位)と健闘しています。これらの強みを持つことで、次の世代の技術と人材を担える本学において、皆さんが次世代の新しい社会の風景を夢見て、想像することで「一つ先の風景」を描き、そして実現するための勉学に臨むことを望んでいます。本学へ繋がるための充分な日本語教育の場を別科では準備しています。別科に是非入学され、その後、優れた教授陣や仲間が待つ良い環境の我々の大学や大学院に進学されることで、それぞれの「夢」を叶えられる「知力」という大きな力を得られることを願っています。

 皆で、「一つ先の風景」を観に行きましょう。

プロフィール

黒川 不二雄

山口県出身
工学博士(大阪府立大学)
研究分野:電子回路、パワーエレクトロニクス
1984年長崎大学工学部助手、同助教授、准教授、教授、同大大学院工学研究科副研究科長兼大学院生産科学研究科副研究科長、同大学院研究科グリーンシステム創成科学専攻長、同大学院研究科電気・情報科学部門長を経て、2017年長崎総合科学大学大学院新技術創成研究所特命教授に着任。同年10月から学術教授(特命教授)。2023年4月から現職。

電子情報通信学会会員(2018年12月よりフェロー会員)
電気学会会員(2005年2月より上級会員)
IEEE(米国電気電子学会)会員(2011年1月よりFellow Member、2023年1月よりLife Fellow Member)
照明学会会員(2010年4月より専門会員(Fellow Member))

長崎総合科学大学

本学は、創立以来85年間変わらぬ徹底した少人数教育を行い、生活支援・学習支援・就職支援も充実しています。「ものつくり」教育ではトップレベルを維持し、就職後に生きる実践力を養成します。また、在学中、海外短期留学で(大学が一部補助)活きた英語力を修得できます。工学部では、「ものつくり」としての実力を養うため、実際に「もの」に触れながら学ぶ実験・実習を主体においた少人数による教育を推進します。総合情報学部では、全コースで情報技術者に欠かせない基礎を徹底して修得し、情報収集、情報の読み書きにより新しい価値を生み出す能力を養います。また、知能情報コースでは学んだ知識を活かして、学生が主体になり各種ロボットコンテスト(ETロボコン、NHK学生ロボコン)に出場し活躍しています。

学部

工学部工学科

船舶工学コース
日本でただ一つの造船学を学べるコース
機械工学コース
世界水準の認定プログラムでプロのエンジンを育てる
建築学コース
世界、長崎の建物に学び建物に潜む物語を考える
電気電子工学コース
あらゆる分野で必要となる電器の世界を学ぶ
医療工学コース
実際の医療機器設備で腕を磨く

総合情報学部総合情報学科

知能情報コース
情報時代のプロを育てる
マネジメント工学コース
マネジメント工学技術者を養成
生命環境工学コース
多くの情報を分析できる環境技術者を育成

大学院

博士課程

総合システム工学専攻

修士課程

生産技術学専攻
環境計画学専攻
電子情報学専攻

別科日本語研修課程

別科日本語研修課程概要

目的

本課程は、大学院又は学部課程を履修するために必要な日本語を教授し、併せて全般的な基礎学力の向上を図ることを目的とします。本学への進学意欲が高い学生を望みます。

修業年限

春入学(4月) 修業年限は1年です。
秋入学(9月) 修業年限は1年6ヶ月です。

授業内容

授業内容は次の通りです。

春入学(1年コース)

  科目 单位 総時間
日本語 24 720
作文 2 60
会話 2 60
体育 2 60
数学 1 30
物理 1 30

秋入学(1年6カ月コース)

  科目 单位 総時間
日本語 36 1080
作文 3 90
会話 3 90
体育 3 90
数学 1 30
物理 1 30

【◎】必須、【△】選択

修了の認定

  1. 修了に必要な最低単位は30単位(春入学)、45単位(秋入学)です。
  2. 修了の認定は、在籍期間の成績および出席状況にもとづいて行います。
  3. 各科目において各学期の出席すべき時間数の20%以上欠席した場合は単位を認めません。

本学学部および大学院への進学

  1. 本学学部への推薦入試制度があります。その場合、入学金10万円および授業料20万円が減免されます。
  2. 母国において大学教育を修了した者は試験により学部への編入、大学院への入学が許可されます。
  3. 学部に在籍する外国人留学生は、授業料減免(授業料の40%減免)を受けることができます。

奨学金

別科入学後以下の奨学金へ応募することができます。(採用人数は年度によって異なります)

  • 私費外国人留学生学習奨励費(日本学生支援機構)
    月額48,000円(1年間)4月末出願

学年暦

春入学:1年コース
学期 行事內容 時期
前期 入学式 2025年4月初め
オリエンテーション 2025年4月初め
前期授業開始 2025年4月初め
課外活動1 2025年4月初頃
前期試験 2025年7月末~8月初
夏休み 2025年8月初め~9月中旬
後期 後期授業開始 2025年9月中旬
課外活動2 2025年12月頃
冬休み 2025年12月末~2026年1月初
授業開始 2025年1月初め
修了試験 2026年1月末~2月初め
修了式 2025年3月
秋入学:1年6ヶ月コース
学期 行事内容 時期
1学期 入学式 2025年9月中旬
オリエンテーション 2025年9月中旬
授業開始 2025年9月中旬
課外活動1 2025年9月中頃
課外活動2 2025年12月頃
冬休み 2025年12月末~2026年1月初め
期末試験 2026年1月末~2月初め
春休み 2026年2月初め~3月末
2学期 授業開始 2026年4月初め
期末試験 2026年7月末~8月初め
夏休み 2026年8月初め~9月中旬
3学期 授業開始 2026年9月中旬
冬休み 2026年12月末~2027年1月初め
修了試験 2027年1月末~2月初め
修了式 2027年3月

時間割例

春入学:1年コース
 
1限 日本語 日本語 日本語 日本語 日本語
2限 日本語 日本語 日本語 日本語 日本語
3限 日本語 日本語 数学
(後期のみ)
作文A/作文B 物理
(後期のみ)
4限     体育 会話A/会話B  
秋入学:1年6ヶ月コース
 
1限 日本語 日本語 日本語 日本語 日本語
2限 日本語 日本語 日本語 日本語 日本語
3限 日本語 日本語 会話(1・3学期)
数学 (2学期のみ)
作文 物理
(2学期のみ)
4限 会話
(2学期のみ)
日本語      

入学試験要項

入学定員

別科日本語研修課程 50名

出願資格

次の(1)及び(2)の条件を満たす者。

  1. 外国において学校教育12年の課程を修了した者もしくは別科日本語研修課程入学日までに修了見込みの者、または、それと同等以上の学歴があると認められた者。
    ※外国における通常の課程が11年の場合は、文部科学省が指定した国及び学種によっては、この条件を満たす場合がありますので、別途問い合わせてください。
  2. 出願時において300時間以上の日本語学習歴を有するか、日本語能力試験N4レベル相当以上の日本語能力を有することが望ましいです。
  • 別科日本語研修課程入学日までに日本国内の他の日本語教育機関に在籍した期間が1年を超える者は、原則として出願できません。

出願手続き

出願方法

入学検定料および、すべての出願書類が出願期間の最終日までに本学に届かなければ受け付けません。日本国内から出願する場合は書留速達で、日本国外から出願する場合は国際スピード郵便等、確実な郵便等で、以下の住所に送付してください。

送付先

長崎総合科学大学 別科日本語研修課程
〒851-0193 長崎市網場町536
Tel:(81)95-838-5591 Fax:(81)95-839-0584
E-mail:bekka@campus.nias.ac.jp

ダウンロード

  • 提出書類一覧
  • 入学願書
  • 『別科日本語課程』パンフレット
出願期間
春入学:1年コース 1次 2024年8月19日(月)~9月20日(金)書類必着
2次 2024年9月30日(月)~12月6日(金)書類必着
3次 2025年1月14日(火)~2月28日(金)書類必着
(応募者が日本在住またはビザ申請を必要としない場合)
秋入学:1年6月コース 2025年3月24日(月)~6月30日(月) 書類必着
入学検定料 20,000円

必ず出願期間内に着金するよう納入してください。なお、一旦納入された入学検定料は、返還致しません。

  • 本学に着金した金額に不足が発生した場合、不足分を再度送金頂くことになりますので十分注意して送金してください。
(振込口座)
銀行名 十八親和銀行 長崎営業部
(The Juhachi-Shinwa Bank,Ltd. Nagasaki main office)
銀行住所 〒850-0876長崎市賑町6-6
(6-6Nigiwai-Machi, Nagasaki,850-0876)
Swift Address: SHWAJPJT
預金種類 普通預金
(Ordinary Account)
口座番号 0108723
受取人名 長崎総合科学大学
(Nagasaki Institute of Applied Science)
受取住所 〒851-0193長崎市網場町536
(536 Aba-Machi, Nagasaki,851-0193, Japan)

出願上の注意

  1. 特に指定のある場合を除き、日本文以外の書類には、出願者の責任で公的機関または教育機関の証明(公印が押されている)がある日本語訳を必ずつけてください。
  2. 出願書類は一括して提出してください。
  3. 出願書類は、黒インク、または黒のボールペンで記入してください。
  4. 出願書類に虚偽の記載があった場合は、受験資格を取り消します。また、合格発表後に虚偽の記載があることが判明した場合は、入学許可を取り消します。
  5. 出願書類における証明書等は、特に指定のある場合を除き、すべて原本を提出してください。また、指定により写しを提出する場合は、印刷が鮮明な書類を提出してください。
  6. 本学が必要と認めた場合、所定外の書類の提出を求める場合があります。
  7. 提出された書類は、原則として返却しません。(再発行できないもので、返却を希望する場合は事前に申し出てください。)
  8. 査証申請等の際に必要となることがありますので、出願書類一式の写しを各自保管してください。

選考方法

書類選考後、Skype等のインターネットを利用した面接。

合格者発表

春入学:1年コース

  • 1次 10月上旬
  • 2次 11月下旬
  • 3次 その都度

秋入学:1年6ヶ月コース

  • 6月下旬

入学までの手続き(入学時納付金の納入と入国までの流れ)

合格者には、本学が在留資格認定証明書を代理申請します。在留資格認定証明書の交付後、入学手続書類を合格者に送付します。合格者は、入学手続きに従い、所定の期日までに入学時納付金(入学金・授業料)を一括納入してください。

入学時納付金(2024年度入学)
種別 金額 納入期間
春入学 秋入学
入学金 100,000 100,000 「在留資格認定証明書」の交付後納入
授業料 500,000 750,000
教育充実費 50,000 75,000
教科書・教材費 30,000 45,000
合計 680,000 970,000

注:

  1. 所定の期日までに入学手続が完了しない場合は、入学を許可しません。
  2. 一旦納入した入学金は返還しません。納入期限は別途お知らせします。
  3. やむを得ない理由で入学を辞退する場合は、すでに納めた授業料のみを返還致します。(具体的な方法は合格者宛に通知致します。)

生活一般

生活費

長崎での1か月の平均的生活費は次のとおりです。

住居費 ¥25,000~35,000
食費 ¥30,000~40,000
その他 ¥10,000~20,000
¥65,000~95,000

宿舎

  1. 大学の寮:「国際和親寮」
    別科の新入留学生は、優先的に大学の寮に入居できます。全室二人部屋です。室料は月額25,000円、共益費は月額1,000円です。Wifiが完備されており、費用は月額約1,500円です。机・いす・ベッドに加え、エアコン・冷蔵庫・洗濯機など生活に必要な電化製品が備え付けられています。大学まで徒歩で30分、自転車で10分の距離にあります。周りには大型スーパーやコンビニなどがあります。寮は、指定された喫煙場所以外は、すべて禁煙です。
  2. 大学紹介の宿舎
    大学が紹介したアパートに入居できます。室料は、約25,000円から35,000円です(光熱水費は別に必要)。入居保証金(約30,000円)が別途必要です。大学から、机・椅子・ベッド・冷蔵庫・洗濯機などを貸与します。なお、室料・入居保証金は変更の可能性があります。
  3. 民間のアパート
    大学の周りには多くの民間の学生用アパートがあります。これらのアパートに入居する場合には、通常、契約時にその月の家賃の他、敷金(1か月~4か月分)を支払わなければなりません。
  • 別科に在籍する全ての留学生は、「留学生住宅総合補償保険(年額4,000円)」への加入が義務づけられています。

医療

  1. 留学生は全員、国民健康保険に加入しなければなりません。掛金17,800円(年間)は自己負担です。医療費の70%は保険で負担されるため、病院への支払い額は30%ですみます。加入手続きは、住所登録時に長崎市役所で同時に行います。
  2. 留学生は全員、学生教育研究災害傷害保険に加入しなければなりません。掛金800円(年間)は、自己負担です。これに加入すると、学内でのけが等に際して、その傷害の程度に応じた保険金が日本国際教育支援協会から支払われます。加入手続きは大学で行います。

INTERVIEW

チュオン タイン トゥイ(ベトナム)

19歳で日本に来た私は戸惑いでいっぱいでした。しかし、別科の先生方がとても親身になって、個人面談等、忍耐強くいろいろと教えてくれました。クラスメートも私に気を遣って、たくさん話しかけてくれました。有意義な1年間を過ごし、長崎総合科学大学の人間環境学部に入学しました。大学の4年間でも別科の先生の日本語授業を受けました。私は先生方のように人を良い方向に導くことが出来る仕事をしたいと思っていました。そのため、大学時代できるだけ交流活動等に参加し、経験を積んできました。たくさんの掛け替えのない友達が出来ました。今、私は関東地方で働いているベトナム人の通訳・生活指導員として働いています。漫画に没頭し、人間関係を作るのが苦手な私を変えてくれたのは別科での1年間でした。人生にはたくさんのターニングポイントがありますが、自分の第1ターニングポイントで、長崎総合科学大学の別科の先生方や友達と出会えてよかったと感謝しています。

兪 咏(ユ エイ)(中国)

2004年3月末に初めて、母国の家族を離れ、1人で日本に来ました。長崎に着いて飛行機を降りたとき、新しい人生が今から始まるのだと思いました。私は国で日本語を少し勉強していましたので、日本語能力試験合格を目指して日々頑張りました。少しずつ日本語が進歩するのが自分でもわかりました。そして、日本へ来て8カ月後に日本語能力試験の1級に合格しました。別科修了後、同じ大学の経営情報学科に編入しました。日本人学生と一緒に授業を受け始めると、別科の授業と違い、分からない所もたくさんあると思いました。特に編入生でしたので、慣れるのに少し時間がかかりましたが、少しずつ先生の話も分かるようになり無事卒業できました。卒業してから、日本で就職し今は長崎県と上海のために頑張っています。主な仕事は水産関係で、鮮魚およびその加工品、冷凍品などを中国に輸出することです。別科での1年のおかげで私は日本でうまく生活でき、充実した仕事につくことができました。 皆さん、別科での1年を大切に、楽しく日本での新生活を送ってください。

ホワン ホセ デ ヴァルデネブロ(コロンビア)

観光旅行で日本へ来たことがあり、その時の日本人の親切さと美しい景色にひかれて、日本に留学しました。初めはひらがなも書けなかったし、会話も少ししかできませんでした。ですから、身振り手振りで買物したり、バスの行き先の漢字が読めなかったりといろいろな困難がありました。日本語の授業が始まったとき、クラスメートとの間に共通語がなくて会話をすることができませんでした。でも、授業が進むにつれて皆の日本語が上達してどんどん仲良くなっていきました。その1年間の別科を終え、同じ大学の経営情報学科に入学しました。5年間にわたる日本での生活でいろいろな国の友だちができ、忘れられない経験や思い出ができました。たくさんの困難も今では面白い経験だったと思えますし、それらの苦労のおかげできちんとした日本語を身につけることができ、前より自立した人間になることができました。大学を卒業してから、パイロットになるという私の夢を実現しようと決心して、アメリカにある航空学校に入学しました。いつか日本でパイロットの仕事ができるように願っています。

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お問合せ

長崎総合科学大学 別科日本語研修課程
〒851-0193 長崎市網場町536
Tel:(81)95-838-5591 Fax:(81)95-839-0584
E-mail:bekka@campus.nias.ac.jp