工学部 工学科

NiAS Undergraduate Department

04

電気電子工学コース

Mechanical Engineering Course

基礎から応用までの実践的な学びによって
あらゆる分野と結びついた電気電子工学のプロを育成。

Electrical and Electronic Engineering Course Electrical and Electronic Engineering Course

courseコース概要

電気電子工学コースは、電気・電子工学及び情報技術分野の専門的能力を修得し、社会に貢献できる応用力と課題解決能力のある技術者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

求める人物像

  • 電気工学、電子工学を学ぶための基礎教科の基礎学力がある人
  • 広範囲な事象に対して強い好奇心を持ち、電気・電子技術を活用して社会に貢献したいと強く希望する人

学びのキーワード

  • 電気・電子回路
  • 半導体
  • 低炭素社会の実現
  • 再生可能エネルギー
  • 次世代カー
  • 燃料電池
  • リチウムイオン電池
  • 次世代通信
  • スマートウェルネス
  • 人工視覚
  • 脳インターフェース
  • スーパーコンピュータ
  • FPGA
  • ウェアラブル端末
  • IoT
  • M2M
  • 人工知能
  • ビッグデータ
  • 遺伝的アルゴリズム
  • ニューラルネット
  • 電気主任技術者
  • 電気工事士
  • 無線技士
  • IoTシステム技術者

将来像

  • 新エネルギーの研究・開発で社会に貢献したい
  • 電気・電子、情報通信の仕事がしたい
  • エンジニアとして研究・開発に関わりたい
  • 生活を便利にするIoTの研究・開発に携わりたい
  • 免許・資格をとって将来の職業に活かしたい

あらゆる分野で必要となる
電気の世界を学ぶ

電気工学·電子工学は通信、機械、医用などあらゆる分野で必要不可欠な学問です。また現代社会を支える重要な技術の一つでもあります。とくに電気回路や電子回路は車やテレビなど、私たちの身近にあるものに多用され、その精度の向上が求められています。使う道具はパソコンと自分の手。回路の設計やシミュレーションはソフトウェアの向上により、実際に動かしたものとほぼ同等の結果を出せるまでになっています。しかし、やはり自分の手で実際に作ってみて、イメージした通りに動いてくれているか、繰り返し確かめることも大事な学びです。実用的なことはもちろんですが、その配線の美しさ、デザイン、そして新エネルギーの開発など、未来の日本において必要な電気の世界。何度も実験を繰り返しながら人の役に立つ新しい製品が作られていきます。机上だけではない実践的な学びでプロフェッショナルな人材を育てるコースです。

教育プログラム

本学の2学部2学科8コースによる教育は、ひとつの専門だけでなく、関連する分野まで幅広い知識を身につけた人材の育成を目指すためのもので、本学の特徴の一つです。これを、より効果的に生かし、内容を充実したものとするため、コース横断型の「教育プログラム」を導入しています。

4years4年間の学び

あらゆる分野で必要となる電気の世界を学びます。

  • 1年次入門的内容を学ぶ

    工学フォーラム

    電気電子工学を学ぶ上で重要な物理・数学の基礎からはじまり電気磁気学と回路解析手法を学びます。「工学フォーラム」の授業では、合宿研修会での工場見学や、教員による最先端の講義、OBとの座談会を通して大学への導入とします。

  • 2年次基礎となる力学や原論を学習

    実際の装置等の知識と使用法を習得

    電気・電子回路の動作を数学的理論と組み合わせ学び、実際の装置等の知識と使用法を習得します。「電気電子基礎実験」では、実験の一般的知識について学びます。「電気機器」の授業では、電気エネルギーの発生、電気エネルギーを運び光や運動に変換し、最終的に制御して効率よく利用する技術を学びます。「デジタル回路設計」の授業では、電子機器の中心となり、複雑な情報処理を担う回路の設計を学びます。

  • 3年次本格的な専門科目がスタート

    実践的な回路設計・解析技術として習得

    情報通信、制御、電力応用技術等の専門領域を座学と同時に、実験によりデータ評価や分析方法等を習得します。「電気電子工学実験」では、発電機やモーター等の実験設備を使い、専門知識を深めるとともに、計測器の使い方や評価・分析方法を学びます。「アナログ回路Ⅱ」の授業では、机上で学んだ内容をコンピュータ・シミュレーションや実験装置を使って実践的な回路設計・解析技術として習得します。

  • 4年次これまでの学びを活かして

    これまでの学びを活かして、各研究室で卒業研究に取り組みます。成果は論文および口頭で発表します。

カリキュラムを見る

Current student在学生メッセージ

私の研究とつながっている
半導体素子を学ぶ授業です。

電気電子工学コース 3年(2023年12月取材時)

鈴田 高登

長崎県立川棚高等学校(長崎県)出身

半導体素子に関連した内容を学ぶ科目です。授業では、半導体を利用したAC-DCコンバータやDC-DCコンバータなどの動作及びその原理を学びました。コンバータは、電気の種類や電圧を変換する変換機ですが、普段何気なく使っている電気について、発電所から送られる大電力が生活で使えるように変換され、電圧を下げて届く仕組みなどが分かった面白い授業でした。私は普通高校出身で、電気に関する知識はほとんどありませでしたが、本学で基礎から応用までを学ぶことができました。この科目は、いま私が研究している、パワーエレクトロニクス技術による電源分野の効率化・安定性の向上を目指した研究につながっています。

Graduate卒業生メッセージ

電源トラブルから
データや設備などを守る
UPSの試験に取り組んでいます。

株式会社TMEIC
パワーエレクトロニクスシステム事業部
UPS部 品質保証第一課 所属

松下 歩

大学院工学研究科修士課程 電子情報学専攻 2023年3月修了 長崎県立鹿町工業高等学校(長崎県)出身

 松下さんは、高校で学んだ工業分野の専門知識を深めるため、地元・長崎県の長崎総合科学大学電気電子工学コースへ入学した。工学部で学んだ後に、大学院へと進学。研究室では「電力変換器の特性」について研究に専心し、修了後は、同じ研究室の先輩が働く、株式会社TMEICへ入社した。TMEICは「ものづくりを創るものづくり」を掲げ、 ものづくりを行う企業へ産業システム・パワーエレクトロニクス機器・回転機・エンジニアリング・サービスを提供している企業だ。研究室で得たパワーエレクトロニクスの知識を活かせる企業だったことが入社志望の理由だが、さらに「TMEICへ就職した研究室の先輩から聞いた、事業の基盤となる“高い技術力”に魅了され、自分もここで働きたいと思ったことが決め手になった」と話す。
 松下さんは現在、試験員として、不測の緊急事態による停電に備えるための無停電電源装置「UPS」の基板試験に携わっている。試験員としての業務経験は少ないと言いながら、パワーエレクトロニクスの基本知識や計測器の使用法などは、今後の業務で活用できるはずと断言する。また目標として、「指示されたことを実施するだけでなく、より良い試験法なども積極的に提案していきたい」と未来を見据える。さらに技術的な部分として、「この回路構成ならばどのようなデータが取得できるか」を予測したり、不具合が出た際には問題点を見つけ論理的に解決したりと、「考えながら試験に取り組む」ことを実行していきたいとも。松下さんは、多様なものづくりを支える企業の一員としての成長を目指しつつ、高品質なUPSの提供のために、今日も装置の試験に全力を傾ける。

career資格と主な就職先

目指せる資格

  • 電気主任技術者(第一種~第三種)
  • 第一級陸上無線技士
  • 第一級陸上特殊無線技士
  • 第二級海上特殊無線技士
  • 電気工事士(第一種、第二種)
  • IoTシステム技術検定
  • 技術士
  • 高等学校教諭一種免許状(工業)

取得のための支援など

電気電子工学コースで取得できる2種類の主な国家資格について紹介します。陸上・海上特殊無線技士は、指定された4つの講義を受講して単位を修得すると、免許状が与えられますので、多くの学生が卒業後すぐに申請しています。また、電気主任技術者では、必要な科目の単位を修得して卒業し、企業で1年以上の実務経験を経て、資格の申請を行います。また、資格を持っている教員が個別指導を行いますので、在学中に、国家試験を受験することで、卒業前に免許を取得することも可能です。

主な就職先(過去3年間)

就職内定率

2024年3月卒業生

100%

  • イサハヤ電子(株)
  • 内海造船(株)
  • (株)NTTドコモ
  • 大分キャノン(株)
  • 九州電子(株)
  • (株)九電工
  • 協和機電工業(株)
  • (株)きんでん
  • 栗原工業(株)
  • KJケミカルズ(株)
  • 五洋建設(株)
  • 佐世保重工業(株)
  • 白月工業(株)
  • 伸和コントロールズ(株)
  • 住友電装(株)
  • ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(株)
  • 寺崎電気産業(株)
  • 東芝三菱電機産業システム(株)
  • 長崎市役所
  • (株)中電工
  • (株)名村造船所
  • 日鉄テックスエンジ(株)
  • 野里電気工業(株)
  • (株)三社電機製作所
  • 三菱電機ビルソリューションズ(株)
  • 三菱電機プラントエンジニアリング(株)
  • ロームアポロ(株)

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