総合情報学部総合情報学科知能情報コース

身近な情報機器からAI、
知能ロボットまで、
時代の先駆けとなる
情報スペシャリストを目指す

情報時代の
プロを育てる

携帯電話やSNSの普及により、だれもが気軽に情報発信ができる情報時代を迎えました。また、自動車などの自動操舵、音声やパターンの認識、ロボットによる作業、囲碁・将棋・チェスで人間に勝る人工知能など、情報工学とりわけ知能を取り扱う分野の技術発展は目覚ましいものがあります。本コースでは、こうした社会の要請にこたえる「情報時代のプロを育てる」ため、知能や情報に関して幅広く学べるカリキュラムを設定しております。情報技術の基礎的な理論はもちろんのこと、近年重要視されているセキュリティや情報倫理についても初学年のうちから学びます。また、プログラミングなどに加えて、ハードウェアを構成する電子機器についても学び、IoTの基礎となる技術を身につけます。さらに、マルチメディアに関する技術やアプリケーションソフトウェアの開発技術を習得し、人の感性に基づいた各種評価ができるようになります。本コースに所属する学生たちは課外活動にも積極的に参加しており、例えば、ETロボコンやNHKロボコンにおいて全国大会に出場するなど、さまざまな成果を挙げています。

未来を創造する。
専攻コースを越えた
教育プログラム

AIシステムプログラム

AIシステムプログラム

人工知能(AI)は、自動運転車、無人店舗、コールセンター、および農業用ロボットなど様々な分野で社会実装が行われており、今後はさらにAIを道具として自在に使うことでデータサイエンスはもとより、様々な場面で応用できるAI人材が求められます。本プログラムでは、AIを実践展開する技術の習得を目指すとともに、プログラミング技術、ネットワーク技術、統計処理などを身につけた、即戦力を育てます。

自分で考え動く
知能ロボットへの期待

「人の役に立つ賢いロボットを作りたい」。ロボット工学の研究者である佐藤雅紀教授は、農業や水中で活躍する知能ロボットの開発に取り組んでいます。なかでも人間が容易に行くことができない海中で働くロボットの開発は佐藤教授において最大の研究テーマ。堤防や船底の点検、海の生き物の生態調査、さらには海洋資源の探索など、その必要性は増すばかりです。これらのロボットは人が遠隔操作するのではなく、ロボット自体に知能を持たせ、いかにロボットが賢く考え行動すればよいのかを研究しています。「どうすればもっとスムーズに動いてくれるのか、また動かしたいときに100%動いてくれるのか。実験とメンテナンスを繰り返しながら、学生と一緒になって、社会に役立つロボットを作っていきたいですね」。これまでにも、世界遺産「軍艦島」の護岸の点検や、魚を育む漁礁の調査など、大きな意味がある研究が進められています。

知能情報コース紹介

専任教員

指導した近年の
卒業研究テーマ例など

  • 「WiFiアクセス履歴の解析」
  • 「weiboからテキストマイニングを活用した地方観光振興に関する研究」
  • 「遺伝的アルゴリズムと物理演算エンジンを用いた水中ロボットの構造最適化プログラムの開発」
  • 「高齢者のための観光地バリアフリーの現状調査およびバリアフリーマップの制作」
  • 「AIを用いた再生可能エネルギーマネジメントシステム」

4年間の学び
情報社会に必要とされる
プロを育てます!

1年次  

1年次

情報を扱い、プログラミングなどをするための準備として、筋道の立ったものの考え方を身につけます。そのため、情報工学の基礎となる数学のほか、「知能情報学概論」では導入教育を行います。また、情報社会において重要視されている「情報セキュリティ概論」などを学びます。

2年次  

情報を扱い、プログラミングなどをするための準備として、筋道の立ったものの考え方を身につけます。そのため、情報工学の基礎となる数学のほか、「知能情報学概論」では導入教育を行います。また、情報社会において重要視されている「情報セキュリティ概論」などを学びます。


知能情報学実験Ⅰ

3年次  

2年次に学んだ基礎をもとに、より専門分野に近づいた内容を学びます。また実験においては、マイコンボードを用いた実装技術を実践することで、ソフトウェア開発に加えて、電子回路から電子機器に至るまでのハードウェア全般について理解を深めます。

4年次  

社会における多様な問題に着目し、これまで学んだ情報技術をもとに研究開発や問題解決をテーマとした卒業研究に取り組みます。卒業研究の成果は学会発表を通じて外部に発信します。

授業風景

カリキュラム表

カリキュラム表

マッチングポイント

AIエンジニア、データサイエンティストになりたい
アプリケーションを開発したい
システムエンジニア、ネットワークエンジニアになりたい
ロボット開発をしたい
情報通信・放送分野で働きたい
デジタル分野のクリエータになりたい

資格と支援
次の資格取得が
目指せます!

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ウェブデザイン技能検定認定試験
  • C言語プログラミング能力認定試験
  • JDLA認定 G検定/E資格
  • 高等学校教諭一種免許状(情報)

資格取得のための支援など
知能情報コースでは、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などの受験を推奨しております。資格を取得しながら講義を受けることで、より一層理解を深めることができます。そのほか「CG-ARTS検定」や「ウェブデザイン技能検定認定試験」など、コンピュータグラフィクスやWebに関する資格試験の支援をしております。また、「情報」に関する教員免許を取得することができます。

主な就職先

  • (株)富士通
  • (株)富士通コンピュータテクノロジーズ
  • 富士通ネットワークソリューションズ(株)
  • 富士通特機システム(株)
  • 京セラドキュメントソリューションズ(株)
  • アイシン・ソフトウェア(株)
  • (株)バッファロー
  • (株)サムライソフト
  • ゼネラルエンジニアリング(株)
  • (株)CIJ
  • (株)ドゥアイネット
  • (株)キタムラ
  • 東京アート(株)
  • (株)メイテック
  • (株)アルプス技研
  • (株)イーテック
  • (株)アソウ・アルファ
  • 日本データスキル(株)
  • (株)セントラル情報センター
  • 長崎キヤノン(株)
  • (株)長崎ケーブルメディア
  • (株)亀山電機
  • 扇精光ソリューションズ(株)
  • 菱計装(株)
  • 大新技研(株)
  • デジタルシティ(株)
  • 大学教員、大学職員、高校教諭

インタビュー
在学生

研究や研究室について
研究は、参加しているプロジェクト活動「ETロボコン」と関連しており、SPIKE-RTとRASPIKEの性能評価に焦点を当てています。共にSpike Primeのロボット開発環境であり、一方はリアルタイム性を持たず、もう一方はリアルタイム性を特徴としています。研究の主眼は、どちらの開発環境が結果に一貫性をもたらすか、反応速度の向上などに関する調査にあります。 専門は高エネルギー物理学実験で、陽子と陽子を衝突させたら何ができるかを研究していました。現場が外国なので本学ではこの研究は行わず、無線でものを動かす「組み込み機器」を研究しています。研究室では「ハードの分かるソフト屋」を目標に、学生が「組み込みシステム」、「計算機ソフトウェア応用」、「ネットワーク」などの研究に取り組んでいます。
お互いを紹介ください
見た目通りの優しい雰囲気の先生です。私は当初、プログラミングのことは何も分からず、「複雑なことを話している」という感じで先生の授業を受けました。しかし、授業を受けるごとに理解が進んできた感触がありました。つまり、先生の指導が分かりやすかったということです。学生個々に対するポイントを押さえた、丁寧な指導は先生の魅力の一つです。 「ETロボコン」に1年次から参加している、向学心のある学生です。「これでできている」と思い込んでしまうところを改善すれば、もっと高い技術力を発揮できるはずです。就職も決まっていますが、先日、就職先企業の方が事前研修での彼のリーダーシップを褒めていました。入社後は、さらに情熱を前面に押し出して仕事に取り組んでほしいと思います。
今後の抱負やメッセージ
卒業後は、メカトロニクスやプラント設計、アプリケーション開発などを行うものづくり企業へ就職します。そこで、学んだソフトウェアの専門知識を活かす仕事に携わりたいと思っています。プロジェクト活動ではロボットを動かすプログラミングが主体でしたが、私が関わる仕事もソフトウェア分野なので、プロジェクト活動の経験も今後きっと活きるはずです。 今後も、有能なソフト屋を目指す学生の教育は続けますが、情報工学分野を学びたい若い世代を増やしていきたいと思います。早期からロボットを動かす楽しさを知ってもらうため、幼稚園・保育園の幼児や小中高の児童・生徒に、ロボットのデモンストレーションを活発に行っていくつもりです。そして将来、技術者・研究者を目指す人が増えてくれれば何よりです。

インタビュー
卒業生

寺園 裕太 2021年3月卒業/
長崎県立長崎北陽台高等学校出身
富士通株式会社
 グローバルソリューション部門 ジャパン・グローバルゲートウェイ アドバンスドアーキテクトSS統括部 所属

世界に、約13万人の従業員を抱える富士通株式会社。寺園さんは、この高度なテクノロジーを有したグローバル企業の一員だ。入社を志望したのは、「技術的知見に優れた人材が多く、自身の成長に繋がるから」とプラス面の大きさを強調。また、最先端技術を常に取り入れている環境も理由の一つと話す。採用には、大阪でのインターンシップの際に実施された、アイデアを出し合うハッカソンというミニコンテストが影響したようだ。「アプリやサービスのプログラミングの成果を競いあうなか、その内容が評価されたのでは」と、当時を回想する。
現在は、オンプレミス(情報システムの自社運用)におけるネットワーク分野を担当。お客様への不正アクセスを防ぐファイアーウォール機器の導入、そしてその際のネットワークの構築に携わる。グローバルな企業だけあって、業務はそれだけに止まらない。「海外のメンバーと協力して事業を進めていけるように、コミュニケーションの促進・プロジェクトや作業の説明・海外メンバー向けの作業環境の準備も進めています」。
今後の目標に対しても、寺園さんはアグレッシブだ。「ネットワーク分野の知識・技術を深めて業務に活かしたいし、クラウドを使用した業務も経験したい」と抱負を口にする。また、「海外メンバーと仕事するための英語力を身に付けたい」とも。さらには、「志望していたアプリやIoTソリューション開発にもチャレンジしたい」と情熱は衰えない。「開発の募集がかかったときに挙手できるように、学習コンテンツを活用しプライベートでも研鑽を続けています」。寺園さんは世界を視野に、次代をリードする技術者へと日々進化を続けている。

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