地域連携や多分野での
問題解決に貢献する
論理的思考力と実戦力を備えた
人財を育成する
「裏方」として、
人や企業や地域を支える
人財を育成
本コースでは、表で活躍する人や企業(プレーヤー)を「裏方」として支える人財を育成します。プレーヤーが最高のパフォーマンスを発揮できるように、様々な課題解決に取り組み、活躍できる環境を整備するのが「裏方」が行うマネジメントという仕事です。VUCAと呼ばれる時代の「裏方」の武器は、会計や経営や法律の知識、データ解析や情報処理技術、さらにはこれらを統合して活用する知恵です。また、経営センスを持った情報技術者も有力な「裏方」です。本コースでは、地元の企業や団体の協力も受けて、SDGs(8,11,17)を意識した授業を行います。学生には文系と理系の2つの視点を備えた「文理複眼」と、現場での経験・体験を積んだ「実戦力」を備えて卒業してもらいます。
未来を創造する。
専攻コースを越えた
教育プログラム
経営情報システムプログラム
このプログラムでは、「企業経営や組織運営を情報通信技術(ICT)とデータ活用の側面から支える能力の育成」を目的としており、ICTやプログラミングおよびデータ活用の知識と技術を有し、それらを現場が抱える課題の解決に利用する訓練を通して、経営者や利用者などのユーザ視点を備えた人材を育成します。ユーザ視点の獲得には、マネジメント(経営)分野の知識やフィールドワークでの経験が欠かせません。このような人材の能力を保証するために、修了認定制度を設けています。
地域ビジネスプログラム
このプログラムは、「地域が抱える課題を抽出し、そのための解決策を考え、それを実行する能力の育成」を目的とししており、地域活性化を担える人材を育成します。そのために、早い段階から外部講師による講演やフィールドワーク(学外でのゼミ活動やインターンシップ等)の経験に現場を感じてもらい、高い学習意欲を持ってマネジメント工学の専門知識と技術を学び、現場に出て課題解決に取り組んでもらいます。このような人材の能力を保証するために、修了認定制度を設けています。
スポーツマネジメントプログラム
このプログラムでは、「スポーツ産業やスポーツ選手を支えるとともに、スポーツ選手が引退した後の人生設計にも役立つ能力の育成」を目的としており、スポーツ産業及び選手を支える人材を育成します。そのために、早い段階から現場を感じる取組を行い、高い学習意欲を持ってマネジメント工学の専門知識と技術を学びます。また、選手経験者にとっては、自分を支えている側を意識することも重要です。このような人材の能力を保証するために、修了認定制度を設けています。
※各教育プログラムの指定された科目群で、優秀な成績を収めた人の実力を認定するマネジメント工学コース独自の「修了認定制度」を設けています。
統計から学べる
時代の最先端!
「私たちがある目標に向かって動いていくとき、いろんな障害や課題が出てくるものです。そのような問題を把握し、解決策のヒントを得るのに最適なツールが統計学です」。本学で長きに渡って研究に携わってきた日當明男教授は“数理科学”を得意とし、数式で表現したものを現場で活用する方法を学生たちに教えてきました。最近では、統計学の現場への活用に関心を持っています。「最近よく耳にする“ビッグデータ”の活用もその一つですが、身近なアンケートや買い物のレシートなどからも人々の行動や趣向を調べることができます。つまりさまざまなデータを適切な統計的手法を用いて分析すると、人々の行動や趣向パターンが見えてきて、問題の把握だけでなく会社経営や営業業績アップへのヒントも見つけることができます。このような統計学の活用には難しい数学は使いませんので、誰でもできます」。目覚ましく進化する情報社会の中で、人がどう行動し、何を求めているのか? その最先端を一緒にリサーチし、考えてみませんか?
マネジメント工学コース紹介
専任教員
指導した近年の
卒業研究テーマ例など
- 「女性リカレント教育における社会的支援に関する研究」
- 「波佐見町における有害鳥獣による農作物被害削減システムの提案」
- 「長崎人口流出への課題~留まる視点からの若者転出考察~」
4年間の学び
SDGs(8,11,17)を意識して、
「文理複眼」と「実戦力」を
身につけます。
1年次
データサイエンス入門
「マネジメント工学概論」では、マネジメントの現場の声を聞きます。「MプロジェクトI」では、地域連携活動に参加して、現場が抱える課題を見つけます。これらの授業で問題意識を持った後に、「経営管理論」でそれらの課題解決に必要な知識の分野を学びます。また、「データサイエンス入門」では、データ処理やAI活用の基礎を学び、「データ解析」の学習につなげます。
2年次
課題解決に必要な分野の知識の本格的な学習を始めます。「データサイエンス実験I,II」では、データ解析の技能を習得します。「MプロジェクトII」や「MECゼミI」では、地域連携活動における課題解決に挑みます。この過程で、これまでの学習の活用と文理複眼を意識し、プレゼンテーションやコミュニケーションの力も伸ばします。また、情報技術者へ向けた学習も本格化します。
イノベーションマネジメント
3年次
アントレプレナー理論
「MプロジェクトIII」や「MECゼミII,III」では、課題解決策の計画・実施・評価・改善を行います。課題解決には、チームで取り組み、経営の知識だけでなく、データ解析や情報処理技術も取り入れて解決策を作り、現場と協力して実施し、データに基づいて客観的に評価し、必要な改善を行います。この過程で、リーダシップ力や「実戦力(=失敗を糧にした課題解決力)」に磨きをかけます。
4年次
「MプロジェクトIV」は、地域連携活動の集大成として、そこで得た知識や経験を下級生に伝授してもらいます。「卒業研究Ⅰ,Ⅱ」では、3年次までの学習と地域連携活動で培った技能を基にした研究を行い、論文を作成します。学生にとっては初めての「研究」と「論文作成」ですので、戸惑う事ばかりでしょうが、担当する指導教員とともに進めれば大丈夫です。
カリキュラム表
マッチングポイント
モノは作れないけど、モノづくりを支えたい
起業したい ・ 社長になりたい
企業経営を支える情報技術者になりたい
活性化に向けて地域をプロデュースしたい
現役引退後は、選手を支える仕事をしたい
資格と支援
次の資格取得が
目指せます!
- 高等学校教諭一種免許状(商業)
- 中小企業診断士
- 日商簿記検定
- 品質管理検定
- リテールマーケティング(販売士)
- ファイナンシャルプランナー
- ITパスポート
- 基本情報処理技術者
- C言語プログラミング能力認定試験
- Webデザイン技能検定
資格取得のための支援など
これらの資格取得を支援する勉強会を開催しています。仲間と励まし合いながら楽しく目標を達成しましょう。
主な就職先
- (株)ジャパネットホールディングス
- イオン・ファイナンシャルサービス(株)
- (株)リンガーハット
- (株)亀山電機
- インデックス
- 近畿産業信用組合
- (株)十八親和銀行
- (株)長崎銀行
- 長崎県漁業共済組合
- 税理法人 アップパートナーズ
- メットライフ生命保険(株)
- 長崎トヨペット(株)
- トヨタカローラ長崎(株)
- 長崎日産自動車(株)
- ダイハツ長崎販売(株)
- 日産部品九州販売(株)
- イサハヤ電子(株)
- (株)長崎ケーブルメディア
- NBC情報システム(株)
- (株)NDKCOM
- 扇精光ソリューションズ(株)
- (株)エヌ・ティ・ティ・エムイー
- 西海陶器(株)
- (株)グラバーヒル ヒルトン長崎
- (株)カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント
インタビュー
在学生
研究や研究室について | |
専門はオペレーションズ・リサーチ。「なるべくよい意思決定を得るために、現実の問題を数学的にモデリングして解く」学問です。数学的モデリングとは、解きたい問題を数学的な形にすること。たとえば、より便利な「バス時刻表の最適化」、食品ロス問題を解消する「最適な在庫管理」などは、それぞれ整数計画法、在庫管理と呼ばれる数学的手法で解決できます。 | 「路線バス乗務員のスケジューリング」に取り組んでいます。数理最適化や数理計画法を用い、予め設定されているダイヤに対し乗務員を割り当てています。スケジューリングは労働基準法や乗務員の勤務時間、スキルなど様々な条件下で行われますが、これらの条件を数式として表現し、コンピュータを使って最適な乗務員のスケジュールを作成します。 |
お互いを紹介ください | |
真面目で、1年次から真剣に勉強している学生です。学習力も高く、私の担当する専門科目を履修し、ゼミで論文をたくさん読んだ結果、卒業研究のテーマに取り組むことになりました。大学院へ進学予定ですが、できれば今後、私の研究をサポートしてほしいと思ったほどです。社会へ出ても数学の力で、様々な社会問題を解決してくれることを期待しています。 | 学校の先生という印象が強いです。授業では指名も多く、質問に答えなければならないので、緊張感をもって受講しています。また、学生を巻き込むことが上手です。以前、ゼミでグラフに関するアルゴリズムに取り組んだ際、先生があまり意欲的でなかった学生に問題を出題すると、その学生が一生懸命に図を描き、試行錯誤しながら答えたことに驚かされました。 |
今後の抱負やメッセージ | |
最近は、社会的課題に応用できる研究を進めています。避難計画問題における避難経路、避難開始時刻などの数理問題で、今後、地域活性化に役立つ数理最適化理論とその応用を研究する方向です。学生にも、社会的課題への数理技術の利用ができるように、現地調査、インタビューなどのフィールドワークの方法を身につけるように工夫したいと思っています。 | 大学院へ進み、最適化の研究を行います。将来の仕事は決めていませんが、人の善意に頼る仕事を改善したいです。たとえば路線バスの運転手不足問題。運転手不足により減便や路線廃止が相次いでいる状態です。ライドシェアなどの案もありますが、なぜ人がいなくなったのかという本質に焦点を当てて、問題解決に貢献したいです。 |
インタビュー
卒業生
出口 碧夏 2023年3月卒業/長崎県立長崎明誠高等学校出身
平戸市商工会 経営支援課 主事
地域に密着した総合経済団体であり、小規模事業者のビジネスパートナーと位置付けられる商工会。マネジメントコースで広範な経営分野を学んだ出口さんは今、平戸市商工会の職員として働いている。在学中、ゼミ活動の一環として、「フードスタイル九州」というイベント事業で活動したことが入職のきっかけとなった。「商工会の方と一緒に、商談会に参加させていただいたことで商工会業務に興味を持ち志望した」と動機を口にする。
現在の主な業務は、設備導入などに伴う国や県への補助金の申請、売上や収入支出の記録の代行、確定申告や従業員の源泉徴収票の作成、様々な保険や経理の手続き、金融の斡旋など。経営・金融・労務・税務など様々な分野にわたってサポートを行うため、仕事では「品質管理や経営学、IT等の知識などが役立っている」と話す。やりがいを感じるのは、支援した事業者の売上が増加したときや、事業者が再度相談に来られて「頼られていること」を実感したとき。また、難しい業務をやり遂げたとき、ミスやトラブルなく完遂できた際の達成感も大きいようだ。
とはいえ、まだ経験の浅い出口さん。将来を見据え、「幅広い相談内容に対応するため、関わったことがない多くの業務を手がけたい」と意欲を燃やしている。「上司に頼ることなく対応できるようにスキルを高めたいですね」。資格取得にもチャレンジしながら、そして、これからも会員の事業者に寄り添いながら、「出口さんに聞けば安心」と思われる職員を目標に、地域に根ざした日々の業務に取り組む。