アドミッションポリシー

 

長崎総合科学大学

 世界の国々に、いち早く交流の窓を開いた長崎。この長崎の街に私たちの長崎総合科学大学はあります。
 私たちは、「自己の確立」「ものつくりと実行力」「ものまねでない新技術の開発力」「世界的視野の保持」を建学の精神として、時代と社会の要請に応え、大学として果たすべき役割を担ってきました。現在、人類社会はかつてない勢いで変化をしています。そのため私たちは現在の社会においてのみならず、将来どのように社会が変化しようとも、その社会において自分の足で地に立ち社会に貢献できるような、普遍的な能力を持つ人間を育成することを目指しています。
 これからの21世紀型市民に必要な教養と協働する知性を持ち、工学の専門家として「ものつくりとしての実行力」「ものまねでない新技術の開発力」を備えた人間を育成するという目的のために、次のような資質、能力を有する学生を求めます。

 

▲このページのトップへ

 

大学院

 大学院工学研究科は、先端的、専門的な知識・技術を修得し、高度な専門的力量を備え、自立して人類の生活に役立つ“ものづくり”の研究・業務活動に従事できる技術者の育成を目的とします。そのために、本研究科は次のような学生を求めます。

  1. 学部における専門基礎知識を修得した、あるいは相当する学力を有する人
  2. より高度で先端的な専門知識・技術に対するチャレンジ精神と勉学意欲が旺盛な人
  3. 高い志を持ち、専門知識を活かした社会貢献を目指す人

 

▲このページのトップへ

 

工学部工学科

 工学部工学科は、一般・専門基礎知識を広く修得して、建学の精神にもある「ものつくりとしての実行力」「ものまねでない新技術の開発力」を獲得し、さらにコミュニケーション能力と国際性を身につけ、技術者としての倫理観を持った21世紀循環型社会の構築に貢献できる人材を養成することを目的とします。そのために、次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

船舶工学コース

 船舶工学コースは、船と海に関する専門知識を学ぶことによって、優れた船舶を設計建造できる技術者や海洋の環境を保全し活用する優れた専門家を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

機械工学コース

 機械工学コースは、製造業を中心に、現代社会に役立つものづくりに貢献できる技術者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

建築学コース

 建築学コースは、デザイン、構造、設備など建築に関わる技術を学ぶことによって、優れた建築や住宅を設計、施工、管理できる専門家を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

電気電子工学コース

 電気電子工学コースは、電気・電子工学及び情報技術分野の専門的能力を修得し、社会に貢献できる応用力と課題解決能力のある技術者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

医療工学コース

 医療工学コースは、医用工学分野において必要となる基礎・臨床医学と臨床工学に必要となる電気・電子・機械・情報などの幅広い専門知識を修得し、医療関連業界で活躍できる素養と知識を持った人材を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

 

▲このページのトップへ

 

総合情報学部総合情報学科

 総合情報学部総合情報学科は、一般・専門基礎知識を広く修得して、情報技術とそれが活用される様々な分野についての広範な知識と技術を有し、21世紀循環型社会に求められる情報技術の活用技術の開発に寄与し、高い国際性・技術者倫理・コミュニケーション能力・課題発見能力・課題解決能力を持つ人材を養成することを目的とします。そのために、次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

知能情報コース

 知能情報コースは、情報通信技術を活用して、より高度なシステムの開発、人間と機械の融合およびコミュニケーションの円滑化を実現できる情報技術者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

マネジメント工学コース

 マネジメント工学コースは、企業や団体等の経営活動を支援することができる確かな情報通信技術を身につけた組織経営管理者を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

▲このページのトップへ

生命環境工学コース

 生命環境工学コースは、物理的現象と化学的性質、生命現象、生物資源の活用、社会におけるエネルギーマネジメントについて基本的な知識を理解し、情報通信技術を活用して、環境の計測や管理ができる人材を育成します。そのために、本コースは次のような学生を求めます。

 

▲このページのトップへ

 

別科日本語研修課程

 別科日本語研修課程は、日本の大学に入学を希望する外国人に学部課程を履修するために必要な日本語を教授し、あわせて全般的な基礎学力の向上をはかることを目的とします。
 そのために、別科は次のような留学生を求めます。

  1. 日本での進学や研究を目的とし、日本文化理解への意欲溢れる人
  2. 異文化における生活・勉学体験を通し、国際交流に貢献したいと希望する人

 

▲このページのトップへ

 

ディプロマポリシー

 世界の国々にいち早く交流の窓を開いた長崎。この長崎に私たちの長崎総合科学大学はあります。
 私たちは時代と社会の要請に応え、大学として果たすべき役割を担ってきました。現在、人類社会はかつてない勢いで変化をしています。そのため私たちは現在の社会においてのみならず、将来どのように社会が変化しようとも、その社会において自分の足で地に立ち社会に貢献できるような、普遍的な能力を持つ人間を育成することを目指しています。
 そのために長崎総合科学大学は建学の精神である「自律自彊」「実学実践」「創意創新」「宇内和親」を体現した者に学位を授与します。
 具体的には以下のような人間となることを指しています。

 自律自彊 教養・倫理を身につけ、自らを律することのできる市民となる。
 実学実践 自然科学に関する基礎知識と工学の専門知識を修得し、「ものつくりとしての実行力」を身につける。
 創意創新 論理的思考を修得し、新しい問題に取り組み、新しいものを創造することにより解決できる能力を身につける。工学の専門家としては「ものまねでない新技術の開発力」を身につける。
 宇内和親 人間社会の多様な文化を理解し、世界的な視野を持って、社会の一員としてその発展に貢献できる能力を身につける。

 工学の専門知識には大きく2つの種類があります。
 1つはこれまでそしてこれからも日本の基盤となる工学技術の中核をなす工学の専門知識であり、それを修得した者に工学部工学科は学士(工学)の学位を授与します。
 もう1つは、新時代に出現し、これからの社会の基盤となる情報技術と密接に組み合わさり、それを様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野を繋ぎ、新しい価値を創生するという新しい工学の専門知識であり、それを修得した者に総合情報学部総合情報学科は学士(工学)の学位を授与します。

 

▲このページのトップへ

 

カリキュラムポリシー

 長崎総合科学大学は、入学者受け入れの方針で述べた資質を持った入学生を学位授与の方針において規定した人物に育成するために必要な教育課程 (カリキュラム) を編成し、提供いたします。

 教育課程は将来の社会において一個の人間として自立しつつ、社会に積極的に関わり貢献していく市民となるために必要な教養を学ぶための共通科目系列と、工学の専門知識を学び「ものつくりとしての実行力」・「ものまねでない新技術の開発力」を獲得し、技術者としての倫理観を持った21世紀循環型社会の構築に貢献し将来の社会を担う人材を養成するための専門科目系列の大きく2つに分かれています。

 そしてその2つの科目系列の枠組みにとらわれず、それぞれが有機的に連携することにより、自らの人生全体を考え、自ら建てた目標を目指す態勢を整えるキャリア教育が編成されています。キャリア教育は大学入学前の教育制度に属していた人間が最高学府である大学に所属する大学生となるという心構えの転換を行う導入教育から始まり、市民として必須の論理的な思考やコミュニケーション能力を身につけ、さらに自らが学んでいく専門知識がどのように社会と関りあっているのかを学ぶことにより社会に出ていく準備を整えると共に、生涯にわたって様々なことを自ら学んでいく姿勢自体を身につけられるよう設計されています。

 教育課程を編成・実施をしていく上で、教育目標を明確化し、その目標が着実に達成されるように、学生への情報提示や順次性・系統性を重視しています。教育目標の明確化とは、実際に教育課程を履修していくことで得られる知識・能力・技能・資質・態度などをわかりやすく、また、客観的に評価できるように具体的に示すことです。この履修により得られる知識・能力・技能・資質・態度を学修成果 (各個別の事柄などの場合適宜「学習成果」とも呼ぶ) と呼び、その内容を規定し、学生に明示した上で、その獲得を教育目標として定めます。

 共通科目系列では、幅広い教養を涵養すると同時に専門科目を学ぶための下地を作るため、形成科目、外国語科目、理数科目、情報・キャリア科目を用意しています。それぞれの区分ごとに、学位授与の方針で規定されている人物像のどの要素に対応し、そのためにどのような教育目標を掲げて教育課程を編成・実施しているのかを示します。

 専門科目系列では、学位の規定する専門家としての専門性をしっかりと身につける教育を提供します。学位授与の方針に規定されている人物像において、工学の専門知識を修得し、ものつくりとしての実行力を身につけるとありますが、現代において「工学」という学問分野は広く、そして深く広がっています。そのため、工学の中でもどの分野の専門家となるのかによって身につけるべき具体的な事項は様々です。長崎総合科学大学では、各学科、各コースごとにその分野を細かく規定し、それぞれの分野ごとに専門的知識と技能を身に付けた学士となるために、具体的な学修成果を定め、それを獲得することを教育目標として掲げ、それらが着実に達成されるように教育課程を編成・実施しています。コースのいずれかを選択し、そこで用意されたコアカリキュラムを中心とした系統図に沿って学ぶことにより、各々のコースが定めている工学の主要な1分野の専門家としての素養を身につけられるようになっています。

 この2つの科目系列が相互に相関しあい、全体として1つの教育課程を修めることにより、学位授与の方針に定められた人物像に成長できるように設計されています。このことを保証するために、各科目群には必修科目などの指定をしています。その条件を満たしつつ、卒業要件を満たすことにより、学位を取得できるようになっています。

 最後に各科目群、各コースごとの教育目標を説明いたします。その教育目標が着実に達成されるためには、設計の前提となる履修の順次性と系統性に注意して履修することが重要です。この順次性と系統性は履修ガイドの履修系統図にまとめられています。さらに、履修ガイドの説明やシラバスなどにも、各科目の教育目標との関係や教育課程における位置・意味付けなどが説明しています。これらの情報もしっかりと読んでください。

▲このページのトップへ

 

共通科目系列


<形成科目>

 本学には工学系大学として、工学的知識と技術をもった有能な職業人を送り出すと同時に、高等教育機関として、職業人であるとともに、二一世紀の社会を担う新しい市民となる人々養成していくことが求められています。自然環境の保全・人権と民主主義・人類の幸福と平和といった人類社会に共通の人間的諸価値を追求し実現していく市民を養成していくことが必要です。

 そのためには、専門的知識と技能の習得だけでなく、自然・人間・社会の広大な領域にまたがる知識をできるだけ幅広く学ぶことがまず必要です。学問分野により異なる思考の相違を理解しうるなど知的な技法の獲得を目指し、ものごとを深く理論的にとらえ、数学的かつ論理的に考える思考能力を身につけることが求められます。こうして、問題を発見し、その解決を創造する豊かな感性と知性を培っていくことが可能となります。そうした成長を支える心身の健康を確保し、人間生命の尊厳のためにも体力・技能・身体の能力を高め健康で豊かな人間性の涵養につとめていくことも必要です。

 こうして、社会の趨勢・歴史の動向・人類のねがいを敏感に察知し、人々の幸福と平和に貢献し自然環境に調和しうる工学技術を開発、追求することのできる人間として、自己を成長し続けることが可能となるよう、学生の自己形成を援助し、その基礎をつくることが教養教育の目標となります。そのために学修成果を明確化し、その獲得を教育目標としています。

【教育目標】(学修成果としての表現)

【形 1】学びの転換とコミュニケーション力の獲得
【形 2】文化と人間関係を認識
【形 3】社会・文化の学際的な把握
【形 4】市民としての社会認識
【形 5】身体と健康の自己管理方法の獲得と身体の構造と機能の理解

 形成科目はこれらの教育目標達成のために配置され、かつその全ては学位授与の方針の中にある、宇内和親の「人間社会の多様な文化を理解し、社会の一員としてその発展に貢献できる能力」と自律自彊の「教養・倫理」の2つのために配置されています。各教育目標に対応した科目群からバランスよく履修することを推奨します。

▲このページのトップへ

<外国語科目>

 外国語科目は、国際的な視点を持ち異文化を理解して、様々な人々と交流して活躍できる人間になるために必要な科目を用意しています。この科目を編成する上での方針は、個別の地域の母語という意味を越え、今や世界共通語として使用されている英語を中心に置き、その十分な学習を保証することです。個々の学生の習熟度に応じた複数の履修モデルを用意しています。また、日本語を母語としない留学生が本学での学修に必要とされる高度な日本語の知識と運用力を十分に身につけるために、日本語の科目も提供しています。

【教育目標】

【外 1】自分の考えを人に伝え、人の意見を理解する基本的なコミュニケーション能力を修得する。
【外 2】言語の能力として「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能をバランスよく身につける。
【外 3】人間社会の多様な文化があることを理解し、自らと異なる文化をも受け入れられる素地を作る。

 外国語科目は全ての科目がこの教育目標のために配置され、かつその全ては学位授与の方針の中にある、宇内和親の「人間社会の多様な文化を理解し、社会の一員としてその発展に貢献できる能力」と自律自彊の「教養・倫理」の2つのために配置されています。

▲このページのトップへ

<理数科目>

 理数科目では、論理的な思考を身につけると同時に、専門科目を学ぶための下地となる数学・物理学の科目で構成されています。この科目を編成する上での方針は、特定の分野の専門科目の準備ではなく、教養としての数学・物理学を身につけられるように普遍性を持つような科目群を提供することです。理数科目における教育目標は以下の通りです。

【教育目標】

【理 1】自然科学の基礎知識の修得
この世界がいかなる法則の下にあるのかという基礎知識を学ぶと共に、人類が所持する主たる論理的思考の手段である「数学」の基礎知識とその使い方を修得することを目標とします。
【理 2】自然現象を扱う際の科学的で論理的な思考法の修得
目の前に現れる現象を抽象化し、様々な現象の背後に普遍的に存在する概念を論理的に捉えることにより「法則」を得る。そしてその法則を別の現象に当てはめることにより新しいものを創造していく。この自然科学の根幹にある過程を学び、考察することにより、自ら新しい問題に取り組み解決していく能力を身につける糧とすることを目標とします。
【理 3】専門科目を学修するための基礎知識、技能を修得
科学技術の基盤には自然科学が存在しています。工学の専門知識を修得するにはその前提として自然科学の知識が必要です。自然科学の体系の中でも、工学を学ぶのに必要な科目を精選してカリキュラムを編成しており、それらを学ぶことで専門科目の履修の準備を整えることを目標とします。

 理数科目群は全ての科目がこの3つの教育目標のために配置され、かつその全ては学位授与の方針の中にある、実学実践の「自然科学に関する基礎知識の修得」と創意創新の「論理的思考」のために配置されています。

 教育目標の中の自然科学の基礎知識の修得は試験により把握することができますが、思考法の修得は単純に試験によって把握することが難しいものです。また、学士課程の科目は非常に多くの自己学習を前提に計画されています。そのため、自分で考察し、学習するということは学士課程の早い段階で身につけなければならないことです。以上の理由から、特に初年次の数学、物理学の科目では週ごとに複数回授業を行い、その中で実際に演習として手を動かす時間を取るようにしています。そしてその時間の取り組み方や姿勢を含めて総合的に評価します。このような授業計画のため、単位数は杓子定規に決めるのでなく柔軟に設定し、授業時間中の学習と自己学習の比率を学生の実態に合うようにしています。また、理数科目は他のどの科目群にも増して、系統性や順次性が重要でありそれに注意して履修していく必要があるため、履修系統図を整備し、その流れを明示します。

▲このページのトップへ

<情報・キャリア科目>

 現代社会は急速に変化しています。そのため、これまで市民に必須の素養である教養と呼ばれたものだけでは新時代の市民に必要な要素を全て満たすことができなくなってきています。この情報・キャリア科目ではその欠けている要素である情報リテラシーと、社会との関わり方を能動的に考える機会を提供します。

【教育目標】(学修成果としての表現)

【情キ 1】情報社会の中の新しい「常識」である情報リテラシー:情報社会における法令遵守およびマナーの修得
【情キ 2】情報通信技術を活用する能力の修得
【情キ 3】生涯にわたって学習をする態勢を作り、自らのキャリアを明確に描き、実現するための能力

 本学で学習していく中で、情報機器を道具として使っていきます。この科目群の初年次に配置している科目を学ぶことで、本学の情報機器に慣れ親しんでもらうことも目的としています。これらの目的のために、情報科目の主要科目である「情報基礎」は全学生の必修科目となっています。また、初年次では形成科目に属する導入教育のための科目である「大学生入門」を学び、大学生となるための心構えと基礎的素養を学ぶと同時に、各コースの「フォーラム」などで大学で学ぶ専門分野とはどのようなものかを見聞していくことで大学生活のビジョンを明確にすることから始まります。そして、情報・キャリア科目で提供する科目で社会との関係を能動的に考える姿勢を身につけます。それとは別に、各コースの専門科目の履修を通じて、工学分野の専門家としての社会との関わり方を学ぶこともキャリア教育の一部となっています。本学のキャリア教育は以上のような講義科目として提供するものばかりではありません。講義の時間に限らず、さらに各コースの教員だけに限らず、学内の複数の機関が連携して学生と向き合う体制を作って、学生が将来像を明確に描き、目的意識を持って大学生活を送る手助けをしています。


 共通教育科目系列の中でも、特に共通科目の英語と数学に関しては、それに苦手意識を持った入学生のために特別な編成をしています。通常の教育課程を受ける履修モデルの他に、1年次前期において数学や英語のこれまでの小学校中学校高等学校等のカリキュラムの区分にとらわれない、基本的な考え方や学び方を身につけられる科目を用意し、その後通常の教育課程に入る履修モデルも選択できる編成になっています。

 

▲このページのトップへ

 

専門科目系列

 広く、深くそして複雑に発展し、現代社会の基盤を支えている工学の専門教育のため、長崎総合科学大学は学科内にコース制を導入しています。各学科・各コースはそれぞれが工学の中の1つの学問分野を担い、その分野ごとに学位授与の方針で規定された人物像の具体化を目指しています。各コースごとに学問分野を説明し、具体的な学修成果を規定した教育目標を説明していきます。また、その教育目標の実現のための、教育課程編成・実施の重視している考え・特徴も示します。一方で現代社会において、専門家には1つの専門性だけでなく、複数の分野の学際領域なども含めた広い視野が求められています。本学では単なる学部・学科だけでなくコース制を導入することにより、分野を横断する視点も培うことができるようになっています。そのた めに基礎科目・コース関連科目などが配置され、卒業要件にもコースが指定する専門科目からだけでなく、他学科・他コースの科目のことも規定しています。

 

▲このページのトップへ

工学部工学科

 

 専門科目系列は、船舶工学コース、機械工学コース、建築学コース、電気電子工学コース、医療工学コースの5つに分かれています。そして、コースによらずに工学を学ぶ上で必要なことを学ぶための基礎科目と、分野の専門知識を深く学ぶための専門科目が配置されています。5つのコースのいずれかを選択し、そこで用意されたコアカリキュラムを中心として系統図に沿って学ぶことにより、各々のコースが定めている工学の主要な1分野の専門家としての素養を身につけられるようになっています。

 

▲このページのトップへ

<船舶工学コース>

 船舶工学(造船工学)は、総合工学の分野に位置づけられ、船に生じる物理現象・力学現象を解明し、これらをもとに設計・生産・建造の過程を経て、船を造る基幹となる学問です。船舶工学コースは、造船工学の基礎知識を有し、船舶を建造する造船技術者および海洋を仕事場とする技術者を育成することを教育理念として、日本で唯一の実務に強い造船教育および海洋関連教育を行います。教育方針として、実践的演習と物づくり活動を通して、造船設計能力を習得した技術者を養成します。この教育を実践するため、造船教育のコア・カリキュラムとして、「流体系」、「浮体基礎系」、「構造系」、「設計系」の 4 本の科目群の柱を用意し、加えて、海洋を仕事場とする技術者をも育成できるよう、海洋把握力を養う「海洋系」の科目群を配置すると共に、修学基礎能力を養う「基礎系」の科目群を加えた、カリキュラム構成としています。

 具体的な学修成果として、以下【船 1】~【船 7】に記す能力を獲得することを教育目標とします。【船 1】~【船 4】が、コア・カリキュラムに対する学修成果ですが、その周辺に「総合系」「基礎系」「海洋系」の 3科目群を配することにより、船舶工学コースとしての学生を育成します。

【教育目標】(学修成果としての表現)

【船 1】流体力学的応用力をテーマに、流体力学を学ぶことにより、船舶の流力性能を把握し、抵抗推進性能や運動性能の設計に応用できる能力。(流体系)
【船 2】浮体静力学的基礎力をテーマに、船舶の浮体としての静力学的な基礎を学び、流体系や構造系の専門科目の理解に繋げることができる能力。(浮体基礎系)
【船 3】構造力学的応用力をテーマに、材料力学、構造力学、機械材料学を学ぶことにより、船舶の構造強度を把握し、構造設計に応用できる能力。(構造系)
【船 4】「設計系」は、造船設計能力をテーマに、船舶設計の実践力を身に付けるために、CAD や造船設計を演習しながら系統的に学び、製図の形に纏め、設計の基礎能力を習得すると共に、ICTを用いて、作図・解析して適正に判断することができる能力。(設計系)
【船 5】技術者倫理をテーマに、技術者としての基本的知識を習得し、将来モノづくりに携わる技術者に相応しい技術者倫理の醸成。(総合系)
【船 6】修学基礎能力をテーマに、船舶工学を学ぶ上での動機付けや実験の基礎を学ぶことにより、自主的にテーマを計画し、問題を解決し、報告書に纏めることができる能力。(基礎系)
【船 7】海洋把握能力をテーマに、船舶工学を基礎とする浮体技術の分野を学びながら、海を知るために、海洋工学の基礎知識を把握できる能力に加えて、海洋実技を体験することによる、シーマン・シップの涵養。(海洋系)

 上記の学修成果を達成するために、それぞれの科目群を系統図に示す順次性に従って、 1 年次から 3 年次に亙って学修します。その仕上げとして、4年次に卒業研究を、通年で数名のチームを組んで実施し、中間発表と本発表で成果を報告し、卒業論文に纏めます。卒研テーマに関して、探究と分析を年間を通じて継続的に実施することにより、問題解決力を養うと共に、チームワークを培い、文章表現も学びます。

 

▲このページのトップへ

<機械工学コース>

 機械工学が科学技術あるいは産業の進歩と発展を支える最も重要な学問分野の一つであることはこれからも変わることはありませんが、21世紀を迎えて産業構造の変化、地球的規模での環境・資源問題等を反映し、機械技術者に対する社会的要請は大きく変わろうとしています。すなわち、これから機械工学を学んでいこうとする諸君に対しては、単に機械分野に限らず、情報・電子を含めた幅広い学際的知識を持つことが求められるようになります。一方では、市場のグローバル化に伴い、機械技術者として国際基準レベルに見合った設計能力を付与する教育も要請されるようになっています。

 そこで、機械工学コースでは、前者を目標とした即戦力のある技術者教育を目指す「機械システム工学プログラム」と、後者を目標とした国際基準を満足する設計技術者教育を目指す「機械デザイン工学プログラム」を用意しました。機械システム工学プログラムは、機械工学の基礎知識の習得のみならず広く学際的知識を習得するプログラムです。一方、機械デザイン工学プログラムは、将来、技術士国家試験を目指す学生を対象としており、日本技術者教育認定機構:JABEE (Japan Accreditation Board for Engineering Education)の審査を経ると技術士補となる資格が得られ、技術士国家試験の一次試験が免除となります。

> 機械システム工学プログラム

 本プログラムでは、カリキュラムの編成と単位認定基準の設定の指針として、「基礎教育の徹底」、「現象の観察力・理解力の育成」、「ものづくり教育の徹底」、「IT利用技術の習熟」、「卒業研究による技術者総合力の育成」の5つの学習・教育到達目標を設定しています。これらの目標を達成することによって、専門にとらわれない幅広い知識、基礎学力と論理的解析力、ならびに応用力が備わるような教育を目指しています。

【教育目標】

【機 1】 基礎教育の徹底
 【機 1.1】4つの力学を中心とした専門知識の習得
 【機 1.2】機械製図に必要な作図法の知識および各機械要素に関する知識と描き方の習得
 【機 1.3】数学と物理学の知識の習得
 【機 1.4】広い視野で物事を捉えるために必要な一般教養の習得
【機 2】 現象の観察力・理解力の育成
 【機 2.1】基本的な物理現象の理解と実験の行い方の習得
 【機 2.2】専門科目に関わる物理現象の観察と理解
 【機 2.3】基礎的な機械加工における現象の観察と理解
【機 3】 ものづくり教育の徹底
 【機 3.1】機械の動作原理の理解とその応用力の育成
 【機 3.2】機械制御とロボット製作による機構の理解とその応用力の育成
 【機 3.3】機械設計計算および製図能力の育成
【機 4】 IT 利用技術の習熟
 【機 4.1】C言語によるプログラミングの基礎知識の習得
 【機 4.2】実際のモータ・センサー制御をビジュアルプログラミングにより行うロボット制御の理解
 【機 4.3】卒業研究における総合的なIT利用技術の習得
【機 5】 卒業研究による技術者総合力の育成
 【機 5.1】問題設定能力とその解決能力の育成
 【機 5.2】プレゼンテーション技術の育成
 【機 5.3】機械設計者として独り立ちできる技術者の育成

>機械デザイン工学プログラム (JABEE)

 機械工学は科学技術あるいは産業の進歩と発展を支える最も重要な学問分野の一つです。そして、機械工学とは、ものづくりです。本プログラムは、国際基準を満足する設計能力を持つ機械技術者(ものづくりに携わる技術者)の育成を目指します。

 本プログラムでは、カリキュラムの編成と単位認定基準の設定の指針として、「基礎教育の徹底」、「現象の観察力・理解力の育成」、「ものづくり教育の徹底」、「IT利用技術の習熟」、「卒業研究による技術者総合力の育成」、「技術者倫理の醸成」の6つの学習・教育到達目標を設定しています。これらの目標を達成することによって、将来ものづくりに携わる機械設計者に相応しい能力を養うことができるよう配慮しています。またこれらは、JABEE が定めた学習・教育到達目標を満たすものであるとともに、長崎総合科学大学の理念である「人類愛の存するところ技術への愛もまた存する」を具現化するものです。

【教育目標】

【機 J1】 基礎教育の徹底
 【機 J1.1】4つの力学を中心とした専門知識の習得
 【機 J1.2】機械製図に必要な作図法の知識および各機械要素に関する知識と描き方の習得
 【機 J1.3】数学と物理学の知識の習得
 【機 J1.4】国際的に通用する技術者に要求される英語力の習得
 【機 J1.5】広い視野で物事を捉えるために必要な一般教養の習得
【機 J2】 現象の観察力・理解力の育成
 【機 J2.1】基本的な物理現象の理解と実験の行い方の習得
 【機 J2.2】専門科目に関わる物理現象の観察と理解
 【機 J2.3】基礎的な機械加工における現象の観察と理解
【機 J3】 ものづくり教育の徹底
 【機 J3.1】機械の動作原理の理解とその応用力の育成
 【機 J3.2】機械制御とロボット製作による機構の理解とその応用力の育成
 【機 J3.3】機械設計計算および製図能力の育成
【機 J4】 IT 利用技術の習熟
 【機 J4.1】C言語によるプログラミングの基礎知識の習得
 【機 J4.2】CADの知識およびCADを用いた機械製図の基礎技術の習得
 【機 J4.3】実際のモータ・センサー制御をビジュアルプログラミングにより行うロボット制御の理解
 【機 J4.4】卒業研究における総合的なIT利用技術の習得
【機 J5】 卒業研究による技術者総合力の育成
 【機 J5.1】問題設定能力とその解決能力の育成
 【機 J5.2】プレゼンテーション技術の育成
 【機 J5.3】機械設計者として独り立ちできる技術者の育成
【機 J6】 技術者倫理の醸成
 【機 J6.1】技術者倫理の基本的知識の習得と問題解決能力の育成
 【機 J6.2】スチューデント・アシスタント活動による実践と指導力の育成

 

▲このページのトップへ

<建築学コース>

 建築とは、人々の様々な生活の場を創造することです。その学問領域は大変広く、かつ総合的な性格を帯びています。建築学コースは、将来、専門家(建築士など)として社会で活躍できる知識と能力を育成するために、基礎と専門の科目を総合的かつ効果的に学べる教育課程を編成します。建築計画分野、建築構造分野、建築設備分野およびこれらの分野的知識を総合的に応用するデザイン分野(建築設計製図)が専門科目を主に構成しています。

【教育目標】(学修成果としての表現)

【建 1】 社会の仕組みを理解し、技術者としての基本的知識・技能・倫理を身につける。
【建 2】 計画・意匠系
 【建 2.1】建築学全般の基礎能力
 【建 2.2】文化芸術と生活を理解する能力
 【建 2.3】建築図面・文章などの基礎表現能力
 【建 2.4】建築設計・計画の基礎能力
 【建 2.5】都市・まちづくりの基礎能力
【建 3】 環境・設備系
 【建 3.1】環境問題の基本の理解
 【建 3.2】建築環境・設備の基礎・応用能力
【建 4】 技術・構造系
 【建 4.1】建築構造の基礎・応用能力
 【建 4.2】建築材料・施工の基礎・応用能力
【建 5】 総合系
 【建 5.1】建築技術の進展にも対応できる建築学全般の応用能力
 【建 5.2】建築分野の職能の理解

 1年次から基礎的・総論的なものからスタートし、次第に専門性の強いもの、応用性の高いものへと各年次に配分します。このことは履修系統図によって明示しています。図工学・技術的な科目から文化・芸術・デザイン的な科目まで幅広く習得できるように科目設定し、多彩な教育メニューにより、効果的な教育カリキュラムとなるように工夫しています。建築士にとって重要なコミュニケーション能力、創造力、表現力、行動力を育成するために、建築フォーラム、建築学海外研修などの体験的授業を用意し、第一線で活躍する実務家による設計スペシャル授業などを通して強化しています。

 本コース所定の科目の単位を取得して卒業をすると、一級建築士受験資格のための指定科目を修めることができ、卒業後2年の実務経験を経て、一級建築士の受験ができます。また、二級建築士および木造建築士は、大学卒業時点より受験できます。その他の関連資格は履修ガイドの中で示します。

 

▲このページのトップへ

<電気電子工学コース>

 電気電子工学は産業の基礎分野であり、現代社会の基盤を為している分野です。社会への貢献は幅広く、技術の進歩が非常に速い分野でもあります。電力・電気機器・パワーエレクトロニクス・情報通信・半導体デバイス・電気電子回路など多岐に亘る知識と技能が要求されています。

 学位授与の方針に規定されている、工学、特に電気電子工学の専門的知識と技能を身に付けた学士となるために、具体的な学修成果として以下のような能力を獲得することを教育目標としています。

【教育目標】(学修成果としての表現)

【電 1】 数学・自然科学の基礎知識に習熟し、その上で電気電子工学分野の基礎的な学力を獲得する。
 【電 1.1】電気回路に関する工学的基礎学力
 【電 1.2】電子回路に関する工学的基礎学力
【電 2】 電気電子工学分野の応用的な知識・技能
 【電 2.1】情報技術・通信に関する知識と応用能力
 【電 2.2】制御工学の知識と応用能力
 【電 2.3】半導体デバイス・電気電子材料などのエレクトロニクスについての知識と応用能力
 【電 2.4】エネルギーの発生・伝送・変換などの電力に関する知識と応用能力
【電 3】 電気電子工学全般の知識の精通
 【電 3.1】計測技術の知識
 【電 3.2】データの分析解析能力
【電 4】 電気電子工学の技術者としての総合的な能力
 【電 4.1】機器デバイス等の設計製作能力
 【電 4.2】エンジニアリングデザイン能力
 【電 4.3】制約の中で計画的に仕事を進め、まとめる能力
【電 5】 自主的継続的に学び、自らキャリア設計をして社会に参加し、自らの知識や技能を使い貢献していく能力

 カリキュラムを設計していく上で、中心に据えている考えが「基礎教育の重視」と「実験・実習の重視」です。日進月歩する実社会に柔軟に対応できるエンジニアになるためには、まず電気工学・電子工学の基礎知識をきちんと身につけることが重要であり、また、その知識を実験・実習を通して目で見て、体で確かめる必要があります。

 

▲このページのトップへ

<医療工学コース>

 医療工学は、医学分野と人間の生命に必要な医療における工学分野を具現化する学問です。そのため幅広い基礎医学と工学の知識が求められる学問であり、そこで基礎医学・電気工学・機械工学・医療情報工学・医療分野における治療機器学・計測機器学・安全管理学・生命維持装置学などの医療機器に関する幅広い理解と知識を修得が必要です。医療工学コースは、学位授与の方針に基づき、「臨床工学技士」、「医工学エンジニア」の進路が選択できるように教育課程を編成しています。高度化・多様化する医療技術に対応できる「人間力」と「基礎的知識・医療技術力」・安心・安全な医療を実現するために、安全に対する「高い意識」、「知識・技能」・チーム医療の一員として多職種連携ができる双方向の「記述・口頭コミュニケーション」・医療工学エンジニアとして医療機器・健康機器・生活支援機器の開発に関する「生涯学習のための基礎とスキル」の修得を教育目標に掲げ、4年間で以下の学修成果を各々記述している各科目群により養います。

【教育目標】(学修成果としての表現。履修系統図における対応する科目群を付記)

【医 1】 医療業務で必要となるチーム医療を理解できる能力
 •科学的思考の基盤・人間の生活
 •臨床工学に必要な医学的基礎
【医 2】 医学専門分野として人体の構造および機能や、各疾患と治療を理解できる能力
 •人体の構造及び機能
 •関連臨床医学
【医 3】 工学専門分野として工学技術に関する基本知識を理解できる能力
 •臨床工学に必要な理工学的基礎
 •臨床工学に必要な医療情報技術とシステム工学の基礎
 •医用生体工学
【医 4】 医療の安全を確保できる能力
 •医用機器学
 •生体機能代行技術学
 •医用安全管理学
【医 5】 医学の進歩と医療機器の進展に対応できる能力
 •臨床実習
 •ゼミナールおよび卒業研究

 これらの教育目標を着実に実現するために、授業科目の教育内容や教育方法を明確に定め、各科目群に順次性と系統性に注意しながら配置しています。それらの詳細な説明については、履修ガイドやシラバスに記載して学生に明示していきます。特に、学位授与の方針に規定された人材像を最終的に実現するのが、教育目標【医 5】に対応する科目群です。臨床実習では、臨床現場における臨床工学の重要性を理解し,患者への対応やチーム医療の一員としての責任と役割を自覚できるようにします。臨床現場での実践的知識を修得できるように実学教育を行います。ゼミナールおよび卒業研究では、これまで習得した知識・能力を駆使し、研究遂行のため調査・計画・立案・実行・成果報告・論文発表等を主体的に行います。卒業研究を必修科目として、研究・分析力、創造的思考、記述・口頭コミュニケーション力、定量的リテラシー、問題解決力を養います。

 

▲このページのトップへ

 

総合情報学部総合情報学科

 専門科目系列には、情報技術を基盤としつつ、情報を取扱い、様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野をつなぎ、新しい価値を創出する技術を基盤として、情報工学、マネジメント工学、生命環境工学のいずれかの分野の知識や技術を修得するための科目が、「基礎科目」と「専門科目」に分かれて配置されています。

 基礎科目には、総合情報学科が基盤とする、情報(データ)を取扱い、様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野をつなぎ、新しい価値を創出する技術の基礎を修得するための科目が配置されています。具体的には、情報技術の基礎的科目と、データを取り扱う統計学を中心とする数学の科目、そして、様々な分野への活用のために自然科学全般の基礎的素養を身につける科目、3つの性質の科目群が配置されています。

 専門科目には、学科共通の、情報を様々な分野に横断的かつ総合的に活用し、その活用を介して様々な分野をつなぎ、新しい価値を創出する技術を実践的に学べる総合分野の科目の他に、知能情報コース、マネジメント工学コース、生命環境工学コースのそれぞれに分かれて、情報工学、マネジメント工学、生命環境工学の分野の専門知識を深く学ぶための科目が配置されています。

情報技術とはすなわち、様々なものをつなぐという役割を持っています。そのためには、様々な分野に取り組む姿勢を身につけなければなりません。その目的のためにも、初年次においては、学科で共通で開講される、基礎科目と専門科目の中の総合分野の科目のみが配置されています。それらを学修することにより、1つのコースに限定されない、広く情報技術全体や、総合情報学科が扱うあらゆる分野の基礎知識や技術を俯瞰できるようなカリキュラムとなっており、初年次終了時において、あらためて自らの志望分野、コースを選択できるようになっています。

 また、工学の専門家としての広い観点を身につけるために、それぞれの専門分野と関連が深く、相乗効果が期待される他コースの科目をコース関連科目として指定しています。

 総合情報学部総合情報学科は以上のように細分化された学科構成でなく、複数の分野が学科としてまとまることにより、情報技術を様々な分野に総合的に活用し、分野同士を繋ぎ、新しい価値を創生し、そのことによって未解決の課題に取り組んでいく姿勢を育成するのに適した教育課程となっています。

 各コースの専門教育については以下のようになっています。

 

▲このページのトップへ

<知能情報コース>

 知能情報コースの教育研究対象は、情報技術分野の中枢としてのコンピュータを中心に、情報デザイン技術および組込み技術を、実践展開することです。情報デザイン技術への実践展開とは、コンピュータと人との連携を重視して、CG や Web ページなど、人に伝える情報を企画・設計することです。組込み技術とは、コンピュータと機械との連携を重視して、ロボットや自動車、家電などの製品開発の中核となるコンピュータ技術を展開することです。これらの技術は社会のニーズにおいて不即不離の関係にあり、両技術への一定レベル以上の活用能力の修得が求められます。そのため、情報工学の基礎的な知識・技術を十分に修得したうえで、情報デザイン技術と組込み技術を中心とした知能情報処理技術を学び、これらを実際のシステムに自在に活用できる、実践的な情報技術者の育成を行います。そのような人材を育成するために、以下のような学修成果の獲得を教育目標とします。

【教育目標】(学修成果としての表現)

【知 1】 情報技術の基本原理および技術的要素の基礎の理解
 【知 1.1】情報工学の基礎の理解
 【知 1.2】基礎的なプログラミングの能力
 【知 1.3】電気・電子工学の基礎の理解
 【知 1.4】計測・制御・ロボット工学の基礎の理解
【知 2】 情報技術の基本的なツールを問題発見・解決に活用できる
【知 3】 要求に応じてサービス/システムの企画/設計/制作/運用ができる
 【知 3.1】ソフトウェア開発の能力
 【知 3.2】情報デザイン能力
【知 4】 情報技術の利用を通じて、社会の安全・安心を考えることができる
 【知 4.1】情報技術を利用したコミュニケーション能力
 【知 4.2】社会の仕組みを理解し、自らの生涯を設計することができる

 これらの教育目標が学修成果として着実に実現されるために、カリキュラムを系統性と順次性に注意して設計しています。この系統性・順次性は履修系統図として分かりやすく明示しています。それぞれの授業科目の位置づけなどは、履修ガイドやシラバスなどでも説明しています。

 

▲このページのトップへ

<マネジメント工学コース>

 マネジメント工学コースでは、学位授与の方針に基づき、次の人材を育成します。

(1) ものづくりの成果を社会に還元するビジネスを工学的視点から支え担う人材
(2) 社会環境や自然環境に対して与える影響などを論理的に考え、調整できる人材
(3) 経営管理・統計・情報技術を基に、課題を発見し解決策を検討し実践できる人材
(4) 自らの能力を活かして社会に貢献できる人材

 上掲の人材を育成するために、企業や組織の経営 (運営) には欠かせない3者 (部署のリーダー、全体の管理者、社会環境や自然環境との調整者) の視点の養成を重視しながら、以下のような学修成果の獲得を教育目標とします。

【教育目標】(学修成果としての表現)

 【マ 1】 高度情報化社会における企業経営や組織運営に対応できる経営工学的管理能力
経営の4資源 (人・物・金・情報) の管理・活用における経営工学的能力を獲得します。また、新たな経営管理技術への正確な知識を基にして、主体的に取捨選択し、有益に活用する能力も獲得します。
 【マ 2】 21世紀における企業や組織の活動を支える情報 (データ) 処理・分析・活用能力
様々な情報技術 (ICT、IoT、AI、ビッグデータなど) が容易に活用できる21世紀において、企業や組織の活動に有益な技術を主体的に取捨選択し活用する能力を獲得します。特に、データの活用においては、活用目的に応じたデータ収集から分析ツールの選択までの一貫したデータ処理 (統計技術の活用) 能力を獲得します。
 【マ 3】 上掲の獲得能力 (【マ 1】,【マ 2】) を基とした課題発見・解決能力
【マ 1】,【マ 2】で獲得した能力を基にして、課題を発見 (特定) するために適切な方法で調査し、発見した課題に対する課題解決 (具体的な解決策の検討と的確な実践)能力を獲得します。ここで課題解決においては、社会環境と自然環境との調整も必要なので、その能力も併せて獲得します。
 【マ 4】 上掲の獲得能力 (【マ 1】,【マ 2】,【マ 3】) を発揮して社会に貢献するための協調・協働力
自らの能力を活かして社会に貢献するという意識の醸成と、それを実践するために不可欠な協調・協働力を獲得します。社会貢献意識の醸成と協調・協働力は【マ 3】の過程で培われる部分も多いが、【マ 3】による成功体験を基に、さらなる社会貢献意識の向上を目指し、他者と協調し協働する力の重要性の認識とその能力の向上を図ります。また、この学修成果の獲得には、自らのキャリアアップのための意識醸成と必要な知識と技能の修得を前提としています。
 【マ 5】 上掲の獲得能力【マ 4】を支えるコミュニケーション・発信力
コミュニケーション・発信力の必要性及び重要性の認識や、その能力の基礎的な部分は上掲の【マ4】の獲得過程においても培われます。ここでは、他者との関係の中で、自らの考えを伝え説得力のある、より高いレベルのコミュニケーション・発信力を獲得します。

カリキュラム構成・教育内容

 上掲の学修成果を確実に獲得するために、カリキュラムの教育分野を本コースの卒業生 (マネジメント工学技術者) としての専門人材形成の 3 分野 (ICT 活用分野、経営工学分野、統計活用分野) と人間形成の 2 分野(キャリア形成分野、総合分野) の計 5 分野から構成します。上掲の学修成果は単独または複数の教育分野の連携によって獲得します。個々の教育分野には、それぞれが対応する学修成果の獲得を目指す到達目標が設定されており、その到達目標の達成を確実にするために複数の科目群を設置しています。それらの科目群においてもそれぞれに学修目標が設定され、そこに配置される各科目は同一科目群内に限らず他科目群および他教育分野科目とも連携し、それぞれに設定された学修目標を達成できるように系統的に配置します (詳細は、「履修科目系統図」参照)。このように、一つの教育分野に属する科目群の学修目標が達成されれば、その分野が掲げる到達目標が達成されるようにカリキュラムを構成しています。以下に、カリキュラム内の 5 分野がそれぞれに掲げる到達目標と、その教育分野に属する科目群を示します。詳細は履修ガイドやシラバスなどで明示します。

 (A)ICT 活用分野
上掲の学修成果【マ 2】の一部 (ICT,IoT,AI などの情報関連技術の獲得) と学修成果【マ 5】を支える情報ツールの基本操作技術の獲得を到達目標とします。
 ICT 基礎科目群、ICT 活用科目群、情報系関連科目群
 (B)経営工学分野
上掲の学修成果【マ 1】と学修成果【マ 3】の課題発見・解決に関わる基礎的技能の修得を到達目標とします。
 スタートアップ科目群、会計科目群、
 経営基礎科目群、経営工学基礎科目群、情報システム&情報活用科目群
 (C)統計活用分野
上掲の学修成果【マ 2】の一部 (データに関わる処理能力) の獲得を到達目標とします。
 数学基礎科目群、統計活用科目群
 (D)キャリア形成分野
学修成果【マ 4】が前提とする自らのキャリアアップに関わる知識と技能の修得と社会貢献意識の醸成を到達目標とします。
 一般キャリア形成科目群、総合情報系キャリア形成科目群
 (E)総合分野
上掲の学修成果【マ 3】,【マ 4】,【マ 5】の獲得を到達目標とします。また【マ 3】,【マ 4】,【マ 5】の獲得過程において、学修成果【マ 1】,【マ 2】における不足を補うなどして、学修成果【マ 1】,【マ 2】のさらなるレベルアップを図ります。
 社会環境科目群、自然環境科目群、マネジメント工学実践科目群

 

▲このページのトップへ

<生命環境工学コース>

 生命環境工学コースでは、「人間とそれを取り巻く自然、自然を構成する様々な生物、それらの間を流れ活動の源となるエネルギーを含めた機能的空間」を生命環境と定義します。その上で、「生命環境工学」の定義として、数学、情報科学、自然科学の知識と技術を用いて、生命現象の深い理解に基づき、生命環境の価値を最大化しながら、エネルギーの効率的利用により自然環境を損なうことなく、持続可能で豊かな社会を創成することを目指す学問分野とします。具体的には以下のような学問分野から構成されています。

(1) 環境科学
 生態学と分析化学を発展させ、生態工学と衛生工学の知識と技術を修得します。
(2) 生物資源工学
 生物資源の有効活用を目指した環境調節工学と生命工学および食品科学の知識と技術を修得します。
(3) 省エネルギー工学
 オフィスや工場における省エネルギー化を実行できる知識と技術を修得します。

 本コースでは、「環境問題」につき、主として自然科学の視点に立って理解し、その解決策を企画・立案できる知識・技術を身につけ、社会において行動できる実践型人材を養成します。そのために、初年次から動機づけ教育を行い、生命環境工学に関する基礎的知識を習得した上で、環境技術者養成に適したカリキュラムを履修し、問題解決能力の向上を図ります。さらに、持続可能な社会の構築に向けて、実験・実習やフィールドワーク等の体験を通じて、深い洞察に裏付けられた知識と技術を獲得・深化できる機会を提供します。これらの教育によって、学位授与の方針に規定された人材の育成を達成するため各学習領域において、次に示す学修成果を達成することを教育目標とします。

【教育目標】(学修成果としての表現)

【生 1】 環境科学
 【生 1.1】生物学的な調査と解析により、環境情報を定量化できる。
 【生 1.2】分析化学的な調査と解析により、環境を定量化できる。
【生 2】 生物資源工学
 【生 2.1】遺伝子工学の基礎的実験ができる。
 【生 2.2】微生物を用いた調査・実験ができる。
 【生 2.3】食料生産のための地質や気象を扱う栽培環境管理技術を獲得する。
【生 3】 省エネルギー工学
 【生 3.1】ビル・工場等施設のエネルギー利用状況を把握し、エネルギーの合理的な利用に向けた分析ができる。
 【生 3.2】省エネルギー診断をまとめる能力の獲得と、プレゼンテーションによる提案ができる。

 上記の教育目標を達成するために、教育課程における科目の配当を以下のようにしています。

1 年次は、総合情報学フォーラムおよび総合情報学概論により環境に関わる諸問題に対して幅広い視点から多面的に物事を考える必要性を理解します。
2 年次は、学習領域(履修モデル)を参考に各自がどのような知識と技術を修得したいのかを定め、コースのコアカリキュラムに含まれる科目を中心に修得します。
3 年次は、専門科目を中心に複合的な視点から環境問題を考察する力を身につけます。また、生命環境工学ゼミ I、II では、卒業研究に向けて学生自身が研究テーマを考える能力を身につけます。
4 年次の卒業研究では、環境に関わる諸問題の解決能力やプレゼンテーション能力を身につけます。

 

▲このページのトップへ

 

アセスメントポリシー

長崎総合科学大学学修成果の評価についての方針

 長崎総合科学大学は、学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針、入学者受け入れの方針の3つの方針を明示し、それに基づいて教育を行っています。教育課程は学位授与の方針で定められた人物像となるべく、具体的な学修成果を定め、それを修得することを教育目標としています。そのため、学生の学修成果の達成状況を評価し、教育目標が達成されているかを検証していきます。また、その結果と共に様々な教育に関する指標によって、学生の学修活動が充実しているか、また、本学の教育体制が健全に運用されているかを調査・分析・評価・改善していきます。

 評価の具体的な目的は以下の4つです。

  1. 学生の学修が教育課程編成において想定されている履修活動に従い順調に行われ、着実に学修成果を達成しているかを評価し、その結果を元にきめ細かな教育・指導を実施する目的。
  2. 開講されている各授業の状況を把握し、教育方法や実施状況、授業計画などの妥当性を評価する目的。
  3. 本学が機関として実施している、履修登録単位数の上限制度や特待生制度などの各種制度や、設置している各部署を健全に運用する目的。
  4. 3つの方針の下、教育体制が健全に運用されているかを評価し、さらに3つの方針自体も絶えず点検し改善することにより、より良い教育を提供するための弛まぬ教育改革を実施する目的。

 評価の指標とするために調査する項目と各項目が上記の4つの目的のどれに対応するのかについては、本方針の末尾に一覧表として明示します。

 各種指標を調査・分析し、さらに学生や学外の方の意見もお聞きした上で、学生へのより細かな教育・指導を実施し、教育課程の妥当性を判断し、教育環境や3方針を改善していきます。

 評価の前提となる各種調査には、多くの個人情報が含まれます。各種調査結果はこの方針の目的のために使用し、個人情報保護の観点から適切に取り扱います。

 また、地域社会の一員としての教育機関の責任を果たすため、個人情報の保護に十分留意した上で、評価についての情報公開を誠実に行います。

 


(クリックで拡大)


 

▲このページのトップへ