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船舶工学科慎教授がNBCテレビの取材を受ける(5/28)

 5月28日(金)の午後、工学部船舶工学科の慎燦益教授は、国土交通省運輸安全委員会が発表した昨年4月長崎県平戸市沖で沈没したまき網漁船「第11大栄丸」の転覆事故に関する「船舶事故調査の報告について」の内容と今後の安全対策について、船舶の復原性や転覆事故原因を研究している専門家として長崎放送(NBC)の取材を受けた。

 取材では、転覆事故当初、長崎放送(NBC)の事故に関する緊急企画に専門家として生出演した番組で、「生存者の証言から、短時間で転覆する三角波やブローチング現象などの要因のみで片付けるのではなく、転覆までしばらく傾斜していたことに着目すれば、右舷後方から操縦不能になるような高波で網置き場に海水が打ち込んだことにより、積んである網の挙動と重心移動が復原性を劣化させ転覆に至った可能性がある。また、このような事故を未然に防ぐためには、転覆の原因を早急に究明すると共に、研究者、行政機関、造船所、水産業者および漁船の乗組員が網の挙動による重心移動と復原性との関係について共通認識をもって対処することが必要である。」と指摘したことが、運輸安全委員会の報告書でも指摘されており、今後の「船舶復原性規則」の見直し等の対策に役立てることが必要であると強調した。


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取材を受ける慎教授

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図形を書いて詳しく解説

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