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第4回地域連携研究会が開催される(7/30)

 「地域連携研究会」が7月30日(金)、グリーンヒルキャンパスで一般来場者、学生、教職員約50名の参加のもと開催された。
 この研究会は、本学のユニークで先進的な研究成果を広く理解していただくとともに、地域への貢献と発展を地域の方々と一緒になって考えていこうと、毎月開催されている。
 今回は長崎の観光をテーマに3件の発表があった。

 はじめに、ブライアン・バークガフニ教授が、居留地時代の長崎を舞台に活躍した、日本の志士たちと、トーマスグラバーをはじめとするイギリス商人との交流の足跡や動向を、現存する手紙や英国領事館に残されている資料、長崎の古写真をもとに詳しく紹介した。
 バークガフニ教授は、長崎に関する研究の特徴について、長崎は古くから外国との交易があったため国外に資料が残されていることを示し、その資料を掘り起こし縁のある方を探して調査することの意義を紹介した。

 林一馬教授は、世界遺産登録に向けて本県で活動中の「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」に関して、世界遺産の登録基準等の概要を解説し、日本におけるこれまでの取り組みと登録状況、及び長崎で行われている登録への動向を紹介した。
 長崎の教会群について写真を紹介しながら個々の特徴を説明。また、国宝大浦天主堂の創建当時の設計図を基に復元模型を製作し検証したことも発表した。

 高江晃氏は、大河ドラマ「龍馬伝」にまつわる観光施設の整備とその取り組みを説明。亀山社中記念館を訪れた入館者が予想をはるかに超え今も人気が高まっていることを紹介した。
 長崎を訪れた観光客を今後も誘致するために、”長崎と坂本龍馬、岩崎弥太郎”のつながりをアピールし、更に長崎さるくや、軍艦島、長崎の教会群、食、夜景などの観光資源をより魅力的に開発することを示唆した。
 また、ICTを活用した宣伝や外国人向けの多言語案内など新しい観光媒体を活用することを目指し、長崎さるくを例とする地域住民が一体となった観光地づくりを目指すことを発表した。


【第4回地域連携研究会】

1.「幕末の志士とイギリス商人たち」
  環境・建築学部 人間環境学科 ブライアン・バークガフニ 教授

2.「世界遺産をめざす長崎の教会群」
  環境・建築学部 建築学科 林 一馬 教授

3.「ポスト龍馬伝 長崎市の観光戦略」
  長崎市文化観光部さるく観光課 主幹 高江 晃 氏


○地域連携研究会
/eco_town/

○長崎の教会群とキリスト教関連遺産
http://www.heritage-nagasaki.jp/

○長崎さるく
http://www.saruku.info/

研究会の様子①

研究会の様子①

研究発表するバークガフニ教授

研究発表するバークガフニ教授

研究発表する林教授

研究発表する林教授

研究発表する高江氏

研究発表する高江氏

研究会の様子②

研究会の様子②