NEWS

澁谷准教授が日本生理人類学会奨励賞を受賞

 この度、澁谷顕一共通教育センター准教授が、日本生理人類学会奨励賞を受賞した。

 澁谷准教授の受賞論文は「Bilateral Motor Control during Motor Tasks Involving the Nondominant Hand. (Journal of Physiological Anthropology 28:165-171, 2009)」。
 この研究では、左右の手を動かすよう命令を出す脳部位の活動を計測した。その結果、ヒトが利き手でない方の手(非利き手)で運動をした際は、その手を動かす方の脳部位だけでなく、利き手を動かす脳部位の活動も確認された。さらに、ヒトが疲労困憊に至るまで非利き手を動かした場合にも、非利き手を動かす方の脳部位だけでなく、利き手を動かす方の脳部位の活動も低下することを示した。このことから、この研究では、ヒトは片手のみの運動の際にも、脳の左右の半球の間で協働して運動を実現していることが証明された。
 この研究は脳から筋疲労のメカニズムの解明にアプローチしたもので今後更なる発展が期待されるとして日本生理人類学会奨励賞の受賞が決定された。

 授賞式は10月31日(日)に日本生理人類学会第63回大会総会において、贈呈式が執り行われる。

澁谷准教授

澁谷准教授