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日本を代表する建築家であり、本学・池田武邦名誉教授が参戦された太平洋戦記の単行本「軍艦「矢矧」YAHAGI 海戦記 建築家・池田武邦の太平洋戦争」が出版される

 本学名誉教授・池田武邦(いけだたけくに)先生は、霞ヶ関ビル、新宿三井ビルなどの超高層建築をはじめ、長崎オランダ村、ハウステンボスなどの設計統括をされた日本を代表する建築家であり、現在の(株)日本設計を創設後、代表に、さらにハウステンボス会長を歴任された、実業家でもあります。

 先生は、海軍兵学校を卒業されて、巡洋艦「矢矧(やはぎ)」の航海士・測的士として、太平洋戦争末期のマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、沖縄海上特攻に参戦されて、奇跡的に戦火をくぐり抜けられました。
 戦後、先生は日本の復興に尽力されつつも、近代技術文明のあり方に危機感をもたれ、人間も自然の一部であり、その社会と文化を大切にすることを唱えられています。
 それは本学での講義においても学生や教員に熱心に説かれていました。

 本書は、先生の青春を過ごされた、海軍兵学校、「矢矧」と共にあった3つの海戦について、読売新聞記者の井川聡氏が先生のインタビューをもとにまとめられた貴重な記録です。
 「軍艦「矢矧」YAHAGI 海戦記」(出版:光人社、定価:2,300円)は全国書店で購入できます。また、本学図書館の蔵書となっています。
 是非、読まれることをお勧めします。

(文責/伴丈正志)