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長崎総合科学大学第7回公開講演会『建築』への思いと実践 を開催(11/27)

 長崎総合科学大学第7回公開講演会『建築』への思いと実践 が11月27日(土)、長崎港松が枝国際ターミナルビルにて、建築学科創設45周年を記念するシンポジウムとして同時開催され、一般来場者、学生、教職員を含め約100名が参加した。

 学科創設記念シンポジウムともあり長崎を中心に活躍されている4名の卒業生を講師に招き、建築に関する幅広い内容の講演会となった。

 はじめに御所氏は、長崎市の建築行政の概要と法令の内容、建築行政指導について解説。以前は主な建築物は自主設計で作図していたが、現在は諸工事を除き外注へ移行している現状を話した。
 また、長崎市の初代韓国・釜山事務所長として赴任した経歴を持ち、長崎の紹介を各地で講演し交流を深めたことを紹介した。

 三好氏は、三省設計のデザイン手法についてそのポリシーを説明。地域で産出される石を住宅の一部や縁石、壁面に取り入れた特徴ある住宅や公共施設の施工事例を紹介し、それぞれの特長や工夫を加えたところについて詳しく解説した。

 井上氏は、住宅設計を中心に民家の改修設計や店舗設計などの施工事例を紹介。他にも長崎くんちの庭見せのディスプレイデザインや精霊船など、多様な設計を手掛けたことも紹介された。商業建築においては店舗完成のみに終わらず、発注主との関係を継続し店舗の活性化を一緒になって考えることの大切さを強調した。

 佐々木氏は、これまで設計した主な施工事例を紹介。2ヶ所の保育園についてそれぞれの要求と周囲の環境を取り入れプランニングしていく過程を紹介した。
 また、当会場の長崎港松が枝国際ターミナルビルはインターメディア一級建築士事務所が設計されており、その経緯を紹介。港からの景観や館内の設計ポイントについて解説した。

 シンポジウムでは、林教授がコーディネーターで4名の講師がパネリストとなり、各自の経験をもとに、印象に残った仕事や設計事務所の運営、人材育成、失敗談などについて、それぞれの立場でディスカッションした。最後に各パネラーより建築業界を志望している学生に向けて励ましのメッセージが送られた。


●長崎総合科学大学 第7回公開講演会
(建築学科創設45周年記念シンポジウム)

◇講演&シンポジウム 『建築』への思いと実践

講師およびパネリスト
 御所 健剛 氏 (長崎市建築住宅部 部長)
 三好 定和 氏 (㈱三省設計事務所 代表)
 井上 正雄 氏 (ラヂオフライヤーズ 代表)
 佐々木 信明 氏 (インターメディア一級建築士事務所 代表)

コーディネーター
 林 一馬(本学建築学科教授)


□公開講演会
http://nias.jp/public/

□長崎総合科学大学 環境・建築学部 建築学科
http://www.arch.nias.ac.jp/main/top.html

講演会場の長崎港松が枝国際ターミナルビル

講演会場の長崎港松が枝国際ターミナルビル

館内の様子

館内の様子

会場の様子

会場の様子