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公開講演会『21世紀の科学技術~高容量・高出力 リチウムイオン電池の最前線~』が開催される(1/21)

 長崎総合科学大学大学院新技術創成研究所が主催する第8回公開講演会『21世紀の科学技術~高容量・高出力 リチウムイオン電池の最前線~』が1月21日(金)、サンプリエール(長崎市元船町)において、産学官の研究者、学生・教職員を含め約110名の参加で開催された。

 開会に先立ち、主催者代表挨拶を貴島勝郎学長が、来賓挨拶を長崎工業会の西 亮会長が述べた。
 自動車をはじめ産業分野への進出が期待される大型リチウムイオン電池の現状について、開発の歴史から、電池の構造、特性、種類、今後の応用まで、最先端研究の講演4件と総合討論が行われた。

 本学の山邊所長の講演では、リチウムイオン電池の構成素材のうち負極材料の開発について研究発表した。電池の充放電の性能を向上させるため、新たに開発した難黒鉛化炭素材料の一種である「ポリフェン系新規ナノカーボン(PPhS)」の構造と特性を実験データと図解をもとに詳細に説明した。

 総合討論では、「リチウムイオン電池の問題点とその改善策ならびに将来展望」をテーマに、まず本学の芳尾真幸客員教授と平子廉工学部機械工学科教授が電気自動車に関する講演を行った。パネリストからはリチウムイオン電池の開発過程の試験や計算、安全性など具体的な事例を紹介しながら将来への可能性を探った。


◆大学院新技術創成研究所主催 第8回公開講演会

『21世紀の科学技術』~高容量・高出力 リチウムイオン電池の最前線~

講演① 「次世代高容量正極材料の開発」
    日産自動車株式会社 EV技術開発本部エキスパートリーダー
      堀江 英明 氏

講演② 「大型リチウムイオン電池の開発動向」
    新神戸電機株式会社 技術開発本部技師長
      平谷 正彦 氏

講演③ 「リチウムイオン電池負極材料の最先端」
    株式会社KRI 顧問
      矢田 静邦 氏(代理発表 森 嗣朗 氏)

講演④ 「新規ナノカーボン(PPhS)の高容量リチウムイオン電池の応用 」
    長崎総合科学大学 大学院新技術創成研究所所長
      山邊 時雄

総合討論 「リチウムイオン電池の問題点とその改善策ならびに将来展望」

司会  新技術創成研究所客員教授 吉野勝美
パネリスト 堀江英明氏、平谷正彦氏、森嗣朗氏、山邊時雄、
      新技術創成研究所客員教授 芳尾真幸、
      工学部機械工学科教授 平子 廉


□長崎総合科学大学大学院新技術創成研究所
http://www.nias.jp/center/ri4/

□日産自動車・ゼロ・エミッションサイト
http://www.nissan-zeroemission.com/JP/

□新神戸電機
http://www.shinkobe-denki.co.jp/index.html

□KRI
http://www.kri-inc.jp/

講演会の様子

講演会の様子

講演する堀江氏(左)、平谷氏(右)

講演する堀江氏(左)、平谷氏(右)

講演する森氏(左)、山邊所長(右)

講演する森氏(左)、山邊所長(右)

会場の様子

会場の様子

総合討論の様子

総合討論の様子