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“長崎で語り合う、これからの宇宙開発” 『第69回JAXAタウンミーティング』in長崎が開催される(12/4)

 “長崎で語り合う、これからの宇宙開発” 『第69回JAXAタウンミーティング』in長崎(主催:宇宙航空研究開発機構、長崎総合科学大学)が12月4日(日)、シーサイドキャンパスにて、一般来場者、学生、教職員133名の参加で開催された。
 これはJAXAが『はやぶさ帰還カプセル展』の開催に伴い市民参加型の意見交換会を各地で行っているもので、日本の宇宙航空開発について理解を深め、将来の宇宙科学研究や技術開発に役立てようと実施されている。

 主催者を代表して貴島勝郎学長が「はやぶさの成果は素晴らしいもの。今日はこれからの宇宙開発について勉強していただきたい」と開会の挨拶を述べた。

 はじめにJAXA理事の長谷川義幸氏が、「日本人宇宙飛行士と宇宙ステーション」というテーマで、JAXAの宇宙ロケット計画や、観測衛星「だいち」が東日本大震災後に撮影した写真などの事例を発表。また国際宇宙ステーション計画の概要と、日本の宇宙実験棟「きぼう」や輸送機「こうのとり」の安全性や機能のほか、ステーション内での位置づけについて解説した。歴代の日本人宇宙飛行士の活躍と今後の計画についても紹介した。
 これらの解説をもとに参加者との意見交換会が進められ、宇宙実験の成果を活用することや、JAXAの予算規模と人工衛星、長崎の企業のロケット開発の参加について活発な討論が展開された。

 続いてJAXA宇宙科学研究所の橋本樹明氏が「『はやぶさ』から月探査へ」というテーマで、はやぶさの打ち上げからイトカワ着陸までを映像と写真を用いて詳しく紹介。惑星探査の技術をはやぶさで実証したことを強調した。更にこれから計画されている月着陸探査の概要と調査方法を具体的に解説した。
 引き続きこれらの解説をもとに意見交換が行われ、イトカワの微粒子の分析状況や、火星探査の計画、宇宙開発の研究成果を経済効果へ波及させる案、宇宙エレベータの開発状況とその障害、などについて熱のこもった討論が行われた。

 最後に長谷川氏が「はやぶさの実績のお陰で皆様からサポートしていただいている。本日は活発な意見交換ができ内容の濃い会となった。引き続き応援をお願いしたい」と閉会の挨拶を述べた。
 閉会後も個別に講師に質問する参加者も多く、タウンミーティングは成功裏に終了した。


●“長崎で語り合う、これからの宇宙開発” 『第69回JAXAタウンミーティング』in長崎

話題提供(1)「日本人宇宙飛行士と宇宙ステーション」
 宇宙航空研究開発機構 理事 長谷川 義幸 氏

話題提供(2)「『はやぶさ』から月探査へ」
 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授 橋本 樹明 氏



☆宇宙航空研究開発機構
http://www.jaxa.jp/townmeeting/

☆『小惑星探査機はやぶさ帰還カプセル展』が盛況に開催される
/cgi-bin/news/news_view.cgi?KEY=1611

☆公開講演会『日本の宇宙技術-使う宇宙、暮らす宇宙』を開催
http://nias.jp/cgi-bin/news/news_view.cgi?KEY=1613

タウンミーティングの様子①

タウンミーティングの様子①

講師の長谷川氏(左)と橋本氏(右)

講師の長谷川氏(左)と橋本氏(右)

タウンミーティングの様子②

タウンミーティングの様子②

参加者との意見交換の様子

参加者との意見交換の様子