東長崎エコタウン協議会『第1回ワークショップ ~インフラ整備と活動方針について~』が8月20日(月)、グリーンヒルキャンパスにおいて、地域住民や企業・自治体関係者、学生・教職員を含め約100名の参加で開催された。
開会に先立ち、山邊時雄協議会会長(本学新技術創成研究所長)が「東長崎エコタウン構想(※1)の実現に向けて活動を進めてきた。今回の講演はその基盤となる重要なテーマで、皆様と一緒になって考えていきたい」と開会の挨拶を述べた。
続いて長崎県の江村遵産業労働部次長が来賓挨拶を、長崎市の尾上泰啓商工部理事が地元自治体の挨拶を述べた。
会では、エコタウン化のポイントとなるスマートグリッド(電力送電網、※2)と情報インフラについて講演があり、企業や地元自治会関係者をパネリストにワークショップが行われた。
九州電力株式会社の田添哲氏と竹内公人氏による講演「電力の現状と九州内のスマートグリッドについて」では、再生可能エネルギーの普及状況を紹介、九州電力の太陽光発電所の発電実績をグラフで示し、天候に左右されやすいことを表した。今後の課題として太陽光発電が家庭や企業に大量に導入され電源が増えることになると、電力会社への逆潮流が発生することが予想され、適正な電圧の維持が困難になると指摘、送配電系統の強化と発電を調整する手段の重要性を解説した。
続いて、株式会社長崎ケーブルメディアの川瀬隆史氏が「東長崎における情報インフラ構築の可能性」と題して、ケーブルテレビと情報通信の現状、ならびに無線や高速通信サービスについて解説。東長崎地区においてのICTを利用した地域の活性化策や光通信や無線のインフラを利用した防災、防犯への展開、テレビのデータ放送を利用した在宅医療システムなどの地域を限定した支援サービスについて提案がありその可能性を示した。
ワークショップでは、「東長崎エコタウン協議会の活動方針について」をテーマに、先進的な取り組み事例や協議会の各部会(シーズ、インフラ、ニーズ)の活動報告が紹介され討議が進み、東長崎地区においてのこれからの取り組みについて活発な議論が取り交わされた。
■東長崎エコタウン協議会『第1回ワークショップ ~インフラ整備と活動方針について~』
式次第(演題、講演者)pdf
http://www.nias.jp/event/120820.pdf
※1--- “東長崎エコタウン構想”とは、本学が立地する東長崎地区に低炭素化社会に向けた未来型エコタウンをつくる構想で、下水処理施設のメタンガス発電やバイオマスガス発電施設を設置し、スマートグリッド技術により地域の電力消費量を最小限に抑え、CO2発生を減らしながらエネルギーの地産地消を図り循環型社会の構築を目指すもの。
※2--- “スマートグリッド”とは、発電された電力を情報通信ネットワークで利用し、電力供給に付加価値を付けた次世代電力送電網のことで、分散型電源や双方向通信などを可能とした高効率で高品質、高信頼度の電力供給システムのこと。
□東長崎エコタウン協議会
/enec/
□九州電力㈱
http://www.kyuden.co.jp/
□㈱長崎ケーブルメディア
http://www.cncm.ne.jp/
開会に先立ち、山邊時雄協議会会長(本学新技術創成研究所長)が「東長崎エコタウン構想(※1)の実現に向けて活動を進めてきた。今回の講演はその基盤となる重要なテーマで、皆様と一緒になって考えていきたい」と開会の挨拶を述べた。
続いて長崎県の江村遵産業労働部次長が来賓挨拶を、長崎市の尾上泰啓商工部理事が地元自治体の挨拶を述べた。
会では、エコタウン化のポイントとなるスマートグリッド(電力送電網、※2)と情報インフラについて講演があり、企業や地元自治会関係者をパネリストにワークショップが行われた。
九州電力株式会社の田添哲氏と竹内公人氏による講演「電力の現状と九州内のスマートグリッドについて」では、再生可能エネルギーの普及状況を紹介、九州電力の太陽光発電所の発電実績をグラフで示し、天候に左右されやすいことを表した。今後の課題として太陽光発電が家庭や企業に大量に導入され電源が増えることになると、電力会社への逆潮流が発生することが予想され、適正な電圧の維持が困難になると指摘、送配電系統の強化と発電を調整する手段の重要性を解説した。
続いて、株式会社長崎ケーブルメディアの川瀬隆史氏が「東長崎における情報インフラ構築の可能性」と題して、ケーブルテレビと情報通信の現状、ならびに無線や高速通信サービスについて解説。東長崎地区においてのICTを利用した地域の活性化策や光通信や無線のインフラを利用した防災、防犯への展開、テレビのデータ放送を利用した在宅医療システムなどの地域を限定した支援サービスについて提案がありその可能性を示した。
ワークショップでは、「東長崎エコタウン協議会の活動方針について」をテーマに、先進的な取り組み事例や協議会の各部会(シーズ、インフラ、ニーズ)の活動報告が紹介され討議が進み、東長崎地区においてのこれからの取り組みについて活発な議論が取り交わされた。
■東長崎エコタウン協議会『第1回ワークショップ ~インフラ整備と活動方針について~』
式次第(演題、講演者)pdf
http://www.nias.jp/event/120820.pdf
※1--- “東長崎エコタウン構想”とは、本学が立地する東長崎地区に低炭素化社会に向けた未来型エコタウンをつくる構想で、下水処理施設のメタンガス発電やバイオマスガス発電施設を設置し、スマートグリッド技術により地域の電力消費量を最小限に抑え、CO2発生を減らしながらエネルギーの地産地消を図り循環型社会の構築を目指すもの。
※2--- “スマートグリッド”とは、発電された電力を情報通信ネットワークで利用し、電力供給に付加価値を付けた次世代電力送電網のことで、分散型電源や双方向通信などを可能とした高効率で高品質、高信頼度の電力供給システムのこと。
□東長崎エコタウン協議会
/enec/
□九州電力㈱
http://www.kyuden.co.jp/
□㈱長崎ケーブルメディア
http://www.cncm.ne.jp/