10月30日、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が産学共同シーズイノベーション化事業顕在化ステージにおける平成18年度(第3回公募)採択課題が選定され、本学新技術創成研究所の研究員 清山浩司氏とテルモ(株)との共同研究課題「携帯医療機器向け空中インターフェースの開発」が採択されました。
この事業は、大学等の基礎研究に潜在するシーズ候補を研究報告会等を通じて産業界の視点で見出し、顕在化させようとするシーズ候補に関して「シーズ顕在化プロデューサー」を中心とした産学共同研究により、シーズ候補の顕在化の可能性を検証するためのフィージビリティスタディを行うことが目的で、今回は420件の応募の中から課題の独創性、目標設定の妥当性、産学共同での研究体制の妥当性、提案内容の実行性、イノベーション創出の期待などの観点から選考され、80件が採択されています。長崎県で採択されたのは本学のみ。
【参考】
■採択状況
応募総数 採択件数 うち私立 うち九州
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第1回 193 53 7 2
第2回 185 53 2 4
第3回 420 80 12 7
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798 186 21 13
■上記に関する詳細な内容は、以下を参照ください。
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http://www.jst.go.jp/pr/info/info353/index.html
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◎どのような研究か?
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心疾患は平成15年度の統計で全死因の17%を占めるまでに増加しています。心疾患の予防診断には、ホルタ心電計が用いられますが、定期的に診断が必要な患者には装置の大きさ、粘着式電極による皮膚のかぶれや剥離など負担が大きく、負担軽減のため、欧米では埋め込み医療器の研究が始まっています。一方、日本では埋め込み医療器への抵抗感が強く研究報告が少ない状況にありますが、核家族化や団塊世代の高齢化により今後埋め込み医療器の需要は増加すると予測されています。
私たちは現行のホルタ心電計が抱える問題の解決、また、遠隔地医療や在宅医療の現場で用いることを目的とした皮下埋め込み心電計に関する基礎研究を、文部科学省、都市エリア産学官連携促進事業として行ってきました。
埋め込み心電計は、皮下に埋め込むセンサ部および体の外部からセンサをコントロールする制御部で構成され、今回の研究では、センサ部と制御部を非接触でつなぐ空中インターフェースの開発を行います。
非接触の情報転送には、本研究と似た技術として微弱無線を用いるRFIDがありますが、RFIDは、スポット情報(=非連続情報)を転送する技術であり、心電図など連続情報の転送を必要とする医療器には適していません。
今回の研究課題は、電磁結合を用いて、連続情報の転送と同時にセンサ部のLSIへ電力供給を行う空中インターフェースの開発です。
◎どのような効果があるのか?
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日本では連続情報の転送と電力供給を実現する非接触の空中インターフェースの開発例や報告がありません。この空中インターフェースの開発は、連続情報を扱う医療器分野の無線化技術としてイノベーションに繋がります。
この研究で開発する空中インターフェース技術は、連続情報の転送を行うための技術であり、心疾患の予防診断の他、生体信号を取り扱う血圧計など多くのヘルスケア商品への応用も可能だと考えられます。
◎採択された感想を
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皆さまの支援のおかげで、採択を受けることができました。ありがとうございます。
今回の研究は、これまで私が長総大で培ってきたLSI設計技術を医療・福祉の分野で役立てるチャンスです。
数年後、この技術を用いた医療器が実際に使われ、医療を支える人、受ける人が喜ぶ姿を思い浮かべながら、いや、実現できるよう、研究に取り組みます。
この事業は、大学等の基礎研究に潜在するシーズ候補を研究報告会等を通じて産業界の視点で見出し、顕在化させようとするシーズ候補に関して「シーズ顕在化プロデューサー」を中心とした産学共同研究により、シーズ候補の顕在化の可能性を検証するためのフィージビリティスタディを行うことが目的で、今回は420件の応募の中から課題の独創性、目標設定の妥当性、産学共同での研究体制の妥当性、提案内容の実行性、イノベーション創出の期待などの観点から選考され、80件が採択されています。長崎県で採択されたのは本学のみ。
【参考】
■採択状況
応募総数 採択件数 うち私立 うち九州
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第1回 193 53 7 2
第2回 185 53 2 4
第3回 420 80 12 7
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798 186 21 13
■上記に関する詳細な内容は、以下を参照ください。
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http://www.jst.go.jp/pr/info/info353/index.html
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◎どのような研究か?
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心疾患は平成15年度の統計で全死因の17%を占めるまでに増加しています。心疾患の予防診断には、ホルタ心電計が用いられますが、定期的に診断が必要な患者には装置の大きさ、粘着式電極による皮膚のかぶれや剥離など負担が大きく、負担軽減のため、欧米では埋め込み医療器の研究が始まっています。一方、日本では埋め込み医療器への抵抗感が強く研究報告が少ない状況にありますが、核家族化や団塊世代の高齢化により今後埋め込み医療器の需要は増加すると予測されています。
私たちは現行のホルタ心電計が抱える問題の解決、また、遠隔地医療や在宅医療の現場で用いることを目的とした皮下埋め込み心電計に関する基礎研究を、文部科学省、都市エリア産学官連携促進事業として行ってきました。
埋め込み心電計は、皮下に埋め込むセンサ部および体の外部からセンサをコントロールする制御部で構成され、今回の研究では、センサ部と制御部を非接触でつなぐ空中インターフェースの開発を行います。
非接触の情報転送には、本研究と似た技術として微弱無線を用いるRFIDがありますが、RFIDは、スポット情報(=非連続情報)を転送する技術であり、心電図など連続情報の転送を必要とする医療器には適していません。
今回の研究課題は、電磁結合を用いて、連続情報の転送と同時にセンサ部のLSIへ電力供給を行う空中インターフェースの開発です。
◎どのような効果があるのか?
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日本では連続情報の転送と電力供給を実現する非接触の空中インターフェースの開発例や報告がありません。この空中インターフェースの開発は、連続情報を扱う医療器分野の無線化技術としてイノベーションに繋がります。
この研究で開発する空中インターフェース技術は、連続情報の転送を行うための技術であり、心疾患の予防診断の他、生体信号を取り扱う血圧計など多くのヘルスケア商品への応用も可能だと考えられます。
◎採択された感想を
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皆さまの支援のおかげで、採択を受けることができました。ありがとうございます。
今回の研究は、これまで私が長総大で培ってきたLSI設計技術を医療・福祉の分野で役立てるチャンスです。
数年後、この技術を用いた医療器が実際に使われ、医療を支える人、受ける人が喜ぶ姿を思い浮かべながら、いや、実現できるよう、研究に取り組みます。