日本最古の洋風建築で国の重要文化財に指定されている長崎市のグラバー邸が今年、築150年を迎えることを記念し「旧グラバー住宅築150周年記念シンポジウム」が9月22日(日)、長崎歴史文化博物館で開催された(グラバー園と長崎歴史文化博物館等が主催)。
このシンポジウムで、本学建築学科の林一馬教授が「長崎の町と建築文化」と題して基調講演を行った。また、グラバー園の名誉園長でもある本学人間環境学科教授のブライアン・バークガフニ教授がパネル討論「グラバー邸の過去・現在・未来」にて、座長を務めた。
基調講演では、林一馬教授が交易で発展した港町長崎の発祥の歴史から発展に至った経緯、外国人居留地の造成からグラバー邸などの長崎の洋館や建造物等の建築的視点からの特色などについて、スライド写真等を用いて説明した。
引き続き行われたパネル討論「グラバー邸の過去・現在・未来」では、バークガフニ教授が座長、林教授もパネラーを務め、田上富久長崎市長なとどともに、グラバー邸の現状の問題点などを整理しながら、今後のあり方や活用策について、意見を交換した。
パネラーからは観光資源や建物自体の価値のみならず、街との調和が大事とする景観的視点や建物を園として囲っている現状を見直し、居留地の歴史を追体験できるかたちに復元的に整備する必要性や居住していた人々の交流やストーリーを大事にしていく試みが重要だとする指摘や提案がなされた。また、世界遺産との関連から産業革命遺産の構成資産の一つでもある旧グラバー住宅を市民と世界をつなぐ場所として更なる価値を高め、魅力を発信していく取り組みが重要であるとの見解が示された。
□長崎総合科学大学 人間環境学科
http://www.he.nias.ac.jp/
□長崎総合科学大学 建築学科
http://www.arch.nias.ac.jp/main/top.html
このシンポジウムで、本学建築学科の林一馬教授が「長崎の町と建築文化」と題して基調講演を行った。また、グラバー園の名誉園長でもある本学人間環境学科教授のブライアン・バークガフニ教授がパネル討論「グラバー邸の過去・現在・未来」にて、座長を務めた。
基調講演では、林一馬教授が交易で発展した港町長崎の発祥の歴史から発展に至った経緯、外国人居留地の造成からグラバー邸などの長崎の洋館や建造物等の建築的視点からの特色などについて、スライド写真等を用いて説明した。
引き続き行われたパネル討論「グラバー邸の過去・現在・未来」では、バークガフニ教授が座長、林教授もパネラーを務め、田上富久長崎市長なとどともに、グラバー邸の現状の問題点などを整理しながら、今後のあり方や活用策について、意見を交換した。
パネラーからは観光資源や建物自体の価値のみならず、街との調和が大事とする景観的視点や建物を園として囲っている現状を見直し、居留地の歴史を追体験できるかたちに復元的に整備する必要性や居住していた人々の交流やストーリーを大事にしていく試みが重要だとする指摘や提案がなされた。また、世界遺産との関連から産業革命遺産の構成資産の一つでもある旧グラバー住宅を市民と世界をつなぐ場所として更なる価値を高め、魅力を発信していく取り組みが重要であるとの見解が示された。
□長崎総合科学大学 人間環境学科
http://www.he.nias.ac.jp/
□長崎総合科学大学 建築学科
http://www.arch.nias.ac.jp/main/top.html