長崎総合科学大学では21世紀循環型社会に貢献する人材の育成を掲げ、来年度より従来の縦割り型の学部教育を見直し、専門分野に加えて関連分野も幅広く横断的に学ぶことが出来るコース制を導入します。
新しいコース制の導入を記念して、「未来をひらく先進的な研究開発の最前線」と題した講演会を12月7日(土)、長崎市の長崎原爆資料館ホールで開催しました。
特別講演として、携帯電話やパソコンなどに用いられるリチウムイオン電池の発明者の一人、吉野彰氏 (旭化成㈱フェロー、リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長、日本化学会フェロー)をお招きし「リチウムイオン電池の黎明から開発、そして未来」と題して講演いただきました。
講演で吉野氏はリチウムイオン電池の開発や成長経緯について述べ、開発における努力と困難が、1995年からのIT革命によるノートパソコンや携帯電話の普及の波に乗り、急速に市場に拡大していった変革の時代背景との関わりを説明しました。
さらに、リチウムイオン電池のこれからと未来技術について、現在、すでにET革命と称する資源環境エネルギー革命が世界で起ころうとしていることに触れ、「この革命とリチウムイオン電池は大きく絡んでおり、「研究者は困難に立ち向かい研究・開発の努力を続け、2015年~20年までに市場拡大につなげられるかが問われる時代である」と訴えました。
また、洋上風力発電など海洋エネルギー研究の第一人者である木下健氏 (海洋エネルギー資源利用推進機構 会長、日本大学教授、東京大学名誉教授)より、「海洋再生可能エネルギー利用の現状と将来展望」と題して講演いただきました。
木下氏は講演で「我が国のエネルギー安全保障はシェールガス革命により複雑化し、重要性が増すなか、今後エネルギー自給率と多様化を進める必要がある」と説明した上で、地球の表面積に応じて海洋再生エネルギーが将来主要なエネルギー源となることを述べられました。
そして、我が国が今から積極的に技術開発をして、マーケットを立ち上げる必要があり、そのための仕組み作りと人材育成の重要性について訴えました。
その後、本学が取り組んでいる研究開発について、6名の教員が発表し、最後に産業界からの期待と題して坂井俊之 氏 (長崎経済同友会 代表幹事、長崎環境・エネルギー産業ネットワーク 会長)よりご挨拶をいただきました。
坂井氏は挨拶で、「造船のまち長崎の復活と題して海洋エネルギーの産業集積地としての構想を掲げる長崎県において、県内唯一の理工系私立大学である長崎総合科学大学の位置づけは貴重な存在であり、産業界の支えである。」と本学に対する期待を述べられました。
会場には、企業関係者、一般市民、学生など約220名が参加し、先進的な研究開発の現状について熱心に聞き入っていました。
☆コース制導入記念
『未来をひらく先進的な研究開発の最前線』
◇特別講演
リチウムイオン電池の黎明から開発、そして未来
吉野 彰 氏 (旭化成㈱フェロー、リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長、日本化学会フェロー)
海洋再生可能エネルギー利用の現状と将来展望
木下 健 氏 (海洋エネルギー資源利用推進機構会長、日本大学教授、東京大学名誉教授)
◇本学の研究開発
―工学部関係―
電子工学による失明患者の視覚回復への挑戦
清山 浩司 電気電子工学科准教授
潮流発電装置の開発
林田 滋 船舶工学科教授
宇宙船や隕石はなぜ光るのか?~航空宇宙工学の研究より~
松川 豊 機械工学科准教授
―総合情報学部関係―
東長崎地区から排出されるバイオマス資源の利活用
~エネルギー・農業分野での活用研究~
中道 隆広 人間環境学科助教
柔軟な素材を用いた歩行支援装具の開発
佐藤 雅紀 知能情報学科講師
物性物理学の最前線:室温超伝導実現を目指して
加藤 貴 人間環境学科准教授
◇産業界からの期待
新しい長崎総合科学大学への期待
坂井 俊之 氏 (長崎経済同友会 代表幹事、長崎環境・エネルギー産業ネットワーク 会長)
□長崎総合科学大学 公開講演会・公開講座ページ
/kouenkai/
新しいコース制の導入を記念して、「未来をひらく先進的な研究開発の最前線」と題した講演会を12月7日(土)、長崎市の長崎原爆資料館ホールで開催しました。
特別講演として、携帯電話やパソコンなどに用いられるリチウムイオン電池の発明者の一人、吉野彰氏 (旭化成㈱フェロー、リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長、日本化学会フェロー)をお招きし「リチウムイオン電池の黎明から開発、そして未来」と題して講演いただきました。
講演で吉野氏はリチウムイオン電池の開発や成長経緯について述べ、開発における努力と困難が、1995年からのIT革命によるノートパソコンや携帯電話の普及の波に乗り、急速に市場に拡大していった変革の時代背景との関わりを説明しました。
さらに、リチウムイオン電池のこれからと未来技術について、現在、すでにET革命と称する資源環境エネルギー革命が世界で起ころうとしていることに触れ、「この革命とリチウムイオン電池は大きく絡んでおり、「研究者は困難に立ち向かい研究・開発の努力を続け、2015年~20年までに市場拡大につなげられるかが問われる時代である」と訴えました。
また、洋上風力発電など海洋エネルギー研究の第一人者である木下健氏 (海洋エネルギー資源利用推進機構 会長、日本大学教授、東京大学名誉教授)より、「海洋再生可能エネルギー利用の現状と将来展望」と題して講演いただきました。
木下氏は講演で「我が国のエネルギー安全保障はシェールガス革命により複雑化し、重要性が増すなか、今後エネルギー自給率と多様化を進める必要がある」と説明した上で、地球の表面積に応じて海洋再生エネルギーが将来主要なエネルギー源となることを述べられました。
そして、我が国が今から積極的に技術開発をして、マーケットを立ち上げる必要があり、そのための仕組み作りと人材育成の重要性について訴えました。
その後、本学が取り組んでいる研究開発について、6名の教員が発表し、最後に産業界からの期待と題して坂井俊之 氏 (長崎経済同友会 代表幹事、長崎環境・エネルギー産業ネットワーク 会長)よりご挨拶をいただきました。
坂井氏は挨拶で、「造船のまち長崎の復活と題して海洋エネルギーの産業集積地としての構想を掲げる長崎県において、県内唯一の理工系私立大学である長崎総合科学大学の位置づけは貴重な存在であり、産業界の支えである。」と本学に対する期待を述べられました。
会場には、企業関係者、一般市民、学生など約220名が参加し、先進的な研究開発の現状について熱心に聞き入っていました。
☆コース制導入記念
『未来をひらく先進的な研究開発の最前線』
◇特別講演
リチウムイオン電池の黎明から開発、そして未来
吉野 彰 氏 (旭化成㈱フェロー、リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長、日本化学会フェロー)
海洋再生可能エネルギー利用の現状と将来展望
木下 健 氏 (海洋エネルギー資源利用推進機構会長、日本大学教授、東京大学名誉教授)
◇本学の研究開発
―工学部関係―
電子工学による失明患者の視覚回復への挑戦
清山 浩司 電気電子工学科准教授
潮流発電装置の開発
林田 滋 船舶工学科教授
宇宙船や隕石はなぜ光るのか?~航空宇宙工学の研究より~
松川 豊 機械工学科准教授
―総合情報学部関係―
東長崎地区から排出されるバイオマス資源の利活用
~エネルギー・農業分野での活用研究~
中道 隆広 人間環境学科助教
柔軟な素材を用いた歩行支援装具の開発
佐藤 雅紀 知能情報学科講師
物性物理学の最前線:室温超伝導実現を目指して
加藤 貴 人間環境学科准教授
◇産業界からの期待
新しい長崎総合科学大学への期待
坂井 俊之 氏 (長崎経済同友会 代表幹事、長崎環境・エネルギー産業ネットワーク 会長)
□長崎総合科学大学 公開講演会・公開講座ページ
/kouenkai/