長崎総合科学大学大学院新技術創成研究所では、今年度より基礎科学部門を新たに設立しました。設立を記念して、シンポジウム「21世記の科学技術」~みんなで学ぼう!物理学最前線~を12月21日、長崎市のサンプリエールで開催し、高校生や一般市民など約350名が参加しました。
本学の貴島勝郎学長の開会挨拶と長崎県産業労働部の加藤純次長の来賓挨拶のあと、新技術創成研究所の田中義人所長が基礎科学部門について紹介しました。
基調講演では、立教大学 理学部物理学科教授の村田次郎氏が「重力と時空の謎 ~三次元を超える宇宙を探る~」、広島大学大学院理学研究科 物理科学専攻准教授 志垣賢太氏が「宇宙の始まりと物質の謎~クォーク・グルーオン・プラズマの発見~」と題して、それぞれ講演しました。
村田氏は、ニュートンの説いた万有引力の法則があらゆる重力に関する現象を本当に説明できるのか、ミリメートルスケールで検証するため行われた、測定が難しい非常に弱い重力を計測できる装置での実験等について解説しました。
志垣氏は、世界最新鋭の粒子加速器を利用したクォーク物質の性質の包括的理解への挑戦について、高温クォーク物質を作り出すことに成功したと確信していると述べ、宇宙の起源や普段当然と思っている「ものに重さがあること」の起源についても説明しました。
また、本学を代表して、共通教育部門の澁佐雄一郎准教授が「超ひも理論とは~究極の理論の候補~」、工学部工学科電気電子工学コースの大山健教授が「CERN素粒子実験最前線~素粒子はどうやって検出するか~」と題して、それぞれ講演しました。澁佐准教授は、全ての現象を説明してくれる法則「究極理論」について、世界に存在する4つの力の説明を交え解説しました。大山教授は、CERN(欧州原子核研究機構)での最先端高エネルギー実験を例に、その原理と実験風景を紹介しました。
終わりに、田中義人副学長が閉会挨拶を行い、その後、講師を囲んで交流会も実施されました。
今回のシンポジウムでは、著名な研究者と本学教員の具体的活躍を通じて、若者に先端科学や物理学の最前線に関する理論や動向に触れる機会を提供しました。
□長崎総合科学大学 新技術創成研究所
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本学の貴島勝郎学長の開会挨拶と長崎県産業労働部の加藤純次長の来賓挨拶のあと、新技術創成研究所の田中義人所長が基礎科学部門について紹介しました。
基調講演では、立教大学 理学部物理学科教授の村田次郎氏が「重力と時空の謎 ~三次元を超える宇宙を探る~」、広島大学大学院理学研究科 物理科学専攻准教授 志垣賢太氏が「宇宙の始まりと物質の謎~クォーク・グルーオン・プラズマの発見~」と題して、それぞれ講演しました。
村田氏は、ニュートンの説いた万有引力の法則があらゆる重力に関する現象を本当に説明できるのか、ミリメートルスケールで検証するため行われた、測定が難しい非常に弱い重力を計測できる装置での実験等について解説しました。
志垣氏は、世界最新鋭の粒子加速器を利用したクォーク物質の性質の包括的理解への挑戦について、高温クォーク物質を作り出すことに成功したと確信していると述べ、宇宙の起源や普段当然と思っている「ものに重さがあること」の起源についても説明しました。
また、本学を代表して、共通教育部門の澁佐雄一郎准教授が「超ひも理論とは~究極の理論の候補~」、工学部工学科電気電子工学コースの大山健教授が「CERN素粒子実験最前線~素粒子はどうやって検出するか~」と題して、それぞれ講演しました。澁佐准教授は、全ての現象を説明してくれる法則「究極理論」について、世界に存在する4つの力の説明を交え解説しました。大山教授は、CERN(欧州原子核研究機構)での最先端高エネルギー実験を例に、その原理と実験風景を紹介しました。
終わりに、田中義人副学長が閉会挨拶を行い、その後、講師を囲んで交流会も実施されました。
今回のシンポジウムでは、著名な研究者と本学教員の具体的活躍を通じて、若者に先端科学や物理学の最前線に関する理論や動向に触れる機会を提供しました。
□長崎総合科学大学 新技術創成研究所
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