本学 大学院 新技術創成研究所 公開講演会『「21世紀の科学技術」 ~みんなで学ぼう宇宙の最前線~』を12月20日(日)、平安閣サンプリエール(長崎市元船町)で開催しました。
長崎の地で先端科学や技術の最前線に関する理論や動向に触れる機会を提供することを目的とした講演会も今回で13回を数え、今年は「宇宙の最前線」をテーマに開催しました。今年のノーベル物理学賞を日本人が受賞したことや2011年に本学で小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルを展示した経緯もあってか非常に関心が高く、長崎県内の高校生や一般市民など約300名が参加しました。
基調講演では、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャの任務を遂行されたJAXA(ジャクサ)の川口淳一郎氏に「やれる理由こそが着想を生む」と題してご講演いただきました。
川口淳一郎氏は、人類発の往復の宇宙飛行を成し遂げた「はやぶさプロジェクト」を振り返りながら、日本の科学技術の発展や挑戦し続けることの大切さについて、時々ユーモアを交えて判り易くお話頂きました。
理化学研究所の玉川徹氏は「宇宙の進化とブラックホールの謎」と題し、X線観測を中心に宇宙がどのように進化してきたか、また、この先10年程度で衛星に搭載される観測技術を用いてブラックホールの謎をどこまで調査できるのかなどについて講演いただきました。
また、本学を代表して、大学院工学研究科の松川 豊准教授(元 JAXA研究員)が「宇宙船を熱から守る技術」、本学学生で工学部電気電子工学科4年の道上 僚太さんが「人工衛星をつくろう!」と題して研究発表を行いました。
会場内には、一対一で講師に質問が出来る「質問コーナー」が設置され、宇宙を題材とした先端科学の話題に目を輝かせる大学生や高校生の姿が見られました。