QSP-E公開講演会「みんなの学び」シリーズ
2019年度第1回
「小学校プログラミング教育必修化に向けて」
基調講演「プログラミング教育、そのはじめの一歩」
講師:高橋ちあき(日野小学校校長)、永間佑菜(日野小学校教諭)
趣旨
小学校段階でのプログラミング教育で確認しておくべきことは、第1にプログラミング的思考を育むこと、第2にプログラムの仕組みなどの理解と問題解決へ活用する態度を育むこと、第3に各教科での学びをより確実なものにすること、である。学校現場にはどこからはじめればいいのか等の戸惑いがある。まず学校の環境を分析することが大切。先進校の石木小では、レゴWeDo2.0を使った授業実践がなされている。
日野小の場合、プログラミング教育の必要性を先生方に伝えるため校内研修を行い、アンプラグドプログラミングとして「ルビィのぼうけん」や「プログラミングカー」を、ビジュアルプログラミングとしてレゴWeDo2.0を実施した。研修の結果、プログラミングの必要性・楽しさ・やり方についての理解が促された。今年度の目標として、全体計画・全体カリキュラム・学年別カリキュラムの作成を立てている。
座談会「プログラミング教育必修化に向けた準備のポイント」
講師:高橋ちあき(日野小学校校長)、永間佑菜(日野小学校教諭)、川崎武弘(石木小学校教諭)、鈴木貴政(日見小学校教諭)
コーディネーター:日當明男(長崎総合科学大学 総合情報学部総合情報学科 教授)
プレゼン
石木小:当分野の先進校。校長のビジョン・リーダーシップ、実践と環境整備、制度設計の三つの推進が行われた。教師の指導力につなげるためには、手順を細分化して考えると指導すべきことの明確化が図られる。
日見小:プログラミング的思考は、仕事の分解・順序・繰り返し・場合分けという考え方ではないか。このように、よりよく考えるための思考法のひとつである。スクラッチ、プログル、スフィロと各ソフトごとの特徴はどうにもできない。子どもたちの実態に応じて選択すべきだが、どのソフトを使うにしても機器に慣れるための学習は必要。子どもたちはプログラミング時にはつまずく。失敗から成功への過程も大切だが、つまずかない簡単な課題でもいいのではないか。
同時開催:「プログラミング教育教材体験コーナー」(メイン会場のみ)
協力いただいた企業:九州教具株式会社、株式会社コブチ、株式会社内田洋行九州支店、スズキ教育ソフト・鈴木楽器販売株式会社九州営業所、ケニス株式会社福岡支店、株式会社教育システムすずや
記
- 月日:2019年10月26日(土) 13:30-15:30
- 日程:
12:00-13:25 教材体験コーナー
13:30-15:30 公開講演会(基調講演、座談会)
15:35-17:00 教材体験コーナー - メイン会場:長崎総合科学大学1号館第131講義室
- サブ会場:長崎国際大学
- 主催:九州西部地域大学・短期大学連合産学官連携プラットフォーム、地域産業の活性化専門委員会(略称:QSP-E)
- 担当校:長崎総合科学大学、長崎国際大学