梶原宏之特命教授が日本船舶海洋工学会賞(論文賞)、
日本造船工業会賞を受賞されました。
「RCPSP法によるストックヤード工程計画に関する研究」(要約)
一般に造船工程計画は日程計画、定盤計画、配員計画からなり、大規模な組合せ最適化問題となる。本論文はこれを資源制約付スケジューリング問題(RCPSP)として定式化し、専用ソルバーで解くことを試みた。具体的には、ある造船所のストックヤードの工程計画問題に対し、ブロック数山積みの時系列の特徴を再現できること、また前工程としてのブロック組立工程をさらに平準化した上で、適切な出棟予定日を決定できることを示した。
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プロフィール
梶原 宏之(KAJIWARA Hiroyuki)
- 長崎総合科学大学 新技術創成研究所 特命教授
- 研究分野:船舶海洋工学
造船の生産管理並びにシミュレーションに関する研究
梶原宏之特命教授より
造船工程の予実管理のために造船デジタルツインの開発が期待されており、RCPSP法による工程計画とIоTによる実績を比較し、進捗状況の把握やリスケを適切に行うことが考えられる。この研究を進めるために今回の受賞は大変な励みとなった。これまで頂いた本学からのご支援に深甚の謝意を表したい。