長崎県科学技術賞
この表彰は、科学技術に関する研究活動において顕著な成果を収めた者又は独創的で将来性のある研究活動を行っている者について、その功績を讃えることにより、県内における研究者の育成及び研究意欲の高揚を図り、もって長崎県の科学技術の振興、産業の発展及び県民生活の質の向上に寄与することを目的としています。
長崎県科学技術大賞
社会的・学術的に高い評価を受ける顕著な研究業績をあげた、もしくは、研究成果が実用化され高い経済効果を生み出した等、優れた新産業創出や新技術開発につながる成果をあげた研究者及び企業等を対象としています。
長崎県科学技術大賞の伝達
山邊時雄特命教授は『新規なナノ炭素質半導体のリチウムイオン電池・キャパシタへの応用』の業績が認められ、令和元年度の長崎県科学技術大賞表彰を受けられましたが、折からの新型コロナの影響でその伝達が遅れていたものです。
池上学長より表彰状とトロフィーが渡されたあと、立石理事長をまじえて懇談されました。懇談では、山邊時雄特命教授から主に、現在脱炭素社会に関連して世界的に開発実用化が進んでいるEV(電気自動車)について、使用される電池・キャパシタの現状、また期待と課題について熱心に話されました。特にリチウムイオン電池が将来大量に廃棄・再利用される場合を想定した研究に取り組んでおり、その重要性を訴えられました。
プロフィール
山邊 時雄(YAMABE Tokio)
- 工学博士・特命教授
- 所属:新技術創成研究所
- 研究分野:物理化学、量子化学、分子電子工学、材料科学
- 研究内容:近年の半導体電子工学は、ケイ素、ゲルマニウムのほかに、炭素を主な材料として取り扱うようになり、又その大きさもミクロンからナノサイズに及び、新しい分子電子工学と呼ばれる分野に広がっている。この方向に沿って、新しいナノカーボンの電子物性に関する研究を理論、実験両面から進めている。主たる実用化対象はリチウムイオン電池、燃料電池の電極である。
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