長崎総合科学大学の研究
長崎総合科学大学は、県内唯一の理工系私立大学として、モノづくり人材育成に取り組んでいます。その基礎となる教員の研究の一端を紹介します。
浮体式 海面上昇への備えに
気候変動と海洋建築の可能性
工学部准教授
藤田謙一
長崎新聞2023.4.23から
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プロフィール
藤田謙一准教授
- 工学部工学科 建築学コース 准教授 博士(工学)
- 研究分野:建築構造システム、浮体式海洋建築、地震・津波防災
- 研究内容:建築構造システムに関しては、持続可能な構造物の動特性に着目し、接合部の特性が構造物全体に及ぼす影響を検討しています。
浮体式海洋建築に関しては、複数のモジュールで構築される連結型浮体を対象に接合部柔性およびモジュール配置による応答の変化を構造安全性および居住性の観点から研究しています。また、沿岸域における高波・高潮対策としての浮体式構造物の利用について研究を行っています。
地震・津波防災に関しては、地域の構造物被害と人的被害を同時に扱う評価方法の開発、および被害低減のための対策に関して研究を行っています。被害評価に関しては、地理情報システム(GIS)および構造物の信頼性理論を用いています。被害低減対策としては、既存構造物の耐震性向上、避難施設の新設などのハード対策および避難意識の向上といったソフト対策の両面からの立案を策定しています。