日本財団 海と日本プロジェクトの一環として
「長崎海洋大使・海外先進地派遣事業」に
船舶工学コースの深谷智さんが参加
日本財団「海と日本 PROJECT」の一環として、【長崎海洋大使海外先進地域交流事業】を長崎海洋産業クラスター形成推進協議会が実施。長崎海洋大使海外先進地域交流事業は、海洋エネルギーの先進国であるデンマークを訪問し、日本では得られないグローバルな知見を得ることで、長崎県で実施されている海洋開発への理解を深め、更に、訪問により得られた体験を多くの人へ伝えることで長崎を含めた日本全体の再生可能エネルギー分野が発展することを目的として実施されました。
デンマーク訪問
長崎海洋大使に、本学船舶工学コースの深谷智さん他、長崎大学と佐世保高専から各1人の計3人が選ばれ、2023 年2月25日(土)から3月5日(日)の9日間の日程でデンマークを視察。デンマークの洋上風力発電に関連した企業4社とデンマーク工科大学を訪問し、最先端の研究施設や実験施設を見学しました。
コメント 船舶工学コース4年 深谷智さん
今回の長崎海洋大使という形でこのような勉強になる時間をいただきありがとうございました。今回の研修を支えてくださった小林英一様をはじめ長崎海洋産業クラスター形成推進協議会の皆様そして研修先で様々な事を教えてくださった関係者の皆様本当にありがとうございました。
私は今回、研修という形ですが人生で初めての欧州でした。欧州では言語が違うだけではなく文化や考え方など様々な事が新しく新鮮でした。私は欧州で今回、再生可能エネルギー特に洋上風力発電について学びました。その中で得られた経験は多くありますが大きく三つです。
一つ目は働き方の違いです。実際にデンマークで今働いている方からも日本の会社中心25の助け合う働き方とデンマークのワークバランス中心の働き方の違いなど話し方や質問の中からも感じることが出来ました。また働く時間が短くなる分業務を効率化させるための工夫や設備へのこだわりなど日本との違いを感じました。
二つ目は意外にも日本の考え方や価値観が世界に認められていたことです。
"KAIZENN"等といった単語が実際に作業や業務の中に入り込んでいたり日本でしかしていないと思っていたことが海外でも当たり前のように取り入れられており今回、逆輸入する形で学ぶことが出来ました。
三つめは海外で実際に働いている人のキャリアなどについて知ることが出来たことです。今回、海外で働く日本の方と交流する機会が多々ありどのように洋上風力発電の世界に入ってきたのかなどその人の経験をもとに知ることが出来ました。私はこれまで海外で働く具体的なイメージを描くことが出来ませんでしたが今回の研修を経てそうどのような人材が今海外で求められているのか知ることが出来ました。
今回の研修を通して現在日本が洋上風力発電業界でどのような立場にあり今後どのような発展が期待されているのかなどに加え海外と日本の違いや共通点などについても学ぶことが出来ました。今後は今回の研修で得られた経験をもとに今後の学習に生かしていきたいです。(「長崎海洋大使」海外先進地派遣事業報告書 令和5年3月より)