令和6年10月3日(木)、長崎総合科学大学グリーンキャンパス(3号館4階大会議室)にて、ニチコン株式会社とのEMS(エネルギーマネジメントシステム)の関発および電力変換装置の高効率化/制御システムの開発に向けた「未来志向グリーンエネルギー変換ニチコン共同研究講座」設置に関する共同記者会見を開催しました。ニチコン株式会社との共同研究講座開設式には、ニチコン株式会社の武田一平会長、高森信之執行役員(NECST事業本部 技術開発本部長)、本学より黒川不二雄学長、大山副学長、松井副学長、本田副学長他、本学学生(大学院・大学・附属高校)、職員ら約100人が出席。
- 日時:2024年10月3日(木)13:30~14:30
- 場所:長崎総合科学大学 3号館4階会議室(長崎市網場町536)
「未来志向グリーンエネルギー変換ニチコン共同研究講座」設置に関する共同記者会見
長崎総合科学大学 黒川不二雄学長 挨拶
記者会意見の冒頭に黒川不二雄学長からあいさつがあり、「昨今の、世界的な課題である地球温暖化に対して、CO2排出量の削減は避けて通れない重要なテーマです。本講座では、グリーン・エネルギー・マネジメントシステムにおける機器の最適化動作のシステム構築と、各機器の電力変換器の高効率化、および制御システムの開発のためのシミュレーション環境を構築し、安定した電力の供給と持続可能なエネルギー利用を実現することを目的にしています。
本学と共同研究をするニチコン株式会社は、コンデンサや電力変換装置などの開発・製造を手掛け、業界を大きくリードしておられ、グリーン・エネルギー分野での技術革新にも注力されている企業です。
一方、本学は電力変換技術やグリーン・エネルギー・マネジメントシステムに関し、長年にわたって卓越した研究成果を積み重ねてきた実績があり、高い評価を頂いています。
ニチコン株式会社と本学は一体となって、それぞれの強みを活かして、知識と技術を融合し新たな価値の創造と、GX(グリーン・トランス・フォーメーション)への取り組みを推進して参ります。また、技術開発だけにとどまらず、若手研究者や学生に対して、実践的な知識や経験を提供し、未来のグリーン・エネルギ一社会を支える人材の育成と、新たな研究拠点となることを目指して参ります。
DX(ディジタル・トランス・フォーメーション)だけで無く、GX(グリーン・トランス・フォーメーション)関連の人材も266万人が不足するという報告がなされています。本学は、先端グリーン・デジタル理工学部を2027年に創立する準備を進めており、これらの課題、さらには人口減という課題に長崎県・長崎市の皆様方と共に、また協力いただける企業と共に立ち向かう所存です。」と述べました。
本学と共同研究をするニチコン株式会社は、コンデンサや電力変換装置などの開発・製造を手掛け、業界を大きくリードしておられ、グリーン・エネルギー分野での技術革新にも注力されている企業です。
一方、本学は電力変換技術やグリーン・エネルギー・マネジメントシステムに関し、長年にわたって卓越した研究成果を積み重ねてきた実績があり、高い評価を頂いています。
ニチコン株式会社と本学は一体となって、それぞれの強みを活かして、知識と技術を融合し新たな価値の創造と、GX(グリーン・トランス・フォーメーション)への取り組みを推進して参ります。また、技術開発だけにとどまらず、若手研究者や学生に対して、実践的な知識や経験を提供し、未来のグリーン・エネルギ一社会を支える人材の育成と、新たな研究拠点となることを目指して参ります。
DX(ディジタル・トランス・フォーメーション)だけで無く、GX(グリーン・トランス・フォーメーション)関連の人材も266万人が不足するという報告がなされています。本学は、先端グリーン・デジタル理工学部を2027年に創立する準備を進めており、これらの課題、さらには人口減という課題に長崎県・長崎市の皆様方と共に、また協力いただける企業と共に立ち向かう所存です。」と述べました。
ニチコン株式会社 武田一平代表取締役会長 挨拶
武田一平代表取締役会長(ニチコン株式会社 本社:京都市中京区、以下「ニチコン(株)」)から、「ニチコン(株)は、京都の中心にあり、来年は節目の75年を迎えます。京都には長年続く老舗が多数あり、まだまだ若い企業ではありますが皆さんと一緒に発展していきたいと考えています。
当社は「価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献します。より良い地球環境の実現に努め、倫理的・社会的責任を果たすとともに、顧客・株主・従業員をはじめ全ての人々を大切に、企業価値の最大化を目指して、誠心誠意をもって「考働」します。」を経営理念としており、経営理念は、会社経営の軸となる重要なものです。また、4つの成長分野である情報通信分野、白物家電・産業用インバータ分野、自動車・車両関連分野、エネルギー・環境・医療分野に我々の製品を供給することによってカーボンニュートラルの実現、情報通信機器の機能の拡大、高度医療活動の普及拡大、生活の質の向上、災害時の復旧支援など社会に貢献していくことをお客様及び社会に対する価値としています。
今回の共同研究につきましては、長崎総合科学大学とともに、電力変換装置の効率化のための電力デジタル制御の開発や高効率電力変換装置の実現のための高度シミュレーション技術の開発およびEMS(エネルギーマネジメントシステム)における機器の最適化動作システムの構築など、エネルギー・環境関連分野でグリーンなエネルギー変換システムを開発することによりカーボンニュートラル社会の実現に貢献したいと考えています。本講座を進める中で、当社でチャレンジしたい学生、やる気がある学生は、わが社で一緒に頑張っていただきたい」と述べられました。
当社は「価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献します。より良い地球環境の実現に努め、倫理的・社会的責任を果たすとともに、顧客・株主・従業員をはじめ全ての人々を大切に、企業価値の最大化を目指して、誠心誠意をもって「考働」します。」を経営理念としており、経営理念は、会社経営の軸となる重要なものです。また、4つの成長分野である情報通信分野、白物家電・産業用インバータ分野、自動車・車両関連分野、エネルギー・環境・医療分野に我々の製品を供給することによってカーボンニュートラルの実現、情報通信機器の機能の拡大、高度医療活動の普及拡大、生活の質の向上、災害時の復旧支援など社会に貢献していくことをお客様及び社会に対する価値としています。
今回の共同研究につきましては、長崎総合科学大学とともに、電力変換装置の効率化のための電力デジタル制御の開発や高効率電力変換装置の実現のための高度シミュレーション技術の開発およびEMS(エネルギーマネジメントシステム)における機器の最適化動作システムの構築など、エネルギー・環境関連分野でグリーンなエネルギー変換システムを開発することによりカーボンニュートラル社会の実現に貢献したいと考えています。本講座を進める中で、当社でチャレンジしたい学生、やる気がある学生は、わが社で一緒に頑張っていただきたい」と述べられました。
学内見学
挨拶の後、本学の梶原研究室・エミュレータ室(電気電子工学コース)、塗装シミュレータ・船舶海洋試験水槽実験室(船舶工学コース)など本学の施設や研究室を見学していただきました。
「未来志向グリーンエネルギー変換ニチコン共同研究講座」開設の概要
「未来志向グリーンエネルギー変換ニチコン共同研究講座」は、コンデンサ(電子部品)や電力変換装置などの開発・製造を手掛け業界をリードするニチコン(株)と、エネルギーマネジメントシステムの制御に多くの研究成果を持つ長崎総合科学大学が、共同で次世代に向けたグリーンエネルギー変換技術の研究開発通じ、社会に貢献することを目的としており、さらに、この研究を通じ学生を含め若手研究者の育成と、新たな研究拠点となることも目指しております。
メディア
長崎新聞 2024年10月4日 「長崎総科学とニチコン 共同研究講座開設」
NIB長崎国際テレビ 「CO2削減のための電力変換システム開発目指す 長崎総合科学大×ニチコンが講座開設《長崎》」
お問い合わせ
長崎総合科学大学
オープンイノベーションセンター
TEL:095-838-5200 担当 佐々野
E-mail: suisin@nias.ac.jp