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1200V級の太陽光発電システムから基地局へ効率的に給電可能とする 直流給電電力変換器の開発および実証実験に向けた実証事業に取り組む基本合意書を締結しました。

基本合意書を締結

2024年11月12日、長崎市役所7階記者会見室において、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)、長崎総合科学大学(以下、長総大)、NTTデバイスクロステクノロジ株式会社(以下、NXTEC)の三者は、長崎市協力のもと2030年のカーボンニュートラルの実現をめざし、太陽光パネルから発電した電力を基地局へ供給するための直流1200V※1級高効率電力変換器(以下、直流電力変換器)、および高効率エネルギーマネジメントを実行する協調制御技術(以下、協調制御技術)の開発と、実用化に向けた実証実験(以下、本取り組み)に向けた実証事業に取り組む基本合意書を締結しました。
なお、本取り組みは、環境省公募事業である令和6年度地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業の一環として取り組むものです。

※1 電力は電圧×電流で表されます。従って同じ電力を伝送する場合に高い電圧で送ると電流が小さくなります。また伝送路での損失は伝送路の抵抗×電流値の2乗で表されます。電圧を高くし損失を低減します。
  1. 日時:令和6年11月12日(火)11:10~11:30
  2. 会場:長崎市役所7階 記者会見室兼中会議室(長崎市魚の町4-1)
  3. 出席者
    • 鈴木 史朗 長崎市長
    • 長崎総合科学大学 黒川 不二雄 学長
    • 株式会社NTTドコモ 浅井 孝浩 クロステック開発部部長
    • NTTデバイスクロステクノロジ株式会社 兒玉 聡 代表取締役社長

調印式

株式会社NTTドコモ
浅井 孝浩 クロステック開発部部長

長崎総合科学大学
黒川 不二雄 学長

NTTデバイスクロステクノロジ株式会社
兒玉 聡 代表取締役社長


黒川学長挨拶

本学は電源技術と再生可能エネルギーの研究実績が豊富で、特にデジタル制御技術やエネルギーマネジメントにおいて多くの成果を上げています。このプロジェクトでは、直並列構成の電力変換器のシミュレーションやデータ収集、実証データの分析を行い、効率的で持続可能なエネルギー管理システムの構築に貢献する予定です。実証実験システムは、2027年に開設を目指すグリーン・デジタル理工学部関連施設としても利用されます。
このプロジェクトを通じて、地域のカーボンニュートラルの実現やエネルギー消費の効率化を目指し、学生や地域住民の皆さまにエネルギー管理の重要性を伝えることに努めます。この取り組みが長崎県や長崎市の産業発展や環境保全に寄与し、新たな人材の育成につながることを期待しています。
プロジェクトの成果は地域課題の解決だけでなく、全国的なエネルギーソリューションのモデルケースとしても活用されることを目指し、取り組んでいきます。

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E-mail : suisin@NiAS.ac.jp