長崎総合科学大学・長崎南山高等学校 連携協定締結式
2025年10月14日(火)、本学と長崎南山高等学校は、教育活動及び相互理解を深めることを目的として、情報交換や交流を行い、高校生の視野を広げ、探求活動への意欲を高めるとともに、大学の教育・研究内容への理解を促進し、高等教育の活性化および地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的として、連携協定を締結しました。
【左から】福田 鉄雄 副校長 黒川 不二雄 学長
連携協定締結式
日時:2025年10月14日(火) 11時15分~ 11時40分
会場:長崎総合科学大学 3号館 小会議室
出席者
- 長崎南山高等学校
- 福田 鉄雄 副校長
- 徳田 憲一郎 総合探求委員長
- 長崎総合科学大学
- 黒川 不二雄 学長
- 上野 恒信 事務局長
長崎総合科学大学 黒川 不二雄学長挨拶
このたび、長崎南山高等学校と本学との間で連携協定を締結できましたことを、心より嬉しく思っております。長崎南山高等学校の皆様におかれましては、日頃より次代を担う優れた人材の育成にご尽力されていることに、深く敬意を表します。
近年、大学を取り巻く環境は大きく変化しており、とりわけ理系人材の育成がこれまで以上に重要性を増しております。国としても、文系・理系の垣根を越え、実践的かつ高度な知識と技術を兼ね備えた人材の輩出が求められており、本学においても、理系学部への進学を志す学生を積極的に育成・支援する体制を整えてまいりました。
国においては、学部と大学院修士課程の5年一貫教育の制度化の方針が示され、より専門性の高い教育を通じて、国際的に活躍できる理系人材の育成が期待されております。
また、日本全体としても、欧米やアジア諸国と比較し、修士課程へ進学する学生の割合が低く、これが技術革新や生産性の低下に影響を及ぼしていると指摘されています。こうした状況を打破すべく、教育機関として果たすべき責任はますます大きくなっていると感じております。
さらに、社会におけるAI技術の急速な普及に伴い、理系の知識を有する人材が、従来の製造・開発分野にとどまらず、企業の中枢においても求められるようになってきました。これまで人事・企画・経営といった分野では文系出身者が主流でしたが、今ではAIやデータを扱える理系的素養を持った人材がこれらの分野でも活躍し始めております。
こうした変化に対応するためにも、今後は文系・理系の枠を越え、幅広い視野と柔軟な発想力を備えた人材の育成が不可欠です。
このような背景を踏まえ、今回の連携協定を通じて、長崎南山高等学校の先生方と教育に対する理念や課題意識を共有し、生徒の皆様が将来、社会に貢献できる理系的素養を身につけていただけるよう、共に取り組んでまいりたいと考えております。
最後に、今後の連携が、双方にとって実りあるものとなり、次代を担う人材の育成に寄与することを心より願っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。