人間環境学部環境文化学科の繁宮悠介講師と環境保全などについて研究する4年生7人が、綿くずを原料とした布に種もみを挟み込んだ「布マルチシート」を使った米の無農薬栽培に取り組んでいる。 5月21日、学生たちは、約5百平方メートルの田んぼでシートを敷き詰める作業を実施し、新聞やテレビのニュースでも取り上げられた。
繁宮講師は、4年前から里山の保全と大学と地域の活性化のため、日本の棚田百選に認定されている大中尾棚田(長崎市神浦下大中尾町)の同保全組合が実施している「棚田オーナー制度」のオーナーとして参加しており、昨年よりこの棚田で、布マルチ栽培という手法で無農薬米の育成実験にチャレンジしている。昨年は収穫した新米を携え、学生とともに長崎市長を表敬訪問し、取り組みの現状報告も行った。
今年10月には、本県で「第14回全国棚田(千枚田)サミット」が開催される予定で、同棚田も会場の1つ。10月の収穫までの成果を同サミットの分科会で報告する予定にしている。
繁宮講師の報告によると食の安全性に対する生産者および消費者双方の関心の高まりにより、近年は全国の篤農家が様々な無農薬・有機栽培の方法を生み出しており、今回の布マルチ栽培による無農薬栽培実験は、それらの中から、農家の高齢化問題を解決し、また「都市住民が自分の米を自分で作る」という、都市生活者の生活スタイルを可能にするような省力化が達成できそうな手法だという。
布マルチ栽培は、アイガモ農法など他の方法に比べて少ない設備と労力によって、農作業でもっとも手間のかかる除草にかけるコストを減らしてくれる可能性を秘めており、シート自体も分解されて土に戻る環境に優しい栽培法として一部で実用化されているが、水量の管理など課題も残っており、今回の育成実験にも期待が寄せられている。
□長崎総合科学大学 人間環境学部 環境文化学科
http://www.he.nias.ac.jp/
繁宮講師は、4年前から里山の保全と大学と地域の活性化のため、日本の棚田百選に認定されている大中尾棚田(長崎市神浦下大中尾町)の同保全組合が実施している「棚田オーナー制度」のオーナーとして参加しており、昨年よりこの棚田で、布マルチ栽培という手法で無農薬米の育成実験にチャレンジしている。昨年は収穫した新米を携え、学生とともに長崎市長を表敬訪問し、取り組みの現状報告も行った。
今年10月には、本県で「第14回全国棚田(千枚田)サミット」が開催される予定で、同棚田も会場の1つ。10月の収穫までの成果を同サミットの分科会で報告する予定にしている。
繁宮講師の報告によると食の安全性に対する生産者および消費者双方の関心の高まりにより、近年は全国の篤農家が様々な無農薬・有機栽培の方法を生み出しており、今回の布マルチ栽培による無農薬栽培実験は、それらの中から、農家の高齢化問題を解決し、また「都市住民が自分の米を自分で作る」という、都市生活者の生活スタイルを可能にするような省力化が達成できそうな手法だという。
布マルチ栽培は、アイガモ農法など他の方法に比べて少ない設備と労力によって、農作業でもっとも手間のかかる除草にかけるコストを減らしてくれる可能性を秘めており、シート自体も分解されて土に戻る環境に優しい栽培法として一部で実用化されているが、水量の管理など課題も残っており、今回の育成実験にも期待が寄せられている。
□長崎総合科学大学 人間環境学部 環境文化学科
http://www.he.nias.ac.jp/