本学大学院工学研究科において、山口欣弥氏の博士課程の学位論文が提出され、5月28日(木)本学グリーンヒルキャンパス17号館201講義室で学位論文公聴会が行われた。
学位論文の題目・概要は次の通りです。
【論文題目】
「降伏点47kgf/mm2級鋼板の大型コンテナ船強力甲板部構造への適用に関する研究」
【学位論文要旨】
大型化の動向が顕著なコンテナ船において、強力甲板部構造の超極厚化への対応が重要な課題となっている。これに対し、極 最近開発されたYP47鋼板の船体構造への適用により、使用鋼材超極厚化の抑制と、同時に船殻重量の軽量化が期待されている。
YP47鋼板は、通常実績のある高張力鋼板に対する設計基準に比べて許容応力が上昇するため、また、大型コンテナ船の最重要構造である強力甲板部構造に適用されるため、強度と板厚の増加に伴う靱性のバランスの観点から、脆性き裂の発生防止や、万一発生した脆性き裂を停止させる対策を検討しておく必要
がある。
以上の観点から、本研究では、YP47鋼板を超大型コンテナ船の強力甲板部構造に適用する場合の構造安全性確保を目的に、YP47鋼板の靱性要求基準や脆性き裂のアレスト性能などについて検討した。
本研究を通して、新しく開発された極厚のYP47鋼板を、超大型コンテナ船の強力甲板部構造に適用するにあたり、船体折損につながる脆性き裂の発生防止の観点からの靱性要求と、万一脆性き裂が発生した場合のバックアップ機能としての脆性き裂アレスト設計を提案した。さらに、材質性能評価を行い、同鋼板が船体用高張力鋼板として十分に実用に供し得る鋼板であることを確認するとともに、現場施工に適用可能な溶接施工管理基準を提案した。
学位論文の題目・概要は次の通りです。
【論文題目】
「降伏点47kgf/mm2級鋼板の大型コンテナ船強力甲板部構造への適用に関する研究」
【学位論文要旨】
大型化の動向が顕著なコンテナ船において、強力甲板部構造の超極厚化への対応が重要な課題となっている。これに対し、極 最近開発されたYP47鋼板の船体構造への適用により、使用鋼材超極厚化の抑制と、同時に船殻重量の軽量化が期待されている。
YP47鋼板は、通常実績のある高張力鋼板に対する設計基準に比べて許容応力が上昇するため、また、大型コンテナ船の最重要構造である強力甲板部構造に適用されるため、強度と板厚の増加に伴う靱性のバランスの観点から、脆性き裂の発生防止や、万一発生した脆性き裂を停止させる対策を検討しておく必要
がある。
以上の観点から、本研究では、YP47鋼板を超大型コンテナ船の強力甲板部構造に適用する場合の構造安全性確保を目的に、YP47鋼板の靱性要求基準や脆性き裂のアレスト性能などについて検討した。
本研究を通して、新しく開発された極厚のYP47鋼板を、超大型コンテナ船の強力甲板部構造に適用するにあたり、船体折損につながる脆性き裂の発生防止の観点からの靱性要求と、万一脆性き裂が発生した場合のバックアップ機能としての脆性き裂アレスト設計を提案した。さらに、材質性能評価を行い、同鋼板が船体用高張力鋼板として十分に実用に供し得る鋼板であることを確認するとともに、現場施工に適用可能な溶接施工管理基準を提案した。