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長崎県の耕作放棄地を活用したバイオマス資源作物生産に本学が技術支援

 長与町で建設業を行っているサン・レインボーと山晃ユニティーと長崎総合科学大学が連携し、耕作放棄地の有効活用を図りながら資源作物として「サツマイモ」の生産を行い、(財)建設業振興基金「建設業の新分野進出・経営革新モデル構築支援事業」について、農業の新分野に進出する事業に応募し、このほど事業が採択された。
 今後、建設業者の技術を生かして中山間地の土地改良保全を行い、機械化も可能なように圃場整備して高齢者でも農業を行えるようにし、当面はバイオ資源作物として栽培が容易なサツマイモを選定した。作物はバイオエタノールなどの液体燃料や焼酎などの原料にする。休耕地は長崎県で30%もあり全国的にトップクラスにあり、これらの耕作放棄地の有効利用のモデルとする。
 なお、土地の生産性向上のためサツマイモの収穫後は冬作に菜の花を栽培する二毛作を計画している。
 開発体制としては本学も参加し、既に長与町高田郷に高でんぷん質のサツマイモの苗を4種類「コガネセンガン、シロユタカ、ダイチノユメ、コナホマレ400本の栽培を行った。
 この事業は、本学の産学官連携コーディネーターである山中孝友教授の提案で、同社と地元農家が連携し実施。本学人間環境学部環境文化学科の大場和彦教授が技術支援し、開発を実施しており、11月に収穫予定。イモの成分などを大場教授が分析し、バイオ燃料の原料に適した品種を探る。
 なお、この内容は長崎新聞(2008年9月7日)にも掲載された。

□長崎総合科学大学人間環境学部
http://www.nias.jp/faculty/human/index.html
 

大場和彦人間環境学部環境文化学科教授

大場和彦人間環境学部環境文化学科教授