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「長崎県産炭地域活性化基金助成事業」に本学関連の2件が採択

 「平成20年度長崎県産炭地域振興財団産炭地域活性化基金助成事業」にこのほど本学に関連する2つの事業が採択された。

 1つ目は「長時間の残光特性のある蓄光材、製品の開発」。
 現在、(株)エム・ケー・ケーで開発してきた蓄光材料が、明るさ、残光時間が従来からのいわゆる蛍光塗料に比較して格段に改善されて非常灯に採用されるまでになった。顧客からは更に明るく、長時間の製品の要求が多く、性能を向上する技術を開発する。
 一方、夜間も明るく、長時間の持続をすることから社会空間に適用して安全・安心に誘導避難、防犯にも役に立つし、省エネ効果もある。
 本学からは、工学部建築学科の宮原和明教授、松下美紀非常勤講師、人間環境学部環境文化学科の吉村進教授、産学官連携コーディネーターで大学院教授の山中孝友氏が協力し、技術面の指導と社会空間への応用面での開発を行う。

 2つ目は、ハウステンボス(㈱)等と共同で実施している「化石燃料を使用しない電気推進旅客船の開発」で昨年の開発に継続して本年度の開発が認可された。
 この事業は本学工学部船舶工学科の中尾浩一准教授が設計・開発等に協力しており、昨年度も多くのメディアで紹介され、注目を集めた。
 20年度の事業内容は、太陽光発電による航行テストソーラーパネルをカナルクルーズ船の屋根に全面的に装着して、航行テストを行う。ソーラーパネルは80枚で 3.2KWの発電能力があり、晴れの日はソーラー発電のみの航行が期待されている。

■関連トピックス
http://www.nias.jp/cgi-bin/news/news_view.cgi?KEY=740

■長崎総合科学大学 工学部
http://www.nias.jp/faculty/engineering/index.html

■長崎総合科学大学 人間環境学部
http://www.nias.jp/faculty/human/index.html

環境に優しい蓄光材の開発と活用研究会の組織

環境に優しい蓄光材の開発と活用研究会の組織

昨年度公開された化石燃料を使用しない電気推進旅客船(ハウステンボス内にて)

昨年度公開された化石燃料を使用しない電気推進旅客船(ハウステンボス内にて)