経営情報学科の特別セミナーが開催される(11/7)

　11月7日(金)、本学講義室において、情報学部経営情報学科の特別セミナーが開催された。
　これは本学経営情報学科の藤澤雄一郎教授の講義の拡大版として全学部の学生を対象にビジネス構想や起業に必要なノウハウを伝える目的に開催されたもの。
　当日は、五島・福江島の社会事業家で記憶の里・五島プロジェクト　新現役の会＆農援隊代表の濵口　孝氏を講師にお招きし、現在展開している五島列島・田園ミュージアム構想についての紹介があった。
　濵口氏は今年東京から五島へ定住。人口減少による限界集落化や世界的文化財(教会やその周辺環境や暮らし)の維持困難、里山の崩壊が加速度的に進む日本の現状に危機感を感じ、これまでの多様な職歴や経験をもとに五島の自然の魅力を発信し、コンパクトビレッジの必要性を訴えるため、都市生活者が田園づくりに参加するライフスタイルの実現に向けて、農的暮らしのオンライン予備校を起業。
　自身のこれまでの豊富な経験や見識を踏まえ、島の魅力と存在価値、現状に対する危機意識、環境貢献の大切さなどにふれ、社会事業家としての地方の元気再生事業のための構想を学生たちに熱く語りかけた。
　同氏の活動は地域やメディアからも関心と注目が集まっており、同氏は本学で来年度より開設予定の「環境・建築学部」(届出手続中)の目指す研究・教育像について共感を示すとともに、本学の環境技術に対する研究についても高く評価された。
　一方で、コンパクトシティ化とセットで、コンパクトビレッジの重要性についても訴え、構想の実現化に向けて協力を呼びかけた。
　今後は本学とも協力し、産官学での活動を推進していく計画も検討していく予定。
　
　今回の特別セミナーを企画した藤澤雄一郎教授は東京で行われた（社）中小企業診断協会主催のシンポジウムにおいて、(社)中小企業診断協会会長賞を受賞し、現役の経営コンサルタントとしても活躍している。

○長崎総合科学大学情報学部経営情報学科
http://www.it.nias.ac.jp/mais/index.html

○長崎総合科学大学「環境・建築学部」(2009年4月開設予定)名称その他の計画を変更することもあります
http://www.nias.jp/new2009/index.html