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被爆遺構・旧浦上天主堂の写真展開催を記者発表

 長崎の被爆遺構・旧浦上天主堂を中心に撮影された古い写真を、共通教育センター横手一彦教授が学術的立場から掘り起こし、来月写真展を開催することを、6月5日(金)市役所記者室で、写真家の高原至さん、ブライアン・バークガフニ環境・建築学部教授、ならびに電気電子工学科4年岩崎謙太郎君らが記者会見を行った。
 写真展は長崎で活躍されている写真家、高原至さんが昭和20~30年代に撮影したもので、爆風で損壊した旧浦上天主堂を撮影したものや、子供たちが遊んでいる様子、結婚式の写真など当時の風情を偲ばせる写真が多数ある。
 記者会見では、旧浦上天主堂は地域の象徴として溶け込み、昭和28年に解体されるまで、当時の人たちが天主堂と共に生き生きと写し出されていることに感動したことや、もし残されていたら広島の原爆ドームと同様に世界遺産になっていたと考えられること、何故解体されることになったのか解明されていないこと、無くなってしまったものから再認識しこれからの長崎を考える意義がこの写真にあること、等を説明した。
 写真展は次のとおり行います。是非ご覧ください。

「幻の世界遺産-被爆遺構・旧長崎浦上天主堂の記録」

日時  2009年7月14日(火)~8月2日(日)
   9:30~18:30
(休館日:毎週月曜日、国民祝祭日の翌日)
場所  ナガサキピースミュージアム
    長崎市松ヶ枝町

記者会見する横手教授

記者会見する横手教授

左より岩崎君、横手教授、高原氏、バークガフニ教授、増川ピースミュージアム事務局長

左より岩崎君、横手教授、高原氏、バークガフニ教授、増川ピースミュージアム事務局長

解体前の浦上天主堂で遊ぶ子供たち

解体前の浦上天主堂で遊ぶ子供たち