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「草木バイオマスのエネルギー利用システムを考える”九州地域セミナーin長崎”」が本学で開催され坂井教授が講演(8/28)

 特定非営利活動法人 農都共生全国協議会が主催するセミナー「草木バイオマスのエネルギー利用システムを考える”九州地域セミナーin長崎”」が8月28日(木)、シーサイドキャンパス21号館213講義室で開催され、地方自治体や企業の担当者が参加した。
 このセミナーは、地球温暖化防止のため化石燃料に替わるエネルギーとして注目されている草木バイオマスのエネルギー利用の現状と、地域自給型エネルギー供給システムの可能性について考えることを目的としている。全国4ヶ所で開催される予定で、本学が第1回目の会場となった。

 今回は三つの講演が用意され、最初に新技術創成研究所坂井正康教授が、再生可能エネルギーとしてのバイオマスの役割と、高カロリーガス化発電に成功している”農林バイオマス3号機”の仕組みについて講演を行った。
 続いて農林水産省九州農政局 企画調整室長補佐 山本美智也氏は、バイオマス・ニッポン総合戦略の概要を紹介し、バイオマス活用推進法やバイオ燃料の原材料としての利用促進に関する法律、平成21年度補正予算緊急経済対策事業などの、法整備や地方自治体のバイオマス推進について講演した。
 岐阜県白川町 農林商工課主査 玉置雅野氏は、バイオマスタウン構想の取り組み、バイオマス発電所の運営と焼却灰の廃棄物処理、山間部の木材搬出コスト、木材確保などの問題点や課題について講演した。
 講演の後には討論会があり、セミナー終了後はキャンパス内のバイオマス実験室の見学も行われた。

 坂井教授はバイオマスからのガス化メタノール合成、浮遊外熱式高カロリーガス化の発案など、バイオマスエネルギー利用に関する研究の第一人者。現在、農林水産省とのプロジェクトをはじめ、様々な産官学連携による研究を実施している。


講演テーマと講演者は次のとおり。

○「草木バイオマスのガス化発電とメタノール合成供給システム」
長崎総合科学大学 新技術創成研究所 教授 坂井正康

○「わが国のバイオマス政策―推進の現況と課題―」
農林水産省九州農政局 企画調整室長補佐 山本美智也 氏

○「バイオマスタウン美濃白川―木質バイオマス利用の現状と課題―」
岐阜県白川町 農林商工課主査 玉置雅野 氏


○新技術創成研究所
/center/ri4/index.html

○農林水産省 バイオマス・ニッポン
http://www.maff.go.jp/j/biomass/index.html

講演する坂井教授

講演する坂井教授

農林水産省の山本氏の講演

農林水産省の山本氏の講演

岐阜県白川町の玉置氏の講演

岐阜県白川町の玉置氏の講演

セミナーの様子

セミナーの様子

セミナー終了後バイオマス実験室で見学

セミナー終了後バイオマス実験室で見学