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温泉バイオディーゼル燃料研究会で本学学生が発表(9/11)

 9月11日(金) 14時から、雲仙市小浜町老人福祉センターで「平成21年度第1回温泉バイオディーゼル燃料研究会」が開催された。
 この研究会は、長崎県環境保健研究センターが、食品の調理や製造によって発生する廃食用油を用いて、バイオディーゼル燃料を製造する際に、電気ヒーターの代わりに温泉熱エネルギーを利用することによって、環境負荷ならびにランニングコストを低減する目的で昨年から実施しているもので、本学工学部機械工学科の藤川卓爾教授が会長を務めている。
 研究会では本年度の活動状況の報告、雲仙市の一般家庭の廃食用油の収集計画の報告の後、「エネルギーの地産地消を目指して~島原農高の取り組み~」と題して島原農業高校の田中穂奈美さんが発表したのに続いて、「バイオディーゼル燃料(BDF)バス『クリーンNiAS号』の運転実績」と題して本学大学院工学研究科生産技術学専攻藤川研究室の永浦慶太君が発表した。

 本学では平成18年11月からバイオディーゼルバス「クリーンNiAS号」を導入した。初代の「クリーンNiAS号」は、バイオディーゼル燃料で約1,400km走行した後、老朽化のために廃車した。2代目の「クリーンNiAS号」は平成19年6月から本年4月までの約2年間、本学と長崎市内中心部を結ぶ「シャトルバス」として約2万km運行された後、エンジンが不調となった。原因調査の結果、燃料タンク内の燃料吸い込みフィルターにバイオディーゼル燃料の残渣が付着していることが分かり、燃料吸い込みフィルターを換装して正常に復帰した。今後もバイオディーゼル燃料によるバス運転特性や排気ガスの性状などについて研究を続けていく。


○工学部機械工学科
http://www.mech.nias.ac.jp/mechtop.htm

研究会の様子

研究会の様子

島原農業高校 田中さんの発表

島原農業高校 田中さんの発表

本学大学院 永浦君の発表

本学大学院 永浦君の発表

小浜町の余熱利用バイオディーゼル燃料製造装置

小浜町の余熱利用バイオディーゼル燃料製造装置