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知能情報学科の安田元一教授が「2009 CACS International Automatic Control Conference」でBest Paper Award を受賞

 本学情報学部知能情報学科の安田元一教授がこのたび「2009 CACS International Automatic Control Conference」でBest Paper Award を見事受賞されました。
 安田教授に詳細と今後の抱負などについて伺いました。

■受賞論文タイトル:
Distributed Control of Robotic Manufacturing Systems using Petri Net Based Multitask Processing

■論文の概要:
 本論文は、複数のロボットや知能化機器により構成されるロボットシステム全体の動的モデル化から、モデルに基づくロボットアクチュエータの分散制御までを統一的に実現する手法を提案したものです。
 本手法は、協調や競合を含む並列分散システムのネットワーク表現を基礎としており、動作検証を行った生産システムだけでなく、これから期待される家庭内など一般生活の場における大規模、複雑なロボットシステムのデザイン、運用、制御に対しても適用可能なものです。
 論文内容による査読審査が繰り返し実施された結果、Best Paper Awardに選出されました。講評により、提案した手法の革新性と未来への応用の可能性が高く評価されたと考えています。

■受賞した国際会議の正式名称:
2009 CACS International Automatic Control Conference
(主催Chinese Automatic Control Society、期間November 27~29, 2009)

■概要:
制御理論からロボットをはじめとするあらゆる分野での応用まで、自動制御工学全般をテーマとする、年1回開催の国際会議

■受賞日と場所:
11月28日
National Taipei University of Technology(国立台北科技大学)

■安田教授の感想と今後の抱負:
 受賞以来、自動制御工学という大きな学問分野で世界の頂点をうかがう位置に立ったことを実感しています。世界に向けたアピールとしてもこれ以上のものはありません。
 ロボットの世界では、ロボット単体だけではなくロボット群や人間も含めたロボット社会の工学的デザインの研究はまだこれからであり、私にとってはライフワークでもあります。この受賞を励みに、ロボット未来学の開拓者として世界の頂点で貢献していくことに全力をあげる所存です。

□「2009 CACS International Automatic Control Conference」での紹介ページ
http://cacs2009.ntut.edu.tw/BestPaperAward.htm

□長崎総合科学大学情報学部知能情報学科
http://www.it.nias.ac.jp/haci/

□安田教授研究室
http://try1.it.nias.ac.jp/yasuda/
 

受賞した安田元一教授

受賞した安田元一教授