初期宇宙の再現~国際共同実験を長崎で主導~
大山健教授と大学院生
教育学術新聞 令和3年1月27日号5面に掲載(キャンパス万華鏡)
長崎総合科学大学では、欧州原子核研究機構(CERN)のLHC加速器を用いた「初期宇宙の再現実験」を推進している。ほぼ光速にまで原子核を加速させ、衝突させることで、ビッグバン直後数マイクロ秒の宇宙を再現し、数兆度もあるクォーク・スープ状物質の性質を探る。この実験はALICE計画と呼ばれ、世界中から2000人以上の科学者が参加しており、工学研究科大山健教授は共同体副議長としてこの国際共同体を率いてい る。院生らは検出器データの超高速処理を行うための電子回路を開発しており、2021年はいよいよスイスにてデータ収集に挑戦する。