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イサハヤ電子株式会社との半導体人材育成に関する包括連携協定に基づく実践的教育カリキュラム◇電気電子工学コース(11月11日、18日)

工学部工学科 電気電子工学コース

本学とイサハヤ電子株式会社との包括連携協定に基づき、2025年11月11日および18日に、清山浩司教授ならびに電気電子工学コースの学生が同社を訪問し、実践的な教育カリキュラムを実施しました。イサハヤ電子株式会社の現場で行われた今回の教育カリキュラムでは、現場の第一線で活躍する技術者から直接指導を受けることにより、学内での講義では得難い知識や視点を習得し、将来の進路に対する意識を高める貴重な機会となりました。

実践的な教育カリキュラム要項

  • 実施日:令和7年11月11日(火)、18日(火) 13:00~16:15
  • 場 所:イサハヤ電子株式会社(諫早市)
  • 参加者:工学部工学科 電気電子工学コース 清山浩司教授及び2年生(27名) 
  • 講 義:電気電子工学実験1

電気電子工学実験1

テーマ:実務視点で学ぶ集積回路設計~回路設計とシミュレーション実践~

アナログIC設計の基礎をわかりやすく学び、代表的なアナログ回路の理解とシミュレーション体験を通して、実務に直結する設計の第一歩を体験
  1. イントロダクション(座学)
    • IC設計業務の全体像を紹介し、電子回路やシミュレーションが果たす役割を説明します。講義の流れと学習目標を共有し、基礎理解を深めます。
  2. カレントミラー、差動回路の回路概要(座学)
    • アナログICの基礎を構成する カレントミラー回路と差動入力回路の働きや動作原理を、初学者にもわかりやすく解説します。
  3. カレントミラー、差動回路の動作確認(回路シミュレーション)
    • 回路シミュレータ LTspice を用いて、両回路の動作を解析し、回路図入力から動作確認、改良検討までを実践。シミュレーションを活用した設計アプローチを身につけます。

テーマ:実務に直結するパワーエレクトロニクス基板設計・評価演習

パワーエレクトロニクス製品の基板設計や評価手法の基本を理解し、実際の基板を用いた性能測定や部品変更による動作確認を通して、製品評価に必要な実践的スキルを身につける
  1. 本日の内容説明
    • パワーエレクトロニクス製品がどのように社会で使われているかを紹介し、今日の講義で学ぶ内容と目的を確認します。
  2. パターン・構造設計実演
    • パワー製品の評価に必要となる基板パターン設計の基本を学びます。電流が流れる配線の考え方、部品の配置、放熱の工夫などを、設計ツールの画面を見ながらわかりやすく解説します。
  3. 評価基板製作
    • 設計したパターンをもとに、評価用の基板がどのように作られていくかを学びます。基板データの作成方法や製作依頼の流れを理解し、製造プロセスの全体像をつかみます。
  4. 評価(部品変更前後、部品変更作業含む)
    • 完成した基板を使って、製品の性能を測定する評価実習を行います。部品を交換したときにどのように動作や特性が変わるかを確認し、測定機器の扱い方や評価のポイントを体験的に学びます。
  5. 評価結果確認
    • 測定したデータを整理し、部品変更や基板設計が製品の性能にどのような影響を与えたかを考察します。結果をふり返り、パワーエレクトロニクス製品の評価に必要な基本的な考え方を身につけます。

イサハヤ電子株式会社の皆さま ありがとうございました。

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