目 的
(1)理数科の特色ある教育活動の一環として「本物との出会い」を目指す。(2)第一線で活躍している大学の専門家から、理工学分野(特に物理)に関する講義・実習を受講することにより、研究活動の一端を知る。
日程
- 令和3年12月27日(月) 9:30 ~ 11:45
- 長崎北陽台高校 理数科1年生33名
- 開講式 9:30~9:50
場所:3号館4階 大会議室
挨拶、大学紹介(DVD)、質疑応答 - 体験学習 10:00~11:30
グループ① 『水中ロボットを作ってみよう ~組立体験と水中観察~』
船舶工学コース 松岡 和彦 先生(1号館5階 船舶製図室 → 船舶海洋試験水槽)
グループ② 『建築模型』
建築学コース 李 桓 先生(7号館3階 733講義室 → 2階 模型製作演習室)
グループ③ 『ロボットで遊ぼう!』
知能情報コース 下島 真 先生(5号館A棟1階 知能情報コース コミュニティスペース)
グループ④ 『NiAS大学ロボコン!? ~NHK学生ロボコンの操縦体験~』
知能情報コース 佐藤 雅紀 先生(本館4階 工学基礎実験室)
グループ⑤ 『河川の汚れの原因は? ~水質分析~』
生命環境工学コース 中道 隆広 先生(18号館1階 生命環境実験室) - 閉講式 11:40~11:45
場所:3号館4階 大会議室
体験学習
水中ロボットを作ってみよう
~組立体験と水中観察~
《学生の感想》
船舶工学コースの松岡先生のもとで水中ロボットを作りました。本体フレームを塩ビパイプで作るところから始まり、プロペラやカメラを付けるだけで、想像していたより簡単に作ることができ、きれいな映像が見れて感激しました。機体のバランスや浮力の調整は難しかったですが、ちゃんと浮かんだときはとても嬉しかったです。予算も抑えられるので、これからたくさん使われていくのだろうなと思いました。また作ってみたいです。
工学系の進路を目指している私にとっては、ものづくりの楽しさを体感でき、とても良い経験になったと思う。水中を自由に動き回れるロボットの製作はさながらラジコンを作っているようで楽しかった。目的によって、その組み立て方を変えたり、機能を付け足したりするという話を聞き、水中ロボットの奥深さに興味を持った。
建築模型
《学生の感想》
本日は貴重な時間を頂き、ありがとうございました。私は小さい頃から建築という分野にあこがれていて、自分で部屋の間取りを描いてみたり、建築に関係するテレビ番組を見たりしていました。また、今回たくさんの建築模型を見せていただいた中にブリックホールがあって私もよく日頃から見ているのですが、全体を一目で見ると新しく見えたものもあってとても良い経験となりました。短い時間でしたが、本当にありがとうございました。
本日は私たちのために実習、講話をしていただきありがとうございました。今回の研修をとおして建築学や建築模型などについて理解を深めることができました。大学の先輩方の作品を見て、自分も同じようなものを造りたいと思うと同時に本物のものも造りたいと思いました。貴重な体験をありがとうございました。
ロボットで遊ぼう!
《学生の感想》
研修前はロボットについて難しい話を聞くものだと思っていました。しかし、実際は違い、とても簡易な操作でプログラミングをしてロボットを自分で動かせるというもので、とても楽しかったです。少しのプログラムの組み方の違いで大きな差が生まれるため、意外と難しかったです。この経験で「なぜこのようなことをするとこんな動きになるんだろう」といった疑問も生まれ、科学や工学にとても興味が湧きました。
今回は私たちのためにこのような研修の場を設けてくださりありがとうございました。この研修でロボットの行動を自分でプログラムできて、とても楽しかったです。自分が思うように行動しないこともあったけど、ロボットがうまくコースを曲がり切ったときはすごく達成感があり、もっと複雑な行動のプログラムの仕方について興味を持ちました。
NiAS大学ロボコン!?
~NHK学生ロボコンの操縦体験~
《学生の感想》
実際にNHKのロボコンに出たロボットを操縦できて楽しかったです。ロボットを一から設計し、部品を作って組み立てていくのは男心をくすぐられるものがありました。またロボットの車輪を普通のものではなく、合力を使ったものにしていて、すごさを感じました。お忙しい中に自分たちのために時間を使ってくださりありがとうございました。
普段ロボットを使うことはありますが、今日は作る過程を学ぶことができました。ロボットにも自ら考えて動いたり、操縦されたりといくつかの種類があることを知り、加えて歴史を学ぶことでロボットの奥深さに触れることができて楽しかったです。また、ロボコンに向けてロボットを一から製作している学生さん方と交流でき、とても楽しく貴重な体験をすることができました。
河川の汚れの原因は?
~水質分析~
本日は私たちのために体験学習を行っていただきありがとうございました。私はちょうど化学の授業について学んでいたので、内容が良く分かっておもしろいなと思いました。最初は希釈することに苦戦してしまい、二度もやり直しすることになりましたが、何とかできたと思います。これを難なくやりこなせるようになるにはたくさんの経験がいるんだなと実感しました。次のNaとCaの濃度を測定するところでは、溶液を火で燃やし、その波形によって濃度を確認するというところにはとても感動しました。難しい言葉があって分からないところもありましたが、世界にはいろいろな測定の方法やそのための工夫があるんだとあらためて感じました。これからは授業で習ったことが世の中でどう影響しているのか、この機械を見た時のように生活の中でも探してみたいと思います。
今日は講義や原子吸光分光光度計を用いた実験を通して水質調査の基礎を学ぶことができた。高価な機械を使って大学で実際に行われている実験に触れることができたり、原子吸光分光光度計では炎色反応が応用されていると知ることができたりと知識の幅が広がる良い機会になった。これからの学習、特に課題研究で生かすことができたらいいなと思う。