目 的
- 「本物との出会い」によって、理数科としての学びに向かう意欲を醸成する。
- 研究活動の一端を知ることにより、自らの課題研究を進めていくために必要な知識とスキルを獲得する。
体験学習要項
- 日時
- 令和4年12月27日(火) 9:30 ~ 11:50
- 参加者
- 長崎北陽台高等学校 1年生理数科37名
- スケジュール
- 開講式 9:30~9:50
- 場所:3号館4階 大会議室
挨拶、大学紹介(DVD)等
- 場所:3号館4階 大会議室
- 学習 10:00~11:30
- グループ①『快適な船をつくる~客船はどのくらい静か?他の空間と比べてみよう~』
担当:機械工学コース 本田 巌 先生
場所:1号館3階 132講義室
- グループ②『ETロボコン講習会』
担当:知能情報コース 下島 真 先生
場所:18号館2階 にあせっと(ETロボコン部屋)
- グループ③『NiAS大学ロボコン!?~NHK学生ロボコンの操縦体験~』
担当:知能情報コース 佐藤 雅紀 先生
場所:本館2階 学生談話室
- グループ④『河川の汚れの原因は?~水質分析~』
担当:生命環境工学コース 中道 隆広 先生
場所:18号館1階 生命環境実験室
- グループ①『快適な船をつくる~客船はどのくらい静か?他の空間と比べてみよう~』
- 開講式 9:30~9:50
体験学習の様子
快適な船をつくる
~客船はどのくらい静か?他の空間と比べてみよう~
《学生の感想》騒音レベルの話を聞いた時に、船の方が車よりも乗車している人に対しての騒音レベルが低いということを聞いて、びっくりしたけど、客船とかなら何日もそこで暮らさないといけないので納得もしました。客船の設備のお話がありましたが、客室のドアは床との間が少し空いていて、なのに他の部屋とか廊下の音が聞こえないようにしないといけないと知って、作る人はものすごく大変だなと思いました。音がかなり発生する設備や大きなエアコン、大きなエンジンもあって、鉄の塊でできている船は、固形音がかなりあると思うので、防音設備がすごいなと思いました。もっと防音のことについても聞いてみたいと思いました。振動を指で感じたり、ビー玉の個数を音で導いたり、向けたところから音が出る機械で音を聞いたり、本当に貴重な体験ができました。ありがとうございました。
《学生の感想》私は光や音に興味があり、この体験を選びましたが、自分が思っていたより、船を作るにあたって、いろいろなことを考えないといけないことを初めて知りました。音は「dB」が関係していて、目覚まし1個で起きれないなら、2個、4個と2倍していかないと意味がないことや、船は60dB以下を保たないといけないという規制があり、その大きさは、書店と同じくらいであることを学ぶことができました。船でしゃべる時の音量には気を付けようと思いました。新聞の受け渡しのための隙間をなくし、音を遮断できるような工夫をすることで、矛盾がなくなるのではないかと思いました。この講義をこれからの勉強に生かしていきたいと思います。今日はありがとうございました。
ETロボコン講習会
《学生の感想》プログラムを自分たちで組んで、動くスピードを調整したり、回る角度を大きくしたりして、コースからロボがずれないようにしました。速くしすぎたり、角度を大きくしすぎたりすると、コースからずれてしまうので、脱線しないように、ぎりぎりのラインを考えるのが難しかったです。センサで、色を読み取って、白だったら右や、黒だったら左のようにする技術がすごいと思いました。自分でも家でロボットを組み立てて、プログラムしてみたいと思いました。
《学生の感想》自分たちだけでロボットのプログラムを作ってみて、思い通りにいかないことが、逆に面白いと思いました。モーターの回転力を100にするよりも、75くらいにするほうが速く進み、ロボットはプログラム通りにはいかないということを知りました。何とか、試行錯誤をして、速く動かすことに成功しました。とても貴重な経験をすることができました。
NiAS大学ロボコン!?
~NHK学生ロボコンの操縦体験~
《学生の感想》講義の中で、ロボットは人が乗って操縦するガンダムのタイプのロボットや、ロボット自身が操作するターミネーターのタイプ、人がコントローラーなどを使って操作する鉄人28号のタイプがあることを知りました。2012年のロボットは、タイヤが柔らかい素材の摩擦が少なくなるものが使われていて、ロボットと聞いた時に、自分が想像していなかった部分にも工夫があったことに驚きました。大学の中には、学部内でのバイトがあることに驚いて、大学についてまだまだ知らないことがあるんだなと思いました。今回の体験は、とても楽しく過ごすことができました。
《学生の感想》ロボットは何でもできるイメージだったけれど、努力の結晶だということが分かり感動しました。ロボットにはいろいろな種類があり、社会のいろいろな場面で生かされていることを知りました。また、ロボットの三原則というのがあり、それはロボットを開発されるときの基本になっていることを知りました。けれど、最近はそれが守られていないことも知りました。身近なことを結び付けて説明して下さったので、とても分かりやすかったです。初めてロボットを操縦することができて、とても楽しかったです。ロボットの構造や仕組みについて、詳しく知れ、とても楽しかったです。色々なことを学べ、とても勉強になりました。ありがとうございました。
河川の汚れの原因は?
~水質分析~
《学生の感想》水の汚れの原因には、泥、プランクトン、化学物質などの有機物と無機物の両方からおきていると知れました。水質分析の実験では、COD・アンモニア・硝酸・亜硝酸・リン酸の5つの項目で調査をし、水でみたときでは目に見えていなかった物質が、指示薬によって可視化できて、濃度までわかるというのが、とても面白いなと思いました。また、硝酸と亜硝酸の2つを比較することで、排水されてから、微生物にどれくらい分解されているのかを判断することができるなど、結果から背景まで予測できるのが、すごいなと思いました。大きな機械を使って、計測することができて、面白かったです。天然水のカルシウムの違いを体験できて良かったです。
《学生の感想》はじめは、水の汚れについて浅い知識しかなく、分析などはとても複雑で難しいものだと思っていましたが、実際に実験をすることで、少し物質についての理解を深めることができました。また、水の汚れの原因には、プランクトンなどの生物分野、物質を分析するための実験には化学分野など、中学・高校で学んだことがすべてつながって見えて、とても興味深かったです。目に見えないものを分析を通して見えるようにする「可視化」という言葉が一番印象に残りました。今日、体験することができた単純な実験でも、2つの水の違いが明確に見えて、とても楽しい時間になりました。
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